[No.3470]
#48「アナタはなぜチェックリストを使わないのか」アトゥール・ガワンデ
この本は、2年くらいに前に読んでいて、印象に残っていました。これから提案資料を作ろうとした時に思い出したので、拙BLOGで読んだ時のメモを見ようとしたら、つぶやきも叫びもない事に気がつきました。ということで、再読しました。
ビジネスの現場で、「チェックリスト」というツールはよく出てくるものです。現状把握、業務デザインや改善などでは、必ずと言っていいほど登場するキーワードです。
拙者がこの本を読んで強く感じたことの一つは、救命医などの高度な専門性や経験を持つプロフェッショナルであったとしても、実は相当の数のミスやうっかりがやはり起きてしまう、という現実です。
電車の運転士や飛行機のパイロットが指差し確認をするのを、少し幼稚性のある行動にも感じたことがあるのですが、彼らは五感をフルに活用して、うっかりやミスをどう防ぐかを考え抜いて、指差し声出し確認をしているわけです。
- 人間の記憶力と注意力の危うさ
- 手順を省く誘惑
これらが決定的なトラブルにつながる可能性は、日常的にあると思います。
チェックリストを作ろうと言われた専門家は、自分が軽んじられている、ミスを起こすと疑われている、バカにされていると感じそうな気がします。拙者もチェックリストを作ってと言われると、自分のナレッジをまとめてみて、と急に言われておいおい、と感じる気もします。自分なりのコツを明文化する、という感じもします。
リーダーシップが期待される立場であればあるほど、自分を含めたメンバーの暗黙知を、形式知にして共有することが大事ですし、パフォーマンスを向上するためにも有効だ、と今は思えます。
これから、ある提案にチェックリストの作成と利用を盛り込んだらいいだろうな、と思っています。提案先のメンバーにもこの本を読んでもらえると、いろんな対応策の検討に役立ちそうなので、ぜひ読んでみてください、と紹介しました。今度、デスクに持って行ってあげようと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