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2021-12-30

読んだ本(2021-#60):感性の限界


[No.2922]

#60「感性の限界」高橋 昌一郎

友人Nに紹介してもらった限界シリーズ3部作、ようやく読了しました。

理性の限界知性の限界に続けて読みましたが、哲学の歴史、世界の歴史、科学の歴史などの広範な基礎となる知識がなければ、読者の言わんとする事が大凡理解できないのかもしれませんが、それでも半分くらいわかったつもりになれたとして、読んでよかったです。

自分がわかると分かると言うこと、正しいと思えると言うことも、いろんな視点や科学的な根拠があると思えば、拙速に結論することもできませんし、間違った判断になるかもしれない、と謙虚になることもできます。

限界シリーズを読んで感じたことは、これからも少しずつ自分で考え続けて生きていきたいと思いますが、このブログを見てくれているみなさんに少しお裾分けしますと、自分で見えているからと言ってその通りでもなく、科学としてそのように評価されているからと言って、そうでもなく、昔からそう伝えられているからと言って、実はそうでもない、という事が溢れていると言う事です。

常に、自分で色々見たり、聞いたり、確認して考えて結論すること、そして他の人の意見も柔軟に聞いてみて、受け入れてみる事がとても大事だと言うこと。いろんな国や文化の人々と交流したり、仕事するのであれば尚更です。

2021年は、この本で読んだのが60冊です。おそらく、これまでで一番冊数を読んだと思います。来年以降も、もっともっと面白い本を読んでいきます。

2021-12-29

観た映画(2021-#7): バックトゥーザフューチャー


 [No.2921]

映画をいつでもダウンロードして、HDMIケーブルを繋げれば家族で楽しめる、そんな時代になりました。

時間ができると、映画大会や映画館ごっこをするチビ子ですが、なかなか家族で、それもチビ子と一緒に映画を見るのは大変です、映画を探すのが。

バイオレンスなシーン、人が騙そうとするシーン、ハラハラドキドキのシーンがこわくて嫌なのです。言い方を変えると、映画の見どころやアピールしたい部分が嫌なわけです。

それでも何とか探して見るのですが、今回は他の本を読んで興味を持ったパラレルワールドにちなみまして、バックトゥーザフューチャーを見ました。

拙者はとても好きな映画です。1985年の映画ですが古臭さをあまり感じませんし、マイケル・Jフォックスの軽いけど優しい性格の演技も好きですし。

それでも時々ある喧嘩のシーンや、ハラハラドキドキのシーンではチビ子はこわがっていましたが、映画は面白かったって言ってました。パート2と3も今度見せてみようと思います。

2021-12-28

読んだ本(2021-#59):古墳の地図帳

[No.2920]
#59「古墳の地図帳」
いろんな古墳のことを知りたいな、と思いながら見つけたムック本です。
日本各地の1000もの古墳を、簡単な特徴とともにまとめてくれていて、日本全国の古墳を知るには便利です。
独自の見解ではなく、いろんな研究成果や通説をベースに書かれています。
 
3世紀後半から7世紀と想定される古墳時代です。約350年間の間に、各地の同様の古墳が造営されているということは何を意味するのでしょうか?
 
前方後円墳も、仁徳天皇陵とされる大山古墳のような大和地方だけではなく、島根、愛媛、千葉県、岡山県、茨城県や宮崎県でも造営されています。さて、350年間の間に、大和地方から千葉に古墳の造営技術が伝播するものなのでしょうか?瀬戸内海を渡って?たまたま同じような古墳が造営された、ということでしょうか?
通説では、ヤマト政権の覇権が各地に伝播した結果、地方豪族が大型の前方後円墳を造営し。。。とされていますが、拙者は何となく腑に落ちないのです。
新聞やテレビ、ましてやインターネットもない、文字もない時代に、造営技術だけが伝播するとは考えられません、また古墳職人が全国に散らばるとか、出張するとも考えられません。いきなり中央から偉い古墳職人が来ても、大規模な造営を地元のメンバーでこなせるとも思いません。

円墳はおそらく、ほぼ現代のお墓に近い意味を持ち、故人を葬るだけの目的、
前方後円墳、前方後方墳、帆立貝形古墳などは、故人の功績を誇示し、後継者たちが故人の威を借りることも目的としているように感じます。
横穴式古墳は、現代のお墓に最も近い意味を持っていると仮説を持っています。

ヤマト政権の派遣の広がりが、前方後円墳などの造営伝播に影響したのではなく、何となくの形である円墳に、祭祀や被葬者を敬う儀式用の舞台として前方墳がくっついて前方後円墳となり、大和地方については大王の威光を借りようとした故人の後継者が大きな前方後円墳の造営を行った、と仮説を持っています。
大和地方以外の場所で、大きな前方後円墳が造られた経緯は、拙者もまだ仮説が持てていません。大阪・堺の仁徳天皇陵、神戸・舞子の五色塚古墳、距離も離れているし、造営は五色塚古墳の方が古いとされています。陵墓を水の堀で囲った仁徳天皇陵、明石海峡大橋と瀬戸内海を高台から望む五色塚古墳、造営の目的に思いを馳せるだけでも楽しくなります。
ちょっと行けば見学できる古墳もたくさんあることがわかったし、どこかに出かける前には、目的地や通過場所の近くにある古墳も知ることができる、いいムック本です。

2021-12-27

人口動態の推移を見ての感慨

[No.2919]

学生時代に人口統計に興味を持った拙者は、日本における少子高齢化が進むことを晩婚化が大きな影響をもたらすと仮定していました。

  1. 晩婚化の社会的要因として、都市生活におけるワークスタイルが婚姻を難しくする、特に都会において晩婚化が顕著になる
  2. 少子化には歯止めがかからないかも 
久しぶりに人口統計を見まして、当時の仮説を思い出しながら考えてみました。

2005年以降、合計特殊出生率は横ばいになっています。2019年で1.36人、つまり2019年時点での年齢別出生率を足し合わせて、かりにその出生率を合計した数字を、生涯の女性の出生児数と見立てると、一人の女性が産むと見なす子供の数は1.36人なので、このままだと人口は自然減ですね。

完結出生児数という統計数字もあり、結婚持続期間(結婚からの経過期間)15~19年夫婦の平均出生子ども数であり、夫婦の最終的な平均出生子ども数とみなされます。2015年の統計で1.94人と生まれる子供の数は減っていますが、減りに歯止めがかかっているようにも見えます。

平均初婚年齢の年長化には、歯止めがかかっているようにも見えます。

晩婚化は、都市だけでなく全国的な傾向になっているようです。生涯未婚率の増加は、拙者が想像していたよりも高いです。

人口統計に興味満々だった当時は、人口の減少や少子高齢化は、経済成長やあらゆる国力の衰退局面に移行することを意味していると思っていました。実際に子供を育てている今感じるのは、子供を養育するコストも高いし、いろんなリスクがあるから、子供を多く持つことは、経済的な視点から考えると、合理的には思えないので、人生の選択を、あまり経済的な視点では考えない方がいいんじゃないだろうか、と思う次第です。

なので、少子高齢化、晩婚化の主たる要因も、経済的な視点や問題ではないような気がしています。もちろん、結婚や子育てをするもしないも、ご本人の自由意思ですし、いろんな事情があってのことです。

多様性の進む今後、人口統計も拙者自身の生活や考えも、どんな変化があるのか、ないのか、時々人口統計を眺めて、考えてみようと思います。

2021-12-26

最高に美味しく楽しいクリスマスの日々


[No.2918]

クリスマスイブには、チビ子が生まれて以来ずーっと自宅か、友人宅でご飯を楽しんでいましたが、今年は初めてレストランでクリスマスイブを過ごしました。

もう営業を終えて閉店されるのが、なんとも残念ですが、最後とばかりにシェフ、パティシエ、ソムリエのみなさんとたくさんお話しして、写真も撮って、美味しく楽しく過ごしました。

チビ子のアレルギーな食材を除いたデザートを用意していただいていたなんて感激、感謝です。

サガリと呼ばれる部位の牛肉をマッシュルームの炒めたソースで和えて、マイタケをフリットでいただいたりと、さすがのシェフの腕前を存分に味わいました。
お店のお客さんの多くは、普通のカフェだと思っていると思いますが、食前酒も、おつまみも、メインディッシュやパスタも最高に美味しいことを、ご存知ないのだろうと思いました。こんなに最高な味わいとサービスのお店がなくなるのはとても残念ですが、すごいいい出会いと思い出をありがとうございました。

イブの翌日は、チビ子が仲良くしてもらっている友達のご自宅に集合し、パパママとチビっ子達で、賑やかで、ワイワイと、美味しく賑やかな夕食でした。
 
忌憚なくいろんな視点や考えを話せる、突っ込んだりボケたりして。大人になってできる友人は、とても嬉しい存在です。またそんな友人が一人(家族)増えたのは、今年の大きな喜びの一つでありました。
 
さらに翌日は、仕事の用事で近くに来られた叔父さん夫妻をお招きし、レストランでランチ。
いろいろ話しながら、ランチからワインを1本開けたり、出てくるメニューに満足もして、個室スペースでゆったりといいランチになりました。

2021年、今年のクリスマスは、最高に美味しく楽しくなりました。自分だけの頑張りではなく、周囲のみなさんのたくさんお世話になっていることもあって、今を楽しく過ごせていることも実感したクリスマス。

2021-12-23

今までで一番と思える幸運

[No.2917]

テニスを始めて25年ですが、今までずーっとテニスが楽しいです。トップスピンのストロークが打てるようになって、ボレーを特訓して自信を持てて、スピンとスライスのサーブを打ち分けられるようになって、でもバックハンドは、試合形式になると片手スライスでしか返球できないことも多く。

ここ3年くらいは、バックハンドもどんどん片手スピンを失敗を恐れずに打つようになりました。なので、今までで一番テニスが上手くなっている感覚です。

確かにパワーやスタミナは減っていると思いますが、サービスもストロークも、力みをなくすことで、大きくゆったりとスウィングできており、ヘッドスピードは下がっていないと思います。

20歳代、30歳代の若手のパワーとスピードには負けそうになりますけど、読みとか準備が出来れば、戦えます。

先日父から言われて嬉しかったことの一つが、テニスです。ずーっと昔からスポーツを楽しむことを推奨してくれていますが、仕事も頑張って、家族のためにも踏ん張っていて、自分で楽しめるスポーツがあるのは、いい事だし、人生の豊かさには必要だからとてもいい、と。

スポーツの効用を全面的に妄信的に言う訳ではないですけど、頭や気持ちだけが疲れると健康によくないと思うので、体もいい感じで疲れた方が、健康的だと感じます。科学的には証明できませんが、汗と一緒に、悪いものが体外に排出される気もします。

これからは楽しむばかりでなく、ケガもしないように、パワーやスピードを維持できるように、というのも大事です。

2021-12-20

おはよう焼きそば

[No.2916]

どうせ炭水化物を食べるなら朝か昼シリーズ。

イカが手に入ったので、豚肉とイカの焼きそばを朝から作って食べて、元気一杯でチビ子と拙者は自宅を出発しました。

朝日を浴びる焼きそば、であります。

2021-12-18

バンクシー展 天才か反逆者か

[No.2915]

公共の建築物に勝手に落書きするのは、器物損壊罪だったり、いたずらな迷惑行為になりますが、アートとして評価されたり、高額で取引される事になるとは、描いてきたバンクシー本人も意図していたのでしょうか。

社会的弱者をネズミに例えているとも解される、ステンシルアート「ラット」。世界中のあちこちに出没するネズミは、自治体によって消されたり、器物損壊罪として刑事事件になったり、大事な芸術品として守られたり、壁を切り取られて売られたり、といろいろのようです。

匿名の作者バンクシー、いろんな作品を見ることができました。どう解するかは見た人の自由ですけど、強烈なエネルギーと恐ろしいほど冷静な視線を感じました。

社会制度やビジネスにおける強権に対して、皮肉とも言えますけど、表現の自由の許容される?振り幅いっぱい、あるいはちょっと振り切れたところで、想いを突きつける感じ、ですかね。

何かメッセージを表現する場合に、何かの例えに擬えるのは、とてもすごいテクニックと塾考があってのことと思います。いくつか考えられる例えの中から選ぶことこそ、メッセージだったり、想いだったり、センスだったりするでしょうが、女王や議会を猿人で表現するあたり、帝国主義、産業革命、経済の低成長を経てEUを離脱したという、決して公式には評されることのない愚かさ、うわべの軽薄さを強烈に、そして冷ややかに、でも熱く表現しているように感じました。

ベトナム戦争には多面的な事情や思惑があってのことで、歴史的評価は難しいとは思います。でも、一人一人の子供、ひとつひとつの家族を視点で考えれば、たった一枚の絵で表現されていると思いました。他国に戦争で攻め込まれて、子供が焼け出されて泣いている、残念ですが、まだ地球中のどこかではまだ起き続けています。大人が知恵を絞って、未来ある子供を守れないでどうするんだ、と思います。

社会制度やビジネスにおける強権を持つ者は、やはり責任があると思います。SDGsとかサステナイリティという表現もいいですけど、「未来の子供や孫に笑顔を」と思えば、もっと当事者意識を持って世界の平和や環境の問題に取り組めるのか。


2021-12-16

秋や冬の良さに気づいた

[No.2914]

テニスしたり、野球して仲間や友人知人とワイワイ過ごす楽しさを満喫した20代。

気の合う面々と、遊びに行ったり、仕事や趣味を教えてもらったりする楽しみを満喫した30代。

家族と共に、知人やイベントの種類が増えて、自分の趣向以外にも楽しみが広がった40代。

最近、そんな変化を経ていた事に気がつきました。もちろんいまでもテニスをしてワイワイ過ごすこともとても楽しいですが、楽しみが広がる感じで嬉しいです。

40代からは自然の移り変わりや、凛とした空気の中での静寂を、嬉しいと感じている自分に気がつきました。日本海を見ながら育った拙者は、春でも、夏でも、秋でも、冬でも、時化ている海でさえ、ずーっと見ていて飽きないですけど、海以外にも山や街の木々を見て、気分が落ち着いていることに気がつきました。

写真は、まだ人通りの少ない週末の朝の時間に、イチョウの落ち葉でフカフカのカーペットのような散歩を楽しんだものです。少し空気の冷えた時間、散歩がいいですね。

2021-12-15

読んだ本(2021-#58):会社がなくなる!

[No.2913]

#58「会社がなくなる!」丹羽 宇一郎

学生時代に経済学を勉強していましたが、学部時代は経済学の勉強が不足していました。特に経済学部の学生がよく知る、価格や賃金の理論、得に近代経済学としての視座に立った理論や趨勢が優位でしたけど、マルクス経済学的な知識や理解も得た上ではありませんでしたので。

理論的な不足を補うほぼ唯一の方法としたのは、自分で純粋に考えてみて、素直な疑問を専門的な人にぶつけてみる、という方法でした。

  • 株式会社は、株主のために利益を出す、が一番重要ではない
  • 結局職種に関係なく、儲かっている会社の賃金が高い

こんなことを言うと、株式会社の法的な義務や手続きがわかっていないって一蹴されたり、賃金決定の歴史的な議論や理論がわかっていない、みたいにコメントを返されたりました。

実際に社会人として働いてみて、自分で考えて感じたことは間違っていない、と思いましたが、著者の断定的な想いと共通していて自信が持てました。

当事は株主資本主義というキーワードで語られましたが、私は今まで株主のために働いていている、働きたいと思ったことは一度もないです。

同じ職種でも、転職すると賃金はあっけなく変わります。その職種のニーズや評価は、各社で異なりますし、実際の給与水準は、会社のこれまでの賃金闘争の歴史に依存します。

また拙者が感じてきた他のことで、周囲の同意を得られなかった事にこんなのもありました。

  • 中央銀行が貨幣供給量を管理しても、銀行やローン会社が勝手に利子をつけて貸し出したら、中央銀行の管理を超えて、事実上マネーサプライを増やしてしまう 
  • 社外取締役なんて、企業の経営にプラスにはならない
仮想通貨の実態や、取締役も他事業部の事について口出しも出来ないのに、社外の取締役が口出しするのは至難の技だと思いますから、間違ってなかったと確信します。
 
従来の慣行や「常識」と呼ばれることに呪縛されずに、柔軟に発想し、周囲の状況を見ながら自分でどう生きるか、どう高めるか、どのような他者や社会に寄与するか、と応援してくれている気分になりました。 
本のタイトルは刺激的ですが、所属する企業に依存する、頼る、はもう期待しない方が良さそうです。

2021-12-12

読んだ本(2021-#57):ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2

 

[No.2912]

#57「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー 2」ブレイディ みかこ

イギリス在住のコラムニストと紹介されることが多いですが、子育てエッセイとして拙者は読んでいます。

今回も、前回と同様に、一気読みでした。

社会的階級、経済的停滞、EU離脱国民投票、EU経済圏の時の流入移民の増大。。。これらの問題が絡み合った経済不況の中での日常生活、子供に与える影響は間違いなく大きいと感じます。どう考えても不合理な事情なのに、子供たちは所与のことと受け止めてしまうでしょうし。

世相と、親の思想や価値観、子供の友達や周囲の大人から、さらにインターネットからの情報を、子供はどうやって取捨選択するのでしょうか。何が正しく、何が間違っていると判断するのでしょうかね。

親が子供を守ってあれられること、助けてあげられることはもちろんありますが、子供が成長するにつれて、子供が主体的に考えて、行動して、トラブルを回避したり、問題を解決したり、成果を出せるようになって欲しいです。

チビ子との日頃の会話も、そんな気持ちで拙者は聞くようになっています。

2021-12-11

ニケさんに遭遇する

[No.2911]

この日は1日で3万歩歩いた日でした。そのうちの2万歩は2時間半の散歩で、1万歩はテニスでカウントされたものですが、2時間半の散歩はしんどくなく楽しかったです。

ひとりぼっちの散歩でしたので、家族の外出では寄らなかったり、お店に入らなかったりする場所にも、どんどん入って見たりして。

ナイキの店舗の階段ディスプレイは、ニケさんでした。拙者、サモトラケのニケ好きでして、じーっと見入りました。

ニケさんがスニーカーで飛行までの助走しているようにも見えます。 

ルーブルのニケさんは、どちらかというと、空からフワッと舞い降りたような印象を受けました。ダリュ階段の踊り場にあるサモトラケのニケ像を、階段を上りながら見上げた印象が強いからかもしれません。

今度お店に行った時に、お店の人にもいろいろ聞いてみよう。

そして、ルーブルにまた行きたくなりました。女神様には、今度また家族そろって来ます、と約束しておきましたので。

Red Bull Racing RB16B

[No.2910]

F1マシンの実物を、こんなに間近で見ることができるチャンスでした。間違いなくてが届く距離ですが、触らないでください、と当たり前に注意されていまして、我慢するのは大変でした。

テレビなどで見れない、こんな場所があんな事になっているんだ、と気がつく造形であったり、レイアウトであったり、じーっと見ていて飽きないです。

市販車よりも排気量は小さく、1,600ccで6気筒、4バルブエンジン、1分間あたり最高15,000回転のホンダエンジンです。時速300kmを超えて走るタイヤは幅が広く、ドライバーの視界は低く、ドライバーズシートは狭く、過酷な世界であることが想像できます。

テクノロジーの塊ですし、機能は美しさでもあると実感です。

2021-12-08

三菱鉛筆 多機能ペン ピュアモルトプレミアム 4&1 0.7 ブラック

[No.2909]

お気に入りのマルチペンです。モルトの木材の手触りも、マットな質感もいいですし、何より書き心地がいいのであります。

お気に入りにしてから3年半が経過しました。毎日の仕事で使う事もあり、いろんな箇所のマットなペイントが剥げ剥げになってきました。

書く用途には問題ないですが、チビ子に古い感じがするから、新しくした方がいいんじゃないってコメントありました。

ですので仕事用に新しく購入し、使い古したペンは、自宅のメモ用に使うことにしました。

0.5mmのシャーペン、赤、緑、青、黒のボールペン。
替え芯も充実の素晴らしいペンです。2,000円ですが、お値段以上の価値を感じます。

2021-12-07

読んだ本(2021-#56):ルーティーンズ

[No.2908]

#56「ルーティーンズ」長嶋 有

何気ない毎日や日常、そんなに大きな出来事もなく、起伏がない日々とは表現するとしても、1日として同じ日はなく、いろんなことが実際に起こっています。

そんな日常を愛おしく思えば、起伏もないと思うような日々を、こんな言葉で紡げるのか、と思いました。

子供を起こして、ご飯を食べさせて、着替えさせて、ご機嫌をうかがいながら幼稚園に連れて行く。帰宅後は眠たくて愚図るのをなんとかあやして、晩御飯を食べさせて、お風呂に入れて、寝かしつけてホッとしたら、自分も寝落ちしてしまった。

そんな事も子育てママにあるあるだと思いますが、子供の表情や子供が全身で浴びた刺激は、毎日異なる訳です。当たり前ですけど。

変化を感じない日常の毎日を、ぼーっと過ごす時もあっていいですが、よーく見てみたり感じたりすると、何かを発見できる、そんな気にもなります。

2021-12-05

食事の良し悪しは、何を食べるかよりも、誰と楽しむかが大事だとは思います

[No.2907]

大学時代からの友人AとBに、久しぶりに会ってご飯食べながら話そうってなりました。Aとは1年ぶり、Bとは8年ぶりになります。

連絡先もわかっているし、会おうと思えば会えるのに、コロナ禍もあってとは言え、お互いに仕事も家庭もあるし、会おうと積極的に思わなければ会わないし、会えないね、と話しました。

食べながら、飲みながらの話は、もう当事者の我々以外には知られていないエピソードだったり、学生時代の他愛のない、濃厚なおバカな出来事もあったりしますが、20年以上経っても、同じネタで笑いあえる友人、最高です。真面目な仕事やキャリアの話も少しはしますけど。

密を避けようと、ホテルのお寿司屋さんの予約を取りました。密は避けられましたが、なにぶんお寿司のネタもシャリも上品だったので、食べ応えも上品な量でした。

写真は、翌日にチビ子とランチで食べたお気に入りのお寿司屋さんのランチセット。1.5人前の握り、ネタも厚めで、職人さんの厚意でアジの握りに変更してもらったもの。

前日のお寿司の価格の1/4で、満足度は2倍。つまり前日のお寿司、久しぶりの友人と会えたのは大満足でしたが、お寿司自体は8倍損した変な気分。やっぱりお寿司は、上品さよりもネタのイキとボリュームが大事です、と思った次第。


2021-12-04

読んだ本(2021-#55):「首尾一貫感覚」で心を強くする

 [No.2906]

#55「「首尾一貫感覚」で心を強くする」舟木 彩乃

仕事のメンバーに紹介してもらったのが読んできっかけです。ストレスをどうやった解消しようか、仕事や人間関係で悩みを抱えていたり、自分の将来や起こってしまった不測の事態に気持ちが落ち込んでいる人、すなわち現代社会のみんなにオススメしたくなる本です。

「首尾一貫感覚」とは、いかにもわかりにくい言葉ですが、アーロン・アントノフスキー博士が、アウシュビッツの強制収用所で過ごした女性達の追跡調査の結果、絶望的な状況下を生き延びてなお、健康的に明るく前向きに行きているグループを発見して、導き出した特性とも言えます。

著者の表現では、「いま目の前にあることだけではなく、過去や未来、自分以外の周辺の世界をより俯瞰した場合に、全体として整っている状態」が、首尾一貫感覚です。英語では、Sense of Coherenceと呼ばれています。

3つの感覚から構成されていると定義されています。

  1. 把握可能感・・・自分の置かれている状況や今後の展開を把握できると感じること
  2. 処理可能感・・・自分に降りかかるストレスや障害にも対処できると感じること
  3. 有意味感感・・・自分の人生や自身に起こるどんなことにも意味があると感じること

このような言葉では表現できませんでしたが、拙者がいつも自分で唱えていることと、かなり共通するものを感じました。いったん今を受け入れて、ベストを尽くしてみる。疲れたら休んで、失敗してもまた何度も挑戦してみる。慌てずに、怠けずに無理をせずにコツコツ頑張る。そのうちなんとか道が開ける、と。

ストレスや障害をどのように把握するか、受け止めるか、かわすか、などの考え方、テクニックやコツも分かりやすい事例で書かれており、拙者には良書です。

日々の生活にも参考になる解説もあります。例えば会話を和らげるためのヒント。

主語は、「あなた」ではなく「私」にする

  • あなたの言っている意味がわからない、と言うのではなく
  • 私は理解できていないから、もっと詳しく教えて欲しい、と言う

この本はいいな。メンバーや後輩にもオススメしようと思います。

Perfect Saturday morning

[No.2905]

Reading book with cafe mocha and donut after bringing my daughter to school. I will go to tennis. It is sunny today. This is a perfect Saturday morning. Have a nice weekend.

2021-12-01

隣テーブルの楽しそうなおじさん→シェフやパティシエやソムリエ→世界で活躍するテノール歌手とかわいいお嬢さん


[No.2904]
妻と外出して、コーヒーでも飲んで休憩しようと入ったカフェ。左隣のテーブルはカップルがパフェをあ~んして食べている感じでした。右隣のテーブルは、おしゃれなおじさんが、買い物帰りに一人で来店し、美味しそうな食前酒を楽しんでいる様子。
おつまみの一つ、ドライトマトとベーコンの和え物がとても美味しいみたいで、お店のスタッフにもこれすごく美味しい、とお声をかけていらっしゃいました。あまりにも美味しそうなので、ついつい話しかけたところ、カフェなんだけどパスタや他のメニューも、本場ナポリのお店と同等かそれ以上に美味しいこと、人気で行列の店はたくさんあるけど、実際にはそんなに美味しくない店が多い事、などざっくばらんに会話が盛り上がるうちに、結局妻と私もコーヒーではなく、アペロールの食前酒とおつまみをいただくことになりました。

話に聞いた以上に飲みやすく、そして美味しいので、その後も会話はワイワイと進み、とても楽しい時間になりました。パスタも美味しいので、チビ子も次に連れて行ったり、そのうちシェフやパティシエやソムリエのみなさんとも知り合いになり、いろいろ教えてもらったり、おススメのメニューを楽しむようになりました。
シェフは、チビ子のパスタ好きを熟知されており、チビ子にスペシャルなパスタを作ってくれたり、我が家お気に入りのお店になりました。

何度か行くうちに、あのおじさんともお店で再会し、今度はお互い家族同士でテーブルを隣に食事を楽しむようになり、おまけに奥様には、妻とチビ子にプレゼントをいただくことにもなりました。田舎の知り合いから送っていただいた西条柿を、おすそ分けして喜んでいただいたのも、嬉しかったです。

残念ながらお店が閉店することになったと聞き、何度か足繁く通い、最後の営業日にも伺いました。シェフに双子のお子さんが誕生されたとのことで、少しだけお祝いをお渡しすることも出来ました。

閉店をお知りになった、ナポリで長年活躍されている、競馬のG1で国歌斉唱したり、ローマ法王庁ともいろいろご活躍されているテノール歌手の方が来店され、店舗スタッフとお客様に生歌を披露していただきました。迫力のある美しい声でした。まだ幼いお嬢さんは、眼がクリクリで笑顔、チビ子と一緒に手をつないで遊んだりもしてました。
おまけに会話させていただきまして、歌の事、イタリア生活の事、お話を聞いて楽しい時間でした。

お店は閉店となってしまいますが、お店の皆さんとは次のお店でもお会いできるし、知り合ったおじさん家族や、テノール歌手の方とのつながりは続きます。

たまたまカフェの隣テーブルに座ったという偶然が、こんなに素敵で予想外の人との出会いが生まれて、人生が豊かになったと実感します。
豊かさとは何か、という問いに、いろんな解があると思います。また解は一つでもないと思います。

確かなのは、あの隣テーブルのおじさんと会話してみたから、今味わえている豊かさがあるという事です。いい人との出会いが、またいい人に知り合える機会を作ってくれました。こうやってどんどん繋がっていく感じを嬉しく思います。
写真は、アペロールの食前酒、シェフがチビ子をターゲットに作ってくれたパスタ2品です。