フォロワー

2020-10-31

読んだ本(2020-#34):強く生きる言葉

[No.2666]

#36「強く生きる言葉」岡本 太郎 

拙者自身が、何かしら誰かしらの芸術作品から何かのメッセージを受け取ったり、感じ取ったりする能力やセンスがあるとは思っていません。絵の素晴らしさや優れた点を見つけ出せるわけではないし、作品を比較して何かを語ることもできないですし。

少しパワーやガッツが欲しいなあと感じる今日この頃、岡本太郎の言葉が選ばれているこの本を手に取る機会がありました。どんどん引き込まれて、一つ一つの言葉が無駄がなく、直線的な表現でありながら、愛情も溢れる、そんな言葉に感じました。

ひとつだけお気に入りを紹介します。

「成功」

人間にとって成功とはいったい何だろう。

結局のところ、自分の夢に向かって自分がどれだけ挑んだか、

努力したかどうか、ではないだろうか。

この言葉にパワーやガッツをもらったような気がします。先に結果にとらわれるのではなく、挑むことこそ、挑むこと自体にまずは意味があるのだ、と背中を押してもらったような気持ちです。

2020-10-24

大事なものを大事に思える幸せ

[No.2665]

チビ子が今熱中している習い事がありまして、熱中すればするほど学校や塾の宿題ができない、寝るのが遅くなって朝起きれない、、、となります。

妻とよく話すのですが、勉強だけすればいい、ではなく、自分で考えて、決めて、やってみて、を子供が実感することがやっぱり必要です。自分で熱中することを見つけてやってみるのもいいことです。

子供の勉強のことも成績として気にし始める時期になりました。解法やコツを詳細に教えてあげるのが親の役目か、と問われたら、必要に応じて役目があるとは思います。聞かれたら答えるのは頑張りますが、解き方やコツを、父ちゃんがつぶさに教えてあげる、が正解ではないようにも思うのです。

確かに、チビ子に成績で悩んで欲しくないし、解けるようになって欲しいです。志望校や進路で、成績を理由に諦めたりしないで済むようになって欲しいし。

早く宿題してー、早くお風呂に入って寝よう、と親は言いますが、仕事から帰った大人だって、ぼーっとしたいし、テレビは観たい。そうすると拙者の 幼少期と比較して、現代の子供が進学のための勉強を前倒しでせねばならない、という事態に気がつきます。そんなに受験勉強しなくていいじゃないか、という正論に、でもできるだけ早くから勉強する習慣を身につけた方がいいし、つまづかせない方がいい、という正論がぶつかります。

子供の自主性を尊重したり任せるのか、親ができる範囲で最大限のサポートをしてあげるのか、チビ子にとってはどうするのがいいんだろうか、と考えてこれだ、という答えにはまだたどり着きません。

いつもチビ子のことで考えたり悩む時に思い出すことがあります。チビ子が熱性ケイレンで入院して、お見舞いに通っていた小児病棟のこと。夜の面会時間を終えて帰宅する母親にまだ帰らないでと言う子供、なんとかなだめて別れて乗ったエレベータの中の母親の表情、は忘れられません。子供が健康であるということを、当たり前ではなく感謝する気持ちも、毎日の日常ではついつい忘れてしまいそうになるかもしれません。テストの点数が芳しくないと、もっと勉強しないと大人になって苦労することになるよ、なんて根拠の薄い脅しみたいな言葉を、子供に行ってしまいそうになるかもしれません。

なので時々はこうやって、以前の拙者自身のつぶやきと叫びを振り返るのです。大事なものを見失わないように、大事に思えることを幸せに感じられるように。

チビ子の教育や進学に、まだ答えは見つけられていませんが、チビ子も共有している予定や時間割を頑張って、習い事に熱中して、快眠の様子を見られるだけでも幸せだと感じています、起こす時にちょっとチビ子に蹴られるとしても。

2020-10-21

読んだ本(2020-#33): スイングアウト・ブラザーズ

 [No.2664]

 #33「スイングアウト・ブラザーズ」石田 衣良

 石田衣良作品の一気読み、というぐらいにグイグイ読んでいます。直木賞作家に怒られそうですが、読んでいて心地良いのはなぜでしょう。登場人物が、ついつい拙者の身近にもいるように思えます。

