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2019-11-08

読んだ本(2019-#23):未来への大分岐

[No.3111]

#23「未来への大分岐」マルクス・ガブリエル、マイケル・ハート、ポール・メイソン

「哲学」となれば難しそうですし、「哲学者の話」となると難解な言葉とロジックで、聞いても読んでも分からないだろう、とついつい感じます。

哲学とは、いうなれば、なぜその事象が起こっているか、それがどのような意味や影響があるか、地球、国家や地域、宗教、個人などのあらゆる視点や軸でも考えてみる、ということだと拙者は理解しています。

哲学者同士では分かり合える概念や専門用語を多用した哲学の話は、どう見てもマニアしかわからない、それでもいいし、むしろそれがいい、というようなコミュニティやコミュニケーションと同様に感じます。

この本はインタビュワーと3人の新進の哲学者との対話をベースに書かれているので、哲学の門外漢である拙者でも、読んでいて分かる内容も多かったです。

インターネットや環境問題等、グローバルベースで発生している課題や変化を、どのように捉えるか、示唆に富んだ話です。
究極的には、自然や人にやさしく豊かに生きる、ことが人生の目的だとすると、これら哲学者の英知を共有したり、議論のスタートにすれば、資源の奪い合いや消費の競争化、財貨の分配による世界平和への寄与も、実現可能なことに思えてきます。

とても哲学者の議論に追いついて議論するのは難しいですが、起こっている事象や、あるべき姿を、本質的な意義や関連を見抜くことは、仕事だけでなく、人生にも必要な事だと気が付いた気がします。

それにしても、「哲学」がもっと魅力的なものとして受け入れてもらえるように、哲学の業界努力は必要と思います。

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