[No.3662]
#24「半沢 直樹 アルルカンと道化師」池井戸 潤
久しぶりの半沢直樹シリーズです。TBSのドラマが面白かったのもあり、原作を読まずとも十分楽しめた気分になっておりました。
実際には「俺たち花のバブル組」と「民王」の2冊を読んだだけだったとは、自分でも気が付きませんでした。
東京中央銀行の大阪の支店に左遷のように異動させらて、それでも本社の役員、その手下とも言えるような支店長と社内で戦う、それも取引先のために奮闘するなんて、サラリーマンとしてはかなり稀有な存在さと思います。安易に憧れて真似すると、ただ痛い目に遭うだけの気もします。
社内での評価、気にしないで仕事する訳にはいきません。ついつい弱きになると、成果の割には評価が高いとラッキーだな、と思ってしまいそうになります。でもビジネスマン経験もここまできますと、自分のためではなく、誰かのためになる、何かに役立つことを頑張って見せることこそ仕事である、ということに気がついています。そして頑張った結果として、何かも問題が解決し、何かがよくなる、からこそ給料がもらえる、とも思えます。
老舗の美術出版社を買収したい新興ベンチャー、買収実績を上げたい東京中央銀行の大阪の支店と本社の役員、老舗の美術出版社から以前借金をしたままで倒産した亡き会社オーナーの未亡人。これらの関係者と向き合い、対話して、銀行内の様々な圧力や妨害を受けつつも、老舗出版社に2億円の融資をしようと奮闘する半沢直樹。
一気読みでした。
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