大学時代からの友人3人組、30歳代できままな独身。大学時代の憧れの女性先輩に、モテる男になるためのサロンに誘われて、男を磨いていく、、、そんな設定です。

大学を卒業して就職してからも、友人に会える環境であることがまず羨ましい設定です。東京の大学を卒業後、東京の会社に就職し、首都圏で勤務すれば実現します。

拙者のように地方の学校を卒業し、複数回の転職や引越しをすれば、友達と近くに居続けるということは不可能に近いですね。阪神間、日本海側、九州、首都圏、名古屋地域、そしてシカゴ、といろんな場所で友達も奮闘しております。

コロナ自粛の今、さらに友人と会うことは難しいです。メールしたり、手紙を書いたり、電話したり、またこのBLOGを見てくれていたりです。

欲しい物も、得たいこともいろいろありますが、やっぱりいいなと思う一つは、友達です。会える頻度は多くなくても、いつもどこかで気にかけている、思いを少しだけかけている、そんな感じですかね。呼び出せばすぐに会える友達、今となっては、特に拙者にはできないことを、この小説で擬似的に楽しめた感じもします。

2020-10-17

Ergonomic Keyboard

 [No.2663]

学生時代に違う研究室でしたが、社会人経験を経て研究をされている先輩がいらっしゃいました。年齢的には母親よりも若く、ちょうど親戚の優しいけど厳しくもある従姉みたい、と勝手に感じていました。

研究テーマの捉え方、熱中して取り組む意義、実際の社会で組織で働くことの厳しさ、結婚して子育てしながらの労働、いろいろ教えてもらったり、熱くご指導ご鞭撻いただいたり、とてもお世話になりました。

その先輩は資料の作成を手書きでされてまして、PCでしたらいいじゃないですか、と拙者は軽口を叩いていましたが、腱鞘炎で手首や腕が痛いのよ、とおっしゃっていました。

それから20数年が経過しまして、拙者も手首や腕が痛いです。キーボードを無駄な力をいれて打っていたり、マウスのクリックやホイールの操作も指の負担も大きいようです。手首にクッションを置いたりもしました。でもバチバチと打ちたい衝動に任せて打ってしまいます。おそらく隣の席の部下や同僚も、うるさいキータッチだな、と思っていただろうな、と思います。でも今の時代、一生懸命仕事しているのでキーボードの音も出ます、では許容してもらえない、キーボード音うるさいハラスメントになるかもしれません。

キーボードやマウスの操作は不可欠なので、腕や手首のストレッチもしますが、腕や手首に負担の少ないと考えられる物を使いたくなります。 

友人もオススメのエルゴノミックキーボード、これに今は期待です。腕の向きも自然に、手首の支えも期待できます。まあ実際のところ、拙者が無駄に力を入れて打ったり、クリックしているというのが、一番の原因だとは思います。 

キーボードもお気に入りの文房具、大事な仕事道具と家族には話しますが、これまでの何度かこだわりのキーボードに変えてきたので、家族には「またキーボード?」と言われると思います。だから、仕事道具なんだって。

2020-10-15

言葉を発するということの意味や難しさ

[No.2662]

誰かに何かを伝えようとすると、日常のコミュニケーションでは文字や声ということになります 。あらためてコミュニケーションって興味深いし、難しいと感じることがありました。派手な夫婦喧嘩をしたわけでも、仕事の関係者ともめたわけでもないですけど。

コミュニケーションを結果重視的な立場から考えると、受け取った人がどう感じたか(何を思ったか)が重要になると思います。

プロセス重視的な立場に立てば、なぜそれを伝えようとしたか、何を伝えたいと思っているか、どう伝えるか、がとても大事です。 

この両者には大きなギャップが生まれる可能性があります。「わざわざありがとうございます」というメールの一文も、当事者同士の関係性について、また経緯を含めて考えると、受取手が感じることと、送り手が感じることが真逆になる可能性すらあります。

  • そんな細かいことまで気にかけてくれて、お手数をおかけしました。助かりました
  • まあわかっていたけど、細かく注意深くチェックしてくれたんですね

面と向かって表情を見ながら話せる時と、メールでやりとりする場合も異なる結果を生み出します。表情や身振り手振りで感謝の気持ちを伝えたい、と思いながら言う場合と、ただ文字で伝える場合がそうです。

