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2019-10-30

観た映画(2019-#10):グリーンノート

[No.3110]

黒人天才ピアニストがアメリカ南部州に演奏ツアーに出かけるために雇った、
イタリア移民の用心棒との実話に基づく映画。

アメリカで奴隷解放後に、根強く残った黒人差別の一端は知っているつもりでしたが、
レストラン、トイレ、ホテルで黒人専用としたりする日常が、50年前にはあったという事実に、あらためて驚きました。そして今でもなくなったわけではない、という実情も。

拙者も仕事で、いろんな国や肌の言語のメンバーと会ったり、話したりしますが、拙者自身は、相手の国籍、肌や髪の色、言語で対応を変えたり、自分を卑下したり高圧的な言動をしたりするつもりはありません。そんなことしたくないですし。
どんな考えを持っているか、それはなぜかを知りたいですし。
信頼できるという人とコミュニケーションしたいです。そのことには、国籍、肌や髪の色、言語は関係ありません。ただその人が信用できるかできないか、それだけです。
ドイツに出張した時に、ドイツ人、イタリア人、イギリス人、フランス人、ロシア人と一緒に夕ご飯を食べました。仕事のこと、趣味のこと、サッカーのことでワイワイ飲んで笑いました。
それぞれの国と国の争いや戦争の歴史なんて言い出すと、敵だったり味方だったり、だましたり、だまされたりの積み重ねで、いろんなしこりや遺恨もあると思います。
我々が出会ったのは、ただ、一緒に楽しい時間を過ごしたことにのみ意味があるのであって、また一緒に仕事頑張ろう、という気持ちになれたなら、いいコミュニケーションが出来たんだと思います。

グリーンノートとは、黒人が利用可能なレストランやホテルの情報をまとめた旅行ガイドブックのことのようです。
いい出会い、素晴らしい友人の存在は、人生を豊かにしてくれる重要な要素です。この映画の登場人物は、終生の友情を育んだとのこと。人生を豊かにしてくれる重要な要素には、自分自身ではどうしようもない国籍、肌や髪の色、言語は、ほとんど関係ない、と世界中の人が思えるとしたら、争いや諍いはだいぶ減るような気がします。
まあ、お互い様だね、と言い合える世界、関係を増やしたいですね、
仕事でも、生活でも。

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