[No.2288]
グローバルにビジネスを推進することは
拡大や成長を目指すのであれば必然的な
選択でありますが、なかなか簡単ではない。
世界各国の現地担当者とコンタクトすると
各国からなるほどな、という事情や経緯を
知ることになります。
もっと本社がリードするべき、
各社が本社に報告すべき、と感じる内容や
トピックはたくさんあることに気がつきます。
会社で仕事をする社会人となってから時間も経過したからか、
見えてきたような気分になることが最近あります。
日本で作った製品をアフリカの顧客で買ってもらう、
この事を実現するためには、世界中の仲間や取引先が関与しています。
例えば日本の工場で製造するとして、日本の技術者や調達担当者が部材を選定し、
世界中の仕入れ元に手配します。
工場では製造ラインのスタッフが一生懸命に組み立て、品質保証の担当者が動作をチェック、
梱包されて、輸出手続きが行われて、トラックに積まれて、船か飛行機で海外に向かいます。
アフリカ現地で受け取って、サービス担当者が顧客に赴いて据え付けて、OKをもらう。
ここで、注文を受けてから納品がようやく完了します。
実際にご利用いただいて消耗品を追加購入してもらったり、
保守メインテナンスをさせてもらったり、
次の製品を購入してもらったりすることが重要です。
こんな流れを小難しい言葉では、
サプライチェーンやバリューチェーンやCRMとか言うそうですが、
簡単に言うと、一つの製品を売るためには、一人の顧客に満足してもらうためには、
企業は部門やエリアを超えて総力を結集させてつながる仕組みを構築し、
運用しなければ実現しない、ということだと思います。
その仕組みとは、組織だったり情報システムだったりすると思うのですが、
もっと本質的課題があると感じます。
アフリカで我々の製品を売る我々の仲間のために、
アフリカで我々の製品を使ってくれるお客さんのために、
今自分が働いている、自分が必要とされている、と感じることができなければ、
そのような仕組みは機能しないのだ、と思うのです。
単純にアフリカ支店の営業成績、
自分の部門長による業務評価だけでを気にするのであれば、
どこのお客さんであろうが、別に自分の責任ではないし、
なんて事になりそうで。
自分が行ったこともない場所で、
製品を売ろうと頑張っている世界中の仲間がいて、
我々の製品が、いろんなトラック、船、飛行機に乗せられて運ばれていって、
会ったこともないお客さんが製品でもたらされる機能や価値を喜んでくれる、
そう思うと、なんかワクワクしてきません?
相変わらず、とりとめのないつぶやきになりましたけど、
グローバル化を推進するために必要な本質的課題は、
そんなワクワク感に大きく影響されているような気がしています。
ワールドワイドなつながりは、通信インフラやシステムで構築することは
お金をかければできないことはありません。
ワクワク感を醸成するためには、お金をかけても実現するわけではないので
やはりワクワク感が本質的課題、と思いました。