[No.3362]
久しぶりにキース・ヘリング展で作品を見ることができました。太い線で、迷いのない一筆書き、のように力を感じます。
今まで見たことなかった作品も見ることができました。戦争や紛争への反対、社会的マイノリティーへの温かい対応、平和への賛歌など、普遍的でかつありふれていて有り難みを感じにくい大事なメッセージを、とても端的に一瞬で伝えることができる作品だと思います。
拙者が好きなアーティストの一人でもあるレイモン・サヴィニャックの作品とも通じるのですが、線や色が少ければ少ないほど、伝えたいメッセージが明確になく、浮き彫りになって伝わるのではないか、と思えます。
何かを伝えようとすると、事情や背景、仮説や条件なども合わせて説明することも必要ですが、いかにシンプルに伝えられるか、は、拙者のいつもの仕事に通じる重要な視点やテーマだと思います。
作品を見ながらメッセージを感じてみたり、どんなことを考えながら描いたんだろうと妄想したり、創作の背景説明を読んだり、いい時間を過ごせました。
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