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2024-11-29

急がば回れ、人間万事塞翁馬、いい事はアリの速度でやってくる

[No.3588]

関連する情報をWEBとかSNSで効率的に収集したり、人脈で効果的な方法や切り口を教えてもらったりして、最速で最大の効果を出す、そんなことがデキるやり方とか、サクセスとして受け取られたり、期待されたりする風潮はあるのだと思います。

今回の年末年始の新幹線チケットの購入で痛感しましたが、東海道・山陽新幹線は指摘席のみですし、EXサービスでは、1ヶ月前よりも先行して購入申し込みができます。

これらの事を知らなければ、駅に行ってもチケットは買えないし、帰省もできないという事態になります。情報格差が大きな違いを生むことにもなりますし。

最近、テニスのストロークとボレーの調子がいいし、楽しいです。一緒に楽しんでいるメンバーが楽しい事もありますが、上手くできる確率が上がっていることを実感できていて、自分の成長を感じられるから嬉しいのです。最近意識している打つ前のフットワークを意識してできているので、体重移動がボールに伝わると感じます。

打つという瞬間から最も遠いステップこそが、上手く打つ、にとって不可欠の要素であることに気が付きました。大事な瞬間の遠いところに、もっと前に大事な不可欠なことがあるんだと思うようになりました。

急がば回れ、できれば近道を行きたい気持ちはありますが、間接的な学びがいずれ大事な学びだったと気づいたことも、これまでいろいろありました。

人間万事塞翁馬、何でこんなことになったんだ、巻き込まれてしまったのは不運だった、と感じたことも何度もありました。何とか乗り切った今では、拙者の人生におけるネタの一つ、と思えるようになりました。まあ何とかなる、というマインドセットにもなれることが多くなりました。

いい事はアリの速度でやってくる、確か小学校3年の時に、上級生クラス担任だった若くてきれいな女性の先生が教えてくれた言葉です。先生、確かにそうです。いい事はいつもそんなにすぐに来てくれません。でも、頑張っていると、そのうちいい事ある、という気持ちで生きています。

そんなポジティブな気持ちの今、テニスのサーブの調子が今一つです。トスを上げる高さとサービスのスイングのタイミングの2つを同時に変更中で、もう半年ほど試行錯誤が続いています。ゲーム形式ではうまくできなくてダブルフォルトになることがあっても、意地でも新しいトスとスイングのままでやることにしております。

2024-11-28

読んだ本(2024-#97):午後のチャイムが鳴るまでは

 [No.3587]

#97「午後のチャイムが鳴るまでは」阿津川 辰海

中高時代は、ちょっとした休憩時間や全校生徒での掃除後に、当事者は熱狂するが、参加しない者には意味がないとかくだらない遊びやゲームがあったことを思い出しました。

球技だったり、ボードゲームみたいだったり、本気のかくれんぼだったりしますが、それが楽しみで学校に行く気にもなったように思います。

時間や使える道具が制限されている中で、最大限に楽しもうとしてアイデアを出すことを学んだとも言えます。

大人になって会社内の食堂でのメニューに飽きて、60分の昼休憩の間に、10分歩いて天下一品に行き、こってりラーメンを食べて、10分で会社に戻る、を時々実践していました。そんな事を思い出した第1章でした。

ミステリーというカテゴリーの定義が分かったいませんが、この小説をミステリーというのであれば、会社や部署内にもミステリーはたくさんあるな、と思いました。

メンバーとの協働、プレゼンやレポートの作成での分担や進め方の調整は、メンバーとメンバーの相性や、これまでの経緯や性格なども絡んでいる、と感じるからです。

この本もチビ子が買った本です。なかなか面白い本を探してくるもんだな。

2024-11-27

Young, Adult and Old

[No.3586]

Facebookで誰かが投降した内容を、スクショ取っておきました。

Young,大学生の頃がまさにこんな感じでした。無駄なパワーやスタミナを持て余すような無為な時間の過ごし方も、反省しております。

海外留学や英語のレッスン受けとけばよかった、の後悔を、まさか働き始めてずーっとすることになるとは。。。


今は、そんなに時間も、お金もあるわけではなく、スタミナも減り気味ですが、好奇心やいろんな物への興味は、これまで人生でマックスかもしれません。Time、Money、Energyが、60%、70%、70%くらいがいいなあ、となんとなく思っています。

