[No.3542]
仕事のメンバーと、キャリアや組織や人生のことを雑談のように話したことがあるのですが、その時に紹介いただいたのは、作家である葉室 麟さんの著作です。
おススメされた映画、ようやく観ました。
どう生きるか、の答えの一つを教えてもらっている気持ちになります。話の舞台は武士の時代ですが、現代の社会や会社などの組織での日常に通じたり、同じだったりすることも多いな、と思うのは拙者だけではないと思います。
不義密通の罪を犯したとして、10年後に切腹することを命じられ、その日が来るまでに藩の家譜を仕上げることが務めの主人公、戸田秋谷(とだ しゅうこく)。鍬を手に取り畑仕事もいとわず、重い年貢の義務、藩や武士や藩に通じた商人の横暴に苦しむ百姓。
おいえのため、という大義のために、都合の悪いことや保身のための隠蔽が当たり前のように、あたかも正しい判断のように進められます。藩主のためなら、と本当に躊躇いもなく無実の罪を被る、切腹を受け入れるのは、拙者にはできません。
おいえのため、と言う重臣も、組織のためか、組織のポジションにいる自分のためか、混同していた時もあるんじゃないですかね。藩の論理ではなく、社会と自分と関係性の中での正しさとか何かを考えて行動すると、きっと社会や困っている誰かの役に立てるのだと思います。
どう生きるか、に直結するのですが、藩の論理でおいえのためと判断された流れに逆らわずに、むしろ乗っかっていく方が、安定的で、無理もなく、いい生活が遅れるのかもしれません。逆らった、と見做されないように、自分の意見はさておき、権威に同調する。。。
いわゆるサラリーマン的な判断基準も、似ているような印象を受けます。
自分らしく生きるとは、何を正しいとして目指すか、いろいろいい刺激になりました。2冊まだ読んでいないお借りしている本も、読み進めてみます。
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