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2025-06-30

読んだ本(2025-#63):天才を殺す凡人

[No.3948] 

#63「天才を殺す凡人」北野 唯我

1987年兵庫県生まれ、神戸大学経営学部卒業。

就職氷河期に博報堂に入社。

著者紹介に書かれている一節ですが、著者自身が何かを意図を持っていると思うのです。就職の大変だった時期に、就職人気ランキングの広告代理店に就職した、という自負なのか。就職氷河期を経験したが何とかなりますよ、というポジティブな応援のメッセージなのか。


ビジネスマンとしての経験からくる想いを言語化しようとして、4年くらい前から自分で言い出したことに「最適解は多数決からは生まれない」があります。特に中長期的な取り組みに関して、費用対効果などがキラーワードになってアグレッシブな提案や変化をもたらすことが難しいな、と思ってました。

本屋さんで不意に見つけたこの本、私が言語化したことよりも、より広く、深く、具体的にきちんとまとめられている、という印象です。犬が言葉を話してアドバイスしてくれるあたり、インドの象の姿をした神様のあのシリーズと似ている、という印象もありますが、読んで面白いです。

「天才」「秀才」「凡才」とは人格を表しているというよりも、人の側面や特徴を意味しています。天才の人、ではなく天才的な独創性とか、秀才の人、ではなく、再現性のある努力できる性格とか、凡才の人ではなく、他者と共感すること、というような感じです。誰しも、「天才」「秀才」「凡才」の特性を持ち合わせているのですが、多数決では天才的な独創性は支持されず、秀才的なプランではイノベーションは起きず、凡才的な発想ではチャンスを見つけられず、は想像に難くないところです。じゃあどうすれば、新しいチャレンジを組織の中で実践できるか、のヒントは書かれているように思いますので、オススメです。

2025-06-29

ムキエビとオイルサーディンとブロッコリーとソーセージのフィットチーネ(絶好調)

[No.3947]

先週に一緒に飲んで話した方とは、料理をするという共通の楽しみがあります。

最近よく作るパスタという話になった時に、カチョペペを教えていただきました。

拙者からのオススメは、ムキエビ、オイルサーディン、ブロッコリーとソーセージと生麺のオイルパスタです。

タンパク質も多く摂れるし、チビ子のお気に入りでもあるので、よく作って食べます。

炭水化物を多く摂らないようにって言うのですけど、パスタはやっぱり食べたいので、夜ではなく、体をまだ動かすお昼に食べることで、いい感じにしています。

2025-06-28

このつぶやきと叫びを読んでくれている世界中の方々へ

 

[No.3946]

右の円グラフは、ここ最近でこのブログを見てくれた方のアクセス元を国ベースでまとめてくれたものです。

知り合いの方がいますが、その方が見てくれているとは限りません。拙者自身が、このブログのことを紹介した方は、これまで友人知人、家族を合わせて30人くらいしかいません。

その30人は、最近メキシコ、イギリス、イスラエル、フランス、ルーマニア、スリナムには住んでいないです。

検索結果に表示されたから読んでくれた方が多いのかな、と予想しています。

会ったこともない、いろんな世界の国々の方が読んでくれていると思うと、愉快です。ちょっとでもホッとしてもらえたり、クスッとしてもらえたなら、望外の喜びであります。

2025-06-27

読んだ本(2025-#61+#62):サウスバウンド(上)+(下)

[Νο.3945]

#61+#62「サウスバウンド(上)+(下)」奥田 英朗

若かりし頃に学生運動をしていた父と母。税制や義務教育の学校に対して、いちゃもんをつけまくる自称作家の父と、なぜだかそんな父を支える母。

小学生の主人公は、社会人の姉と小学生の妹のいる5人兄弟。不良中学生に目をつけられたり、中学生の子分の小学生にからかわれたりの日々。

何かと社会にいちゃもんをつける父をうるさいと感じる中で、父の精神的な肉体的な強さを感じるようになります。いろいろあって沖縄の西表島に引っ越しますが、水洗トイレもない、テレビもない、コンビニもゲームセンターもない環境。東京からの帰省、八重山の歴史的ヒーローの孫として歓迎される父、いろいろ助けてくれる地元民との暮らし。西表島に入り込んでくる都会資本のリゾート開発。そこでも戦い、決して負けない父と支える母。


いろいろな社会制度や報道を、なぜか、本当に必要なのか、どうすべきかを考えることすらせずに、ただ受け入れることも少なくありません。疑問を持つのではなく、スマートにすませることが、あたかも合理的んであるような雰囲気が日常にあることも否めません。