面と向かうと、相手に伝える情報が言葉だけではなく、視覚(表情、呼吸、感情、身振り手振りなぢ)も含まれるので、より密接だったり発信者と受信者の認識のギャップを少なくできるような気もします。

口から発せられる言葉が形に残りませんが、いったん出してしまうと消せないですし、引っ込められません。相手に誤解をさせてしまうと、再度説明して、訂正して誤解をとくことは安くありません。

自分で言葉を発する時、コミュニケーションを取る場合は、相手がどのように受け止めるか、相手の立場や気持ちを思いながら、に努めようと思います。

女性にニコニコされると単純に楽しいし、ポジティブに受け止めてもらえていると感じる単純な拙者は、ホンネとタテマエの識別も危ういと思っています。誠意を尽くして相手を思いやる、が拙者の取れる戦術や生き方だ、と再認識です。

家族だから、親戚だから、友達だから、同僚だからという関係性に依拠しすぎたコミュニケーションではなく、やはり相手を思いやる言動が大事、かと。

2020-10-14

読んだ本(2020-#32):LAST

[No. 2661]

#32「LAST」石田 衣良

土壇場や修羅場の短編集です。

爽やかな友情・青春人情物語「4TEEN」直木賞を受賞直後に書いた短編だそうです。経済的な困窮、精神的に追い詰められた状況、トラブルに巻き込まれた人間関係、鬱屈した、歪曲した者の管理下に置かれてしまった日常、緊張度の高い仕事、いろんな土壇場や修羅場があります。なんとかなるものも、なんともならないようなものも。

いつも瀬社が読む石田衣良作品の中では、暗い感じ、アンダーグラウンドな場面や状況設定ですが、小説を読む目的の一つでもありますが、自分以外の人物の人生を擬似体感する、という意味において面白い本です。

文章はやはり、一気に読んでしまう心地よさでした。


2020-10-12

空と海の青・蒼・碧

[No.2660]

外出自粛でいくつか気づいたことがあります。拙者はやはり空と海が好きだということです。お気に入りの、思い出の空と海の写真を眺めて、リラックスすることにします。また行きたいところ、ばかりですね。


幼少期に毎日のように遊んだ海岸

実家のそばで、沈む夕日

秋のドイツからロサンゼルスに移動して見上げた空

ロサンゼルスの大きな空

スタンフォード大学のフーバータワー。いい天気

デュッセルドルフの夏の晴れ間

フィレンツェで見た濃ゆい空

フィレンツェ・ジョット鐘楼からの眺め

ウフィッツィ美術館からのポンテヴェッキオ

パリ・セーヌ河と空

パリのホテルの中庭の空

ルーブル美術館のテラスカフェ


2020-10-10

読んだ本(2020-#31): 異文化理解力 〜 The Culture Map

[No. 2659]

#31「異文化理解力」 エリン・メイヤー

この本もっと早く読んでおけばよかったです。

文化の違いによって、コミュニケーションの内容や質が異なることを、実際のビジネスの場での経験に基づいて説明されています。

拙者が、アメリカ西・東海岸、シンガポール、ドイツ、イギリス、ブラジル、ウルグアイの方々と仕事をしている時に感じたこととか、なかなか相手とうまく合意できなかった時の理由が、今となってよくわかった気がします。またいろんな国のみなさんが、拙者にもすり寄ってくれていたこともわかりました。

 

299ページ 図E-1
 

 

コミュニケーションの内容や質は、文化だけで特徴付けられるわけではなく、個人的なコミュニケーションの方法の好みや性格も、実際には影響していますけど。だって日本人だとしても。いろんな性格の人がいて、話し方も聞き方もいろいろありますし。いろんな相手と、よりよいコミュニケーションを取る為のヒントとか秘訣もいっぱいです。

ドイツ人のボスに言われたこと、アメリカ東海岸のマネージャと話したことやメールでのやりとり、シンガポールの尊敬するマネジメントとホワイトペッパークラブを食べてビールを飲みながら話したこと、やっぱりそういうことだったのか、と。

今は海外のメンバーに会いに行くのはできませんが、今度会う時はもっといいコミュニケーションができるような気がして、次回が楽しみであります。


平日ランチにお好み焼き

[No.2658]

ランチの後にミーティングがあるし、とか、服にニオイもつくから、とランチに餃子やお好み焼きを食べる事は、平日はほとんどないと思います。

出勤してないし、人にも直接会うこともないのであれば、気にしなくていいなら、ランチにお好み焼き作って食べたっていいさーっ。

そば入りのふっくらお好み焼き作って食べました。

コロナ禍での働き方の変化は、ランチメニューだけでなく家族との時間や、人生の豊かさとは何か、にまでこれまでの考えやパラダイムを変えていくような気配を感じています。 朝起きて、急いでご飯を食べて仕事に出掛ける。夕方まで会社で働いて、急いで電車で立ったり座ったりして帰っても、家族で夕食を囲むことは稀だったわけです。チビ子が学校に行っているランチタイムは不可能ですが、朝晩は一緒にご飯を食べています。宿題も一緒に解いたりします。いろんな会話も増えます。

何年か後に、きっとこのコロナ禍を思い出す時があるでしょう。マスクの入手に苦労したこと、いろんなイベントが中止や延期になったこと、自宅時間が長くなって閉塞感も増えたこと、運動不足になったり、人との出会いが減ったこと、いろいろネガティブなことが列挙されると思います。 

でも拙者は、意地でもコロナ禍の影響としては、いいこともたくさんあったな、と振り返られるようにしてやろう、とやっぱり思います。

読書も増えたし、家族といろいろ一緒に過ごせて楽しかったし、と。

これで体重が減って、勉強の成果が出てくるともっといいけど。 

2020-10-09

読んだ本(2020-#30):幸せになる技術

[No. 2657]

#30「幸せになる技術」上阪 徹

いろんな本を読んでみる、が今の気持ちだったります。興味があれば読んでみるのですが、この本は、何かで見かけた妻が面白そうだと見つけたので買ってみました。

自己啓発とか、訓話みたいな本を少し距離を置きたいと思う時期もありました。胡散臭かったり、説教っぽかったり、どうせ拙者自身の苦しみや悲しみを、誰かの話で乗り越えられたり、克服できない、解決できないとも感じていましたし。

いろんなことがあって、時間も経過して、いろいろ拙者も変化したんだと思います。啓発だろうが訓話だろうが、拙者自身が一つでも、少しでもいいと思えることに出会えるのであれば、読んでみたらいいし、読んでみて何もいいと思わなくてもいいじゃないか、と。

著者は、いろんな方へのインタビューの経験もあり、思うような就職や転職も実現しなかったという挫折もありです。拙者自身の経験や想いと重なる部分もありました。

いろんな気づきがあります。この本に書かれているすべてに納得できないかもしれませんが、急がば回れ、情けは人の為ならず、人間万事塞翁が馬、先人が教えてくれた優れた教えに、爽やかに再会できた、それが読後の感想の一つです。

お金や名誉、向上心や努力の意味など、キャリアや家族を大事にしたり、よくしようとする意味や方法について示唆に富んでいます。私の友人にはオススメすると思います。


2020-10-08

曇りで霧の雨が降れば

[No.2656]

曇りで霧の雨が降るような冷える日は、確かに気分が盛り上がりにくいです。いろいろ気候のせいにするのも、天気に悪いような気がしますが、気候で気分が変わるのは、経験的には明らかです。

 夏のヨーロッパ、特に拙者が出張に行っていたのはドイツ・デュッセルドルフですが、とても爽やかでした。3月くらいの出張では、網が続いたり、寒かったりして、なんとなく気分も鬱屈になりがちでした。

デュッセルドルフからアメリカ西海岸に移動すると、カリフォルニアの大きな青い空の下です。それだけで気持ちが明るく、寝不足なのに気持ちも体も軽やかに感じたことを、強烈に憶えています。

 拙者の生まれ育った日本海の海沿いでは、今の季節から春までの間は、半分以上は海が時化て、曇りや雨で海は鉛色になるイメージです。

それでも砕ける白波や、寄せては返す波を見るのは大好きです、今でも。

さて海沿いを離れた生活で、曇りでどんよりの日々をどう乗り切るか。温かいお風呂に浸かって、ストレッチして、よく寝ます。

2020-10-04

魚の肩、白甘鯛が立つ

 

[No.2655]

美味しい魚を、素敵な方と食べる機会がありました。 一緒にテーブルを囲むだけでも嬉しくて楽しいのに、おまけにメニューも最高というスペシャルでした。

板前のご主人に面白い話を聞きました。

魚の種類によって、美味しい魚の見分け方や、美味しさもいろいろ違いがあるという話で。

写真にあるように美味しいお刺身を味わった後にお聞きしたのですが、白甘鯛のすごいいいものを仕入れた、それも20年くらいこの仕事をしていて最高のものでした、と。

食べる前に聞きたかったー

と叫ぶ拙者たち4名。

白甘鯛の肩が張っていて、白甘鯛が立っている、ということです。

白甘鯛の肩??

胸ビレのことではなく、背びれの頭部付近が盛り上がっていたり、張っていたりすることをお魚を扱う方々の中で、肩が張る、という言い方で表現することもあるようです。実際の写真を見せてもらいましたが、もともとスマートな格好よさではない白甘鯛の頭部後ろの背びれ付近が盛り上がっていました。美味しい餌を食べて、よく泳いでいる、ということみたいです。

身が厚いので、魚がまな板の上で立つ、という状態も見せてもらいました。

秋から冬にかけて、美味しい魚の季節が嬉しいです。

拙者の地元、昨年に続いて美味しいイカがほとんど獲れなかった、とのこと。

あの新鮮で美味しいイカの刺身、夏の楽しみの一つですが、どこに行ったんだイカ??

いろんな専門家に、様々な話を聞けるのは、やっぱりいいです。

2020-10-03

読んだ本(2020-#29):総理の夫

[No. 2654]

 #29「総理の夫」原田 マハ

「本日は、お日柄もよく」に続く、原田マハ作品です。

今回もグイグイと読んでしまいました。

奥さんが議員さん、旦那さんが議員さんではなく、という状況のご家族もいらっしゃるでしょうが、とても少数派だと予想します。おまけに奥さんが総理大臣になった方は、これまでの日本の憲政史上はまだありません。

政党の党首が奥さんだったとしたら、旦那さんは大変かもしれません。

弁の立つ、エネルギッシュな、世間の裏も表も知った、そんな女性が奥さんだったら、拙者のような旦那さんであれば、いろいろ太刀打ちできなくて、負けてしまう、そんな気持ちになるかもしれません。まあ家族内で、勝つも負けるもないですけども。

様々なしがらみの中を、突き進もうとする家族を、どうやって応援するか、支えるか。うまく行くときはいいけど、そんなチャレンジはたいていしんどいことの連続。出口の見えないトンネルの中を進む感じですかね。

出口のまだ見えないトンネルも、家族で手をつないで、歌を歌いながら、ゲラゲラ笑いながら進めばなんとかなりそうだ、と思います。自分だけで頑張るのではなく応援してもらったり、応援したりだな、と思いを強くしたのであります。

また原田マハ作品、読みたいなぁ。


2020-10-02

観た映画(2020-#4):嘘を愛する女

[No. 2653]

愛するパートナーがケガや病気で意識を失い、寝たままに数日過ごすという事態になるだけでも、相当にストレスあるし驚きますが、 この映画はさらに驚かされる状況です。

パートナーが運び込まれた病院に行くと、警察から質問されるのです。この方の免許証も社員証もおそらく偽造されたものです。この人は誰かわかりません、と。

普段呼んでいる名前は偽名、職場のIDも偽造されており、何の仕事をしているかもわからない。いつも毎日通勤していたけど、何をしているかも本当はわからない。

ストレスが高まったり、しんどい状況になれば逃げ出したくなる、何もかも違う環境に行きたくなることもありますし、実際には少し場所を離れたり、逃げたりすることだって、いい解決策になることもあります。

自分の経歴や起きた出来事を全部背負って生きる、という生き方もあれば、いったんリセットする、という生き方だってありだな、と感じる映画でした。

どこから来て、どこに向かうのか、本人が納得できればそれでいいんだと思います。いろんな偽造は罪になるから、褒められたものではないですが。