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2024-10-01

読んだ本(2024-#80):御社のチャラ男

[No. 3545]

#80「御社のチャラ男」絲山秋子

拙者のサラリーマン、ビジネスマン経験もベテランの領域です。いろんな上司、同僚や部下もいましたし、他部署と一緒に奮闘して成果が出てこともあったし、喧嘩してしまったこともあるし。お客様にお詫びしたことも、仕入れ先に頼み込んだ事もいろんな経験があります。

いろんな人がいるもんだ、と思います。この人、どんな仕事しているんだろう、と素直に疑問が強烈な人もいました。大手企業に勤めているAさん、中小企業に勤めているBさん、同じような仕事をしているけど、圧倒的にBさんの方がパフォーマンスもいいのに、待遇は圧倒的にAさんが恵まれている、なんてことも多く、若い拙者はなんだこれ、と思う事もしばしばでした。

実際の会社や社会では、同一労働同一賃金ということはなく、もうかっている会社は給料が多いし、ケチな会社は待遇も渋いことが多い、という方が一般的なことだと32歳くらいで気が付きました。もっといい仕事や会社を見つけて転職する、が拙者の基本的な考えになりました。

チャラ男、と呼ばれる部長は、噂によると社長の肝いりで引き抜かれてきたのですが、仕事もせず、言い訳も多く、部下に面倒を任せたり、自分は責任逃れをする、と評判の部長です。

直属の部下、他部署の先輩社員、不倫関係にあった女性社員、社長などのそれぞれの立場や関係性から、チャラ男のことが述べられています。もちろんチャラ男も述べています。

社内における印象や実際って、こうゆうことなのかな、と思いました。無気力な若手社員にも、最近パフォーマンスが今一つで怒りっぽいベテラン社員にも、それぞれいろんな事情もあるんです。将来への不安、親の介護、自分の健康不安、子供の受験、いろんな困難を感じたり、抱えたりしながら、仕事もしているのだと思うのです。

最近、メンバーと話すときにも言ったのですが、拙者は、仕事の相手に怒りを感じることがなくなった、またはそんなに怒らなくなっています。この人も誰かに子供だし、家族もいるし、何か困っていることもあるんだろうな、と思いを馳せると、怒りの感情よりも相手を理解しようと思う気持ちになれます。

評価とは別に、その人の仕事っぷりや印象は、「チャラ」さが大きな影響がありますし、「チャラ」とは、妬みの気持ちが含まれている気がしました。他人と比べて楽そうでいい、とか、ラッキーが羨ましい、とかですね。「チャラ」いと呼ばれるのも嫌ですが、言うのも、人に対して思うのもやめておいた方がいいな、と思いました。

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