[No.2050]
#13
「やればできる! の研究 – 能力を開花させるマインドセットの力」C. S.ドゥエック
知人に奨められて妻が入手し、拙者も読んでみたのです。
キーワードは、「こちこちマインドセット」と「しなやかマインドセット」です。
「こちこちマインドセット」は、能力は生まれつき決まっていると考え、自分の有能さを誇示しがちで、失敗を恐れ、難題に挑戦しない傾向が強い。
「しなやかマインドセット」は、能力は努力次第で伸びると考え、結果よりも学ぶプロセスを楽しみ、どんな分野であれ、大きな成果を上げる。
こう定義されると、誰しも「しなやかマインドセット」でありたいと思うと思います。
「スタンフォードの自分を変える教室」でも 感じましたが、まずは自分を知り、自分の長所と短所を客観的に理解することが大事です。そうなれば、自分の長所も短所も見えてくるのですが、人間なかなか自分の短所を短所と認めることは難しく、ましてや他人に指摘されたところで、素直を受け入れる事はそんなに簡単ではないと思います。
拙者自身は、「しなやかマインドセット」になれる素養を持っていると感じています。
失敗をおそれて挑戦しないよりも、挑戦してみて成功しなくても、”次は見とけよ”と次の挑戦での成功を虎視眈々と狙うような性格だからです。
もちろん、常に素直であることは出来ていないように思いますが、以前よりは相手の言い分を聞けるようになった気がします、特に仕事では。
なぜ耳は2つあり口は1つしかないか。
話すよりも、まず聞くべし、ということかなとも思います。
寺田寅彦は
「眼は、いつでも思った時に閉じることが出来るように出来て居る。併(しか)し、耳の方は、自分では自分を閉じることが出来ないように出来ている。何故だろう。」
とエッセイで述べているそうです。
どうやら、よく聞く、相手の指摘を受け入れてみることは重要なようです。
この本を読んで、あらためてその思いが強くなりました。
そして、自分を変えたい、成長したい、課題や問題を解決したいと思えば、どうにかなる、という私の思いにも同調してくれているようで、ちょっと嬉しく、読んでよかった。