#36「ペンギン・ハイウェイ」森見 登美彦
あまりにも日常な生活に突然あらわれる、何それ?と言いたくなるような異次元の世界、まさにそれこそが森見登美彦さんが書く本の醍醐味であり、面白さです。
特に学生時代を過ごされた京都を舞台にした物語や、少しこじらせた男子学生の話となれば、格別です。
・鴨川ホルモー(映画を観ました)
・太陽の塔
・聖なる怠け者の冒険
京都の街並みを想像しながら、鬼や妖気が駆け巡ったり、飛び交ったり、現実か無想かの狭間を心地よく読み進むのですが、今回のペンギン・ハイウェイは、拙者の想像力では、舞台を捉えきれないまま読み終えてしまいました。
ペンギンとお姉さんの関係は読み進めれば見えてくるのですが、お姉さんは何を主人公に伝えたのか、伝えたかったのか、お姉さんって??という消化しきれない気持ちです。
実は、アニメ映画化されているということを知り、これは映画を観てみれば分かるかも。
ハリーポッターを本で読んだ時も、なかなか頭の中で物語の舞台を想像できなくて、例えばクィディッチ(英語 quidditch)という架空のスポーツなんて、何をどうしたら得点で、どうなったら勝負が決まるか、映画を観るまで???でしたし。
お姉さんが、海を欲しているのは何となく感じます。拙者、田舎の海のそばで育ちましたので、時々自分でも説明つかないのですが、波の音を無性に聞きたくなったり、来ては返す波をボーっと見ていたい気持ちになります。
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