[No. 3448]
「蜘蛛の糸・杜子春・トロッコ 他十七篇」芥川 竜之介
国語の教科書で取り上げられたり、感想文の課題図書だったりをきっかけに読んだり、有名な著作として取り上げられるので読んだような気持ちなったりしている作家の一人が、拙者にとっては芥川竜之介です。
久しぶりに読んでみようとして読みましたが、短編であっという間に読み終えます。おばあちゃんに聞くような昔話とか、寓話のような印象で、なんとなく薄暗い情景の印象ですが、読むのは楽しい話だと思います。
父
酒虫
西郷隆盛
首が落ちた話
蜘蛛の糸
犬と笛
妖婆
魔術
老いたる素戔嗚尊
杜子春
アグニの神
トロッコ
仙人
三つの宝
雛
猿蟹合戦
白
桃太郎
女仙
孔雀
読んだことある、知っていると思っている本でも、再度読んでみると、違う感慨に浸る、ということもありだな、と思えます。
小学生の時に蜘蛛の糸を読んで感じたことと、今蜘蛛の糸を読んでみて感じることはずいぶん違うなと感じます。
出雲神話を「老いたる素戔嗚尊」を最初に読むと、ひたすらにスサノオミコトのことを、神様として尊敬するのではなく、人間味が溢れるようで親近感を覚えると思います。
著者は何を伝えようとしたのだろうか、と勝手に考えてみるのですが、人間の業、表情の裏側にある内面、もっと軽い気持ちならば、人間ってそんなもん、と思えたところから、いろんな事や自分の哲学を築いていけるような気がします。
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