[No.2922]
#60「感性の限界」高橋 昌一郎
友人Nに紹介してもらった限界シリーズ3部作、ようやく読了しました。
理性の限界、知性の限界に続けて読みましたが、哲学の歴史、世界の歴史、科学の歴史などの広範な基礎となる知識がなければ、読者の言わんとする事が大凡理解できないのかもしれませんが、それでも半分くらいわかったつもりになれたとして、読んでよかったです。
自分がわかると分かると言うこと、正しいと思えると言うことも、いろんな視点や科学的な根拠があると思えば、拙速に結論することもできませんし、間違った判断になるかもしれない、と謙虚になることもできます。
限界シリーズを読んで感じたことは、これからも少しずつ自分で考え続けて生きていきたいと思いますが、このブログを見てくれているみなさんに少しお裾分けしますと、自分で見えているからと言ってその通りでもなく、科学としてそのように評価されているからと言って、そうでもなく、昔からそう伝えられているからと言って、実はそうでもない、という事が溢れていると言う事です。
常に、自分で色々見たり、聞いたり、確認して考えて結論すること、そして他の人の意見も柔軟に聞いてみて、受け入れてみる事がとても大事だと言うこと。いろんな国や文化の人々と交流したり、仕事するのであれば尚更です。
2021年は、この本で読んだのが60冊です。おそらく、これまでで一番冊数を読んだと思います。来年以降も、もっともっと面白い本を読んでいきます。