時間とエネルギーで解決する若手、お金とエネルギーで戦うアダルト、お金と時間で満喫するベテラン、という事ですね。

拙者は、時間とお金とエネルギーがどれくらいあるか、ではなく、どう使うか、で勝負もしようと思っています。 

2024-11-25

SPICY STRAWBERRY MOCHA

 [No.3585]

寒い日には、温かいコーヒーが飲みたいです。お気に入りのコーヒーショップの季節のメニューが、インド産の華やかさのあるチョコレートとスパイスを効かせた自家製ストロベリーシロップを合わせたエスプレッソです。

いつも飲むのは、バレンシアオレンジの組み合わせで、暑い季節はアイスで、寒い季節はホットでいただくラテバレンシアなのですが、ストロベリーモカ、これは美味しいし、お気に入りです。季節限定らしく、また飲みに行きます。

2024-11-24

読んだ本(2024-#96):逆・タイムマシン経営論

[No.3584]

#96「逆・タイムマシン経営論」楠木 健、杉浦 泰

どうすればビジネスを拡大できるか、何を変えれば利益を増やせるか、もっと仕事をやりやすくするにはプロセスや手順をどう変えればいいか、を考えないビジネスパーソンはいないと思います。

新聞や雑誌、セミナーや交流会で優れた事例や、成功や失敗のケーススタディを知ろうとするのは、有効や手段だとは思います。そこで話されることを聞いて、よく違和感を覚えていました。それ本当かな? 同じことをすれば、同じような成果が出るとは思えないけど。

今を知る、という意味において新聞や雑誌から情報を収集することは有用ですが、拙者自身は何かの正解やヒントが、新聞や雑誌には少ない、という見解を持っています。

ビジネスの場でも、相関関係と因果関係が混同されている場面が少なくありません。お客様アンケートによると、価格が高いのでなかなか購入できないと回答が多いので、価格を下げたり、内容量を少なくしたり、パッケージを低価格にするとか、よくありそうな話です。

お客様の購買行動をミクロ経済で論じることにも、経済学を専攻していた時から馴染めませんでした。情報の対称性がある場合には、合理的な経済行動をとりそうですが、おなかがすいていればちょっと高くても食べるし、いい感じの店員さんならば、ネットショッピングで買った方が20%くらい安いけど、その店員さんから買いたくなるし。

相関関係と因果関係を混同せずに見るために、昔の新聞や雑誌記事を読んでみる。同時代性の罠、飛び道具トラップ、激動期トラップ、遠近歪曲トラップ、などのキーワードに始まるビジネス研究は染み入りました。

日本企業がERPを導入に奔走し、従来業務へのカスタマイズで奔走し、その後膨らむ維持費用に困る様子は、そばで見ていたので、何度も頷きました。アメリカやドイツの海外子会社のITマネージャーから15年前に聞いた話でした。なぜ日本の本社はERPをカスタマイズするの? 日本の本社は多品種・少量生産をアドバンテージとしているし、都度都度の製品カスタマイズを支えている調達、倉庫や製造の現場を、ERPに合わせるように説得できなかった、が当時の拙者が出した結論でした。ラグジュアリージャンルで多品種・少量で利益が出るとしても、汎用品のジャンルで多品種・少量をすると利益が出にくい、と感じました。

今でもその会社は、確固たるメーカーとして存在し続けていますし、信頼されている企業です、多品種・少量でも成長や勝ち残るチャンスはあるとは思います。

思考の時には、演繹と帰納を繰り返して考え抜いて、そしてやってみる、拙者にとってはこれが成果を出すためのプロセスかと思いました。新聞や雑誌の情報を参考にするけど、自分の課題を解決するために考え抜いてやってみる、思考と実践の組み合わせこそ、成果を出すための近道、と得ました。

Adobeのサブスクリプション成功事例、腹落ちのいい切り口でした。サブスクにしたからビジネスが拡大したというのは単なる側面で、もともとPhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアが、デザインや編集で圧倒的な信頼やシェアを獲得していた、が大きな成功要因です。

相関関係と因果関係の混同、鶏が先か卵が先かの見極め、そんな思考のきっかけをこの本でえられたのは、とても効果の高い投資でした。

先日、講演を聞いた後に著者とお話しできたのも、うれしい事でした。

2024-11-20

読んだ本(2024-#95):名探偵ホームズ 踊る人形

[No.3583]

#95「名探偵ホームズ 踊る人形」千葉 茂樹訳、ヨシタケシンスケ絵

アニメや映画で名探偵ホームズ物を観るのは好きでしたが、名探偵ホームズの本を読むことは、これまでほとんどありませんでした。ホームズが若干の嫌味を含みながら、断定的にちょっと偉そうに話す様子が、文字からは読み取れなかった拙者の理解力の不足が原因だと思います。