自称作家の父のセリフが、先日お会いできたかつての上司、人生の先輩のアドバイスと重なります。自分で考え抜くこと、が大事だと。

奥田英朗作品、今まで24作品くらい読んでいるようですが、この作品は中でも好きな方にランキングされると思います。会社で働く拙者は、この父のように自分で考え抜いて振る舞うことの難しさを感じますが、家族や友人知人を守るために考え抜いて、行動するのは、持つべき強さだな、と思いました。

2025-06-26

読んだ本(2025-#60):さみしい夜にはペンを持て

[No.3944] 

#60「さみしい夜にはペンを持て」古賀 史健

この本の内容は、高校生から結婚して家族を持つようになった世代までの広範な年齢層が読むといいだろうな、と感じるものでした。

悩んだり困ったことがあれば、考えて言語化することの重要性を、高校時代に身につけたかった、と今更ながらに思います。

自分で考えて考え抜いて意見を持ち、言語化して誰かに共有して、同意を得られたり、得られなかったりします。

考え抜いて言語化するプロセスにおいて、自分や自身を客観視できるので、誰かに伝えるために、まず自分で納得することになります。誰かや何かと比較して凹むこともありますし、鼻高々になることもあるのでしょうが、考え抜いて言語化するプロセスがあれば、多くの人といいコミュニケーションが取れそうだな、と思えました。

拙者も自分自身のつぶやきと叫びを、時々見返すこともあります。当時のことが記憶に甦り、反省したり、自分を知ることの一助にもなっています。

言葉は一瞬で消える刹那性があります。文字は残り続けても意味や解釈を都度振り返ることができます。最初は遠くに離れている家族や友人知人への近況報告として始めたこのBlogですが、自分のために書いていることにも気がつきました。


2025-06-25

メンターという存在と意義

[No.3943]

比較表を書けることであれば、メリットトーデメリットを比較してどっちかや何かに決めるという決断がしやすいと思います。

悩みや困りごとの解決策を考えるには、比較表に出来ない内容や、質的に異なる物を比較することで検討に矛盾を感じることもあります。

そんな時こそ、頼りになる方のコメントを聞きたくなります。拙者の場合、そんな時は二階建て車輌に乗って人生の先輩を訪問することにしています。

以前とてもお世話になった上司です。毎年のようにお会いしています。今でもちょっと緊張するのですが、いつも素晴らしいアドバイスとコメントいただきます。

  • 自分でコントロール出来ない事は気にし過ぎない
  • 家族と過ごせる時間は限られている。大事にしよう
拙者の悩みや事情を知っていただいて尚のアドバイスです。改札口でお別れした時に、じゃまたな、頑張れ、と背中を押していただいた感触がいい心地でした。ご指導ご鞭撻をいただいた後に、こうやってお会いできる事が幸せだと思います。

2025-06-23

Banana cake

[No.3942]
拙者のお祝いに、チビ子がバナナケーキを作ってくれました。
フワフワでバナナの甘い匂いと食感も良かったです。コーヒーと一緒にいただきましたが、父ちゃんは感激でした。
今まで一番美味しいバナケーキであることに、間違いなかったです。

2025-06-22

2年半ぶりだけど2週間ぶりくらい

[No.3941]

ちょくちょく会ったり、飲んだりするわけでもないです。進学で地元を離れて、就職して、転勤して転職すれば、学生時代の友人たちとは距離が離れますし、働き始めてなかなか友人ができるわけでもないですし。

学生時代からの友人2人と、そろって飲んで話すのは2年半ぶりです。仕事や家族、実家の都合もあるのでなかなか会おうとならず、いつもメールもLINEもしません。別にどうでもいいわけでもない、いつも心のどこかで気にしていますけど。

高架下の店、生ビールで乾杯し、枝豆とか刺身をいただき、最近は日本酒だよね、と言いながら、結局いつもの大学時代のおバカな話で盛り上がる3人。大学を卒業して四半世紀が経過していますが、2週間ぶりにバイトの空いている夜に集まって飲んでいる、そんな時間でした。

人生の豊かさとは何か、豊かな人生とは何かを考えている日々ですが、素晴らしい友人がいることは、間違いなく豊かさであると確信するのであります。

2025-06-21

読んだ本(2025-#59):パズルと天気

[No.3940] 

#59「パズルと天気」伊坂 幸太郎

気づかないうちに、伊坂幸太郎さんは、最も拙者が作品数を多く読んでいる作家さんになっています。

ハッピーエンド、バッドエンドの両方にも言い切れない作品も多いですが、なんとなく爽快な、ちょっとだけ晴れた気分になりつつも、あれだけ荒れ狂った河川が、今日は穏やかに流れるという日常の中に突然出現する非日常な出来事や人間の関係性に、読み始めは戸惑う作品もあります。

この本は短編集です。

「竹やぶバーニング」を読みながら、万城目学、森見登美彦の作品と同じような世界観を感じたのですが、あとがきを読むと、森見登美彦さんからのお声がけで書いた短編とのこと。伊坂幸太郎、森見登美彦という拙者の好きな作家さん同士が、繋がっているようで不思議な気持ちになりました。

モテ男の友人が、新婦に不審がられながらレストランウェディングを企画した結婚パーティの話の「weather」、予想しなかった結末に涙、でありました。

2025-06-19

確信:お好み焼きには豆腐を入れるべき


[No.3939]

お好み焼きを自宅で作って食べようとすると、粉粉する感じが、家族には受け入れられず、焼きそばになるのですが、拙者の豆腐入りお好み焼きを家族にもようやく食べてもらう機会がありました。

チビ子も妻も美味しいと気に入ってくれました。

  • フワフワの食感がいい
  • 炭水化物よりもタンパク質が摂れる
メリットもありますが、ちょっと工夫が必要です。小麦粉の量が少ないとベチャベチャになるので、小麦粉を半分にして、お豆腐は様子を見ながら入れて混ぜる、感じです。
揚げ玉と豚バラ肉のカリッとした食感と、豆腐のフワッとした食感の組み合わせが、いいと思いますので、オススメです。

2025-06-18

読んだ本(2025-#58):か「」く「」し「」ご「」と「

[No.3938]

#58『か「」く「」し「」ご「」と「』住野 よる

男子高校生2人、女子高校生3人の仲のいいグループ。5人にはそれぞれ秘密の能力があります。相手の頭上にご機嫌のバロメーターが見える、感情の向きが矢印で表示されるのが見える、喜怒哀楽の感情や感情の強弱が見える、感情のバランスが見える、驚きや疑問の気持ちがアイコンのように見える、でもお互いには内緒。

そんな物が見えていても、勘違いや片思いも起こるんですね。

見える能力を持ってみたい気がします。好きな人への告白、大事なビジネスパートナーや関係者への説明、上司や部下とのコミュニケーションに役立ちそうな期待をしてしまいます。

読んでみたいから買おうとしたこの本、実はチビ子が買っていてもう読み終わっていました。おっさんが高校生が主人公の小説を読んだわけですが、面白かったし、楽しかったです。

2025-06-15

天下一品 こってり一筋 京都 濃厚鶏白湯

[No.3937]

時々無性に食べたくなる天下一品ですが、最寄りにお店があるのではなく、ちょっと食べにいくのも機会がないので、自宅で食べられる天下一品には興味津々です。


最初に食べたカップ麺には、こってり感が少なめに感じました。

次に食べた冷凍タイプは、麺の茹でが伸びた感じがありました。スープのこってり感はありました。

今回試してみたのは、茹でる生麺タイプです。こってりスープと粉末スープの別々タイプ。茹で時間はきっちり守りまして、スープに加えるお湯もきっちりと220cc測りました。

お店よりも多めに玉子、ネギも盛りまして美味しかったです。こってり感も麺の茹で加減もお店で食べる再現性も高いと感じました。

カップ麺がサンヨー食品、冷凍タイプがキンレイ、生麺タイプが日清食品と、天下一品のこってりは、拙者の知るだけでも3つの食品メーカーで再現されているということに気がつきました。

2025-06-14

目玉焼き、ハムとサーモンサラダとトースト

[No.3936]

今朝の朝ごはんは、チビ子が全部用意してくれました。目玉焼きを焼いて、ハムを焼いて、トーストも焼いてくれまして、サーモンを乗っけてサラダも作ってくれました。

ご馳走様でした。

2025-06-10

読んだ本(2025-#57):風読みの彼女


 [No.3935]

#57「風読みの彼女」宇山 佳祐

今回のこの本は、チビ子が本屋さんで見つけた本で、拙者が読むと涙腺崩壊するって言われました。

主人公は、風が記憶する思い出、人物や出来事などを集めて小瓶に詰めて、小瓶を開けるとその出来事や人物の言動を再現できる能力を持っています。

その出来事や人物の風が記憶していて、その風を引き寄せ集める、のです。そんな能力を活用できるとしたら、すでに彼岸にいる祖母、伯父や叔母、母や従兄、お世話になった先生達の言葉を聞いてみたいと思います。チビ子も拙者がそんなふうに思うことを見越していて、涙腺崩壊に注意と言ってくれていました。

会えなくて、話せなくて寂しいという気持ちはなくなりませんが、とても素晴らしい方々に囲まれていた、お世話になった事をありがたいと思う気持ちが最近は強いです。

お互いの事情でなかなか会えないこともあります。会おうと思えば会えるけど、会っていない関係もあります。会いたいと思う人には、会いたいと思った時には会いに行く、を大事にしようと思いました。 

2025-06-09

先生との約束を今年も実行できました(2025年)


[No.3934]
小学1、2年の担任の先生と約束しました。
6月9日はあの友のことを思い出すように、と受けたバトンを今年も実行できました。

先生から直接受け取ったお願いなんです。何年経っても、先生はその友のことを決して忘れず、むしろいつも気にかけていたんです。

先生、今年も約束を実行できました。

2025-06-08

観た映画(2025-#10):ミッション・インポッシブル デッドレコニング Part 1

[No.3933]
シリーズ最終回を映画館で観る前に、前作をようやく観ました。
相変わらずトム・クルーズ演じるイーサン・ハントの判断力と行動力も凄いのですが、今回特に感じたのは、メンバーとの友情です。
公には、誰にも感謝されることもないのに、世界を悪事から守っているのですが、本当にこんなに頼りになる心強いチームがあればいいな、とも思います。
最終回のPart 2  ではどうなるのか、とても楽しみです。 

2025-06-07

読んだ本(2025-#56):夜のかくれんぼ

[No.3932]

#56「夜のかくれんぼ」星 新一

もしかしたら、一冊丸ごと星新一作品を読むのは、かなり久しぶりな気がします。ショートショートでピリッと、チクっと無常、皮肉や人間の煩悩による何かのちょっとした掛け違いの悲哀、と盛りだくさんです。

人生の過去をやり直すためのタイムマシンとか、瞬間移動するテレポーテーション、神様や妖精などが、日常生活に突然出てくる描写は、そんなことがあればどうなるだろう、と空想を掻き立てて、ついつい読み進みます。

人間の浅はかさ、他人のせいにしがちな甘さ、怠けたくなる気持ちなどが、ショートショートの中ではトラブルや、取り返しのつかない事態の原因になっていることが多いような気がします。

また、報道、教育や政治を疑うこともなく、そのまま受け入れてしまうことの無知や愚かさへの怒りも感じます。また他の星新一作品を読んでみようと思います。

2025-06-06

探し物で不意に見つけた

[No.3931]

自宅での探し物は嫌だし、なかなか見つからないとイライラします、それも深夜。日頃の整理が悪いからなので、完全に拙者のせいですけども。


デスク周辺のファイルボックスから、出して見ては捨てたり片付けたりの繰り返し。でも目的の物は見つからず。

以前のレイアウト変更で片付けたデスク周辺グッズがまとまったジップロックを発見。中からシールで加工しておいた四つ葉🍀のクローバーを発見。
近所で見つけた、と母が宅配便の中に入れてくれたのでした。デスクマットの下に置いてましたが、久しぶりに、またデスクマットで挟むことにします。
母から買ってもらったり、もらった物は、だいぶ少なくなりました。大事にします。

おかげさまで、目的の物は見つかりました。呆気ないくらい、近くにありました。

2025-06-01

読んだ本(2025-#55):絶対悲観主義

[No.3930] 

#55「絶対悲観主義」楠木 建

アダム・グラントの著作の訳者として知った楠木建氏です。講演会後に実際会話をすることもできたので、勝手に親近感を覚えたりしています。

この本は2部構成のように感じます。前半は絶対悲観主義のマインドセットが有効な事情や状況などが理解しやすいです。きっとうまくいく、というポジティブな楽観主義で乗り切れないリスクを負うよりも、どうせ上手くいかないから、と準備に慎重になったり、成果が出ないことで必要以上に落ち込まないでいいようになるので、絶対悲観主義もいいなあと思いました。

拙者、これまでどちらかというと、なんとかなる、という諦めない気持ちを支えにすることが多かったですが、なんとかなった≒いい成果、と潜在的に期待してしまっている自分に気がつきました。

約20年前の上司であるG部長にも言われたことを思い出します。当時から、絶対悲観主義をG部長は実践していたような気がしてきます。

後半は、人生を如何に豊かに生きるか、楽しく過ごすかのヒントが溢れているように思います。誰彼に遠慮しすぎず、相手に失礼や無礼もないコミュニケーションを取ることができれば、素晴らしい知人と知り合えて、豊か、楽しい時間を過ごせるという仮説への想いを強く持ちました。

幸福を、微分ではなく積分で捉えるというアイデアにも、とても共感を持ちました。

自信あふれる立ち居振る舞い、一橋大学のビジネススクール教授、アダム・グラントの訳者などというキラキラした側面ばかりを知っていましたが、この本で著者の気持ちや心情を知ることができたような気がしました。