ホームズがロバート・ダウニーJr、ワトソンがジュード・ロウ演じる映画は2作とも、とても楽しみました。

原作者コナン・ドイルが描いていたホームズ像、性格や話し方って、どんなのだったんだろうか、と思います。

腰が低くて丁寧、という感じではなく、自分に肯定的な真の強さがあるだろうとは思います。拙者は、この訳者の描くホームズ像はいい感じです。ロバート・ダウニーJr.のホームズ役もいいと思います。

ヨシタケシンスケさんの絵、いつも和みます。つい手に取ってしまう装丁、読み始めるとホームズの言い方に引き込まれて立ち読み、はい購入、となった本です。チビ子を本屋さんをぶらぶらと楽しんでいる時に見つけた一冊であります。

訳者によって、伝わるない内容、理解のしやすさが変わります。原作よりもわかりやすくなることもあれば、原作よりも薄まることもあるし。

アダム・スミスの道徳感情論、J.K.ガルブレイスの大暴落1929、ダニエル・カーネマンのファスト&スローもそんなに簡単な内容ではないと思いますが、拙者にとっても読みやすいし、好きな理由は村井章子[訳]であることが主な理由だと思います。


村井章子さんのインタビュー記事がありましたので、ご参考前に。

ゲスト対談:長く読まれる翻訳とは(翻訳家:村井章子さん)

2024-11-19

モネ 睡蓮を存分に鑑賞する

[No.3582]

新婚旅行でパリのルーブル、オルセー、オランジェリー、フィレンツェのウフィツィ、アカデミア等の美術館を満喫できたのは、とてもいい思い出であり、再訪したいと思う場所でもあります。

オランジェリー美術館では、大迫力の大きな睡蓮を楽しみまして、今回チビ子も連れて鑑賞に出掛けました。

モネさん、睡蓮もですし、自分の庭が大好きだったことも分かります。拙者、油絵など描いたこともないので驚くのですが、近くで見ると絵の具のボコボコばかりが目立つのですが、少し離れてみると陰影や色の重なりなどがその絵の具の重なり無しでは実現しないことに気が付きます。

今回は、睡蓮の作品の中でも、水面に空と雲が映っている作品に見とれました。チビ子がこの作品をモチーフにしたしおりをグッズで見つけてくれて、早速愛用しています。

館外には、ロダンの地獄の門のブロンズ像です。石膏の原型は、オルセー美術館で見たことがあり、懐かしく嬉しく眺めました。石膏の白い地獄の門と、ブロンズの地獄の門は、見た印象が違います。青空を背景に地獄の門が見えるこの構図、拙者は気に入っています。

素晴らしい作品を、直に観る、感じることができる機会は、とても有意義だな、とあらためて思います。

2024-11-18

読んだ本(2024-#94):潮騒はるか

[No.3581]

#94「潮騒はるか」葉室 麟

同僚に勧められて貸していただいたことに感謝です。葉室麟作品を読んでみて、よかったです。

辛夷の花を読み、蜩ノ記を観て、おもかげ橋を読んでこの「潮騒はるか」であります。お勧めの順番で読んでみまして、正しく生きる、思いやりを持つ、潔く行動する、命の儚さを常に感じる、そんな生き様を難しいだろうけど、美しいと感じます。

地位や権威を持った場合でも、礼儀正しく生きること、謙虚であることはだいじですけど、実際はなかなか難しいのかもしれません。

Think Civility を読んだ時にも、組織の中で成果を出せるように、つぶされないように、手柄を盗られないように、そんな役回りが来ないようにを日頃考えますが、自分が礼儀正しくあることが何より大事、という基本を思い出させてくれました。

時代小説を読む、もしかしたら拙者にとっては初めてのことかもしれません。半沢直樹とか、サラリーマン小説を読むのと同じように、またそれ以上に組織の中での振る舞い、を学ぶことができます。そんなことは、葉室麟作品を読むのまでは、思いもしませんでした。

2024-11-17

読んだ本(2024-&93):複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits

[No. 3580]

#93「複利で伸びる1つの習慣」ジェームズ・クリアー

海外の人のおススメ本として見かけることが多かったので、読んでみました。日本語タイトルよりも、オリジナルタイトルの方が適格だと思いますが、ビジネスマンに読んでほしいという気持ちが、複利で伸びる、というタイトルになったのかもしれません。

拙者の共感する教訓の多くが、結び付けられているようにも感じていて、読後はポジティブな気持ちになれています。

野村ノートを読んだ時に知りました。まず自分を顧みて、心を変えることが成長の始まり、だと自分で気づいた記憶があります。

  • 心が変われば態度が変わる。
  • 態度が変われば行動が変わる。
  • 行動が変われば習慣が変わる。
  • 習慣が変われば人格が変わる。
  • 人格が変われば、運命が変わる。
  • 運命が変われば、人生が変わる。

ヒンズー教の教えである、心理学者・哲学者であるウィリアム・ジェイムズの著作にある、と諸説あるようですが、心が変われば人生が変わるとは、なんとも心強い励ましです。

悪いものを自分から遠ざけること、やりたいことを自分に近づけておくこと、いい事を習慣化し、よくないことを習慣的にしないようにするだけでも、効果があります。

Hidden Potential にも通じることもありました。挑戦や訓練をゲームのように楽しむこと。レコーディングダイエットみたいな側面でも、共通することも書かれていました。

アメリカのコミック「ディルバート」の作者、スコット・アダムスの言葉がビジネスマンのキャリアを考えるうえでも秀逸です。

「誰でも、努力すればトップの25パーセントに入れる分野が、少なくとも数個はあるはずだ。ぼくの場合、たいていの人よりも絵がうまいけど、画家にはなれない。そして、鳴かず飛ばずのコメディアンと大して変わらないけど、普通の人よりはおもしろい。成功の秘訣は、絵がうまくてジョークが書ける人が少ないということだ。この二つを組み合わせたら、ぼくの仕事が珍しいものになる。そこにビジネスの経験を加えたとたんに、社に勤めたことのない漫画家には理解できない話のネタが出てきたんだ」

レコーディング、野村ノートの言葉、Hidden Potentialを読んでいた拙者には、これ知っているという事も多かったですが、モチベーションを高い保ち続けるコツとゴルディロックスの原理の関連が興味深かったです。

2024-11-16

チキンとムキエビとオイルサーディンのフィットチーネ(自画自賛)

[No.3579]

今日のランチで作ったのですが、塩加減、茹で加減、素材の美味しさがとてもよかったです。炒めた具材の味見をした時にも、すでにかなり美味しいと思っていました。

チビ子も絶賛。ムキエビが美味しく、チキンをしっかり炒めたこと、オイルサーディンが美味しかった、が勝因と思われます。

盛り付けを少なくすると、もっといい盛り付けにできそうなんですけど、見栄えがイマイチでも、モグモグと楽しく美味しい方がいい、ということで。


2024-11-15

必要なものだけで無駄がなく美しい

[No.3578]

先日美術館に行って、美しい作品を快晴の秋空も楽しみました。拙者、決して美的センスがあるとは思っていませんが、美しいと感嘆することを喜びと感じることが、少しずつできるようになってきているように思います。

ピカソの線画を見つけて驚きました。線だけで、柔らかさ、細さ、伸びやかさ、しなりの強さ、美しさなどのすべてを表現しているようで、何もつき足す必要もない気がします。

描かれていませんが、表情すら見えてくる感じます。矛盾すら感じるのですが、表現しないこと見えてくるものもあるし、伝えたいメッセージがあるのであれば、なるべくシンプルに伝えた方がいい、と思います。

この線画、いったんどのくらいの時間で描いたのですかね。

一度、ピカソが粘土の塊をチョップみたいに叩いて、押さえて、くぼませてみたいな、ドーン、ドーン、ドーンとしている間に、アッと言う間もなく鳥の陶器の水差しを作っている動画を観たことがあります。最初から完成図が見えているようでした。無駄なチョップもなく、押え直すこともなく、踊りにも見えました。

ピカソを比較にするのは僭越至極でございますが、思考や拙者のパフォーマンスに少しでも取り入れたいと思い続けております。

2024-11-13

キーパーソンを集めた会議

[No.3577]

取り組みを推進するために、グループ内の様々なビジネスやサービスのキーパーソンに集まっていただいてキックオフミーティングを開催しました。

テクノロジーに精通していないオーディエンスへの説明とは分かっていながら、実際に作成した説明資料下書きには、EDRとかCNAPPとか当たり前に書かれていたので、中学2年とかおかぁんが読んでわかるように書き直し、説明の例も実際の拙者の失敗談を盛り込みました。

ソーシャルエンジニアリングの説明をしても、聞いている人は、まあ自分が騙されることはない、と思って聞いていますから、我が事と捉えてもらうためには、人から聞いた話ではなく、自分で痛い思いをした話の方がインプレッション強いと思いまして。私の失敗談を披露しました。


以前からよく知っていただいている方から、よかった、と言っていただいて一安心。ようやくキックオフが終わりました。


聞いた方の記憶や印象に残るように、理解できるように、興味を持てるように話す、という基本的なビジネススキルを、いつも気にして仕事をしていきたい、とあらためて思いました。


他の気づきは、ビジネスの現場でも、相関関係と因果関係が混在したまま議論されたり、結論されたりしていることが散見される、です。例えば、売り上げを増やすために行ったお客様アンケートで、もう少し低価格がいい、という声が回答をグルーピングした結果、一番多い回答グループだったので、値下げを検討する、など。
プロジェクト名の略称から、バスのミニカーを掲載。プロジェクトメンバーにも1台ずつ進呈しています。このミニカーを2か月の間で5台購入した個人は拙者だけかもしれません。ようやくバスが公道を走り始める、そんな感じです。次は、目的地に向かって高速道路に乗り入れることを目指します。

2024-11-12

読んだ本(2024-#92):就職氷河期世代

[No.3576]

「就職氷河期世代」近藤 絢子

拙者、学生時代に統計学に興味を持っていたので、都道府県別の人口、婚姻率、出生率などをデータで扱っていました。コーホート計算で、都道府県別に5年ごとの人口推計を行い、結論としては、2020年頃には、本州の先端地域であり人口集積地域から離れた青森県、高知県、島根県、鳥取県での人口減少が顕著であることを結論として持ちました。

拙者自身も、卒業し、就職し、転職し、結婚し、チビ子が生まれて経験するうちに、結婚や子育ての社会的意義、経済的なインパクト、転職における労働市場の流動性、大企業のよしあし、中小企業のよしあしを体験的に理解したことも増えてきました。

人口動態現象を、数量データで捕捉することは意義がありますが、限界もあります。例えば婚姻は、日本においては成人の専ら自由意思で結婚することができますが、結婚したいと思わない人もいます。結婚したいと思わない理由は、統計データを基にした推察では、経済的事由が主たる理由と語られることも多いと感じますが、拙者の見立ては違います。

結婚したいと思える相手に出会えていない、が主たる理由と思うのです。お金がたまったから結婚する、という人よりも、結婚したいと思う人がいるから結婚する、と考え行動する人の方が多いと思うからです。

このギャップは、経済学における行動経済学の登場を待つような気持ちです。経済学も勉強しましたが、歴史の学問、過去の分析に意義は感じますが、将来の予測や特定の顧客の購入額増加を導き出すことはできません。欲しくなったらちょっと高くても衝動的に買うし、ブランドブティックで素晴らしいホスピタリティを感じたら、高価なブランド品を買って大事に使い満足度も高いですし。

学校卒業時に、正規雇用でない率はバブル前とバブル後で10%差がありました。最初の就職が非正規の場合、最初の就職が大手企業の場合と中小企業の場合の差の捉え方は、著者と拙者で異なりました。

最初はなるべく大きくない組織で、上流から下流まで、仕入れから製造と販売とアフターサービスまで、の多くを経験した方が転職時の競争力としては高まると思います。

大きな企業では、若手は特定の領域のことを専門的に、そして上手にこなしがちなので、知識や経験の幅が広がらず、5年経過しても転職時の競争力が高まっていない、となりがちだと思うのです。

今でも人口統計にはとても興味があります。見えてくることは多いです。しかし、当時の指導教官に指導されたことを思い出しますが、見えていることがすべてではない、ということです、婚姻を収入の多寡を主たる要因として分析すると、結婚という感情を動機とする側面を無視してしまいます。

人口減少する国が栄えたことはないそうです。いい事ばかりではなく、いろいろありますけど拙者は結婚も子育ても、自分の人生にとってなくてはならないと言えます。結婚したいと思える相手に出会えて(友達が紹介してくれました。ありがとう)、チビ子が生まれて元気です。

人口動態を、経済的指標だけでない分析で研究してみたいな。地域創生やまちおこし、過疎地域の少子高齢化に歯止めをかけたり、田舎生活を楽しめる都会の人々を増やせるといいな、と思うのでありました。

2024-11-10

Fedelini alla Boscaiola(木こりのパスタ)またまた

 [No.3575]

食べたいから作ってほしい、といリクエストされて、作って食べてもらったら、美味しいと喜んでもらえるのは、ただそれだけで嬉しいです。

週末にキッチンで何かを作るのは、いい気分転換になりますし、家事の手伝いになるし、割といいです。決して奥さん孝行を狙うつもりはなく、楽しいからやるだけですけども。


チビ子に何食べたいと聞くと、かなりの確率でパスタ、と答えます。父ちゃんとしてはうれしいことですが、チビ子は拙者のパスタを喜んでくれます。

炭水化物だけが多くならないように、タンパク質も摂れるパスタを食べさせようとします。ペペロンチーノとか九条ネギとカニとカラスミのアーリオオーリオが、チビ子は一番好きなことは知っていますけど、今回は免疫力アップを狙い、キノコたくさんのパスタ。

茹でも塩音加減もいい感じ。自分で作ったメニューが美味しい、家族も喜んでくれる、財布にも優しいし、楽しさ効率がいい、と思います。

2024-11-09

読んだ本(2024-#90+#91):オリンピックの身代金(上)(下)

 [No.3574]

#90+#91「オリンピックの身代金(上)(下)」奥田 英朗

1964年の東京オリンピック開催準備のこと、父にもいろいろ聞いたことがあります。1945年終戦の19年後に、敗戦国がアジアで初めてオリンピックを開催するのは、今でもミラクルだと感じます。東京タワーの建設途中には、父も東京で仕事していたことがあるらしく。復興の高揚感はすごかったらしく、でも終戦から取り残された問題などを覆い隠すような実態、やっぱりあったみたいです。

秋田の農村から上京した東京大学の大学院生、官僚の家に生まれた都会育ちのテレビ局員、同じ年齢であっても、世間で受ける処遇や生活ぶりには、天と地ほどの差があります。

高校への就学機会もなかなかない地方の農村、出稼ぎで都会に出て、田舎の実家に仕送りをするものの、そんな生活に疲れたり、都会の風に吹かれて田舎の実家と疎遠になる、ということもあったみたいです。

東京オリンピックの特需、国を挙げて開催準備を突き進める中では、工事下請けの過酷な状況があったことも容易に想像できます。東京やオリンピックに集中する予算や注目も、一点豪華主義の歪みを間違いなく生んだと思います。

秋田の田舎から、東京大学に進学し、大学院でマルクス経済学を学ぶ島崎。東京で働く兄が飯場で急逝したと連絡がありました。病死だからと念を押され、下請けの飯場事情を知ろうと、1ヶ月半ほど飯場生活を始めます。賭場やヒロポンのことを知る中で、兄の逝去の実態を知ったあたりから、プロレタリアートの地位向上や社会格差への戦いの気持ちが出てきたように読みました。

社会制度や実在する階級の問題、やるせない不平等感などをどう受け止めたらいいのか、拙者には分かりませんが、ただ不満を言うだけでなく、自分にできるベストは尽くしたいと思います。戦って勝てそうではない相手、誰を相手に戦えばいいのかもわからない戦いもあるような気がします。

暴力やテロを肯定することはできませんが、そんな戦いに挑む気持ちは、持っていたいと思います。

戦いを挑もうと犯罪行為に起こす者、やるせない不平等感の中で足搔くことさえ諦めた者、社会体制の維持のために戦う者、国威高揚に好意的な者と否定的な者などの、いろんな立場からの登場人物の立場にもなりながら、一気読みでした。

そういうことだからしょうがない、を拙者の人生では安易に受け入れたくないと思っています。犯罪行為になることなく戦い勝つ、じゃないといけません、やっぱり。

2024-11-07

日常生活に東京タワーがある

[No.3573]

久しぶりに近くまで出かけたので、雨が降る夕方でしたが東京タワーを見上げていました。暖かい印象、無駄がないのに柔らかな造形美がとても好きです。


都会に美しく、そして暖かく灯る優しさ、の象徴にのように拙者が東京タワーを見ているんだと思います。


毎日でなくてもいいので、時々見ていいなぁ、と思えたら十分です。



2024-11-05

読んだ本(2024-#89):新訳 ガリア戦記

[No. 3572]

#89「新訳 ガリア戦記」ユリウス・カエサル

聞いたことがあるけど、読んだことはない著名な本を読んでみようシリーズであります。古典として有名すぎるほどに有名なガリア戦記、まずはカエサル自身が書いたガリア地域(今のフランス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、ポーランド、イギリスなどのローマから見てアルプス山脈の向こう地域)を、戦争で行軍していく日記ですね。

「カエサルは」と書き出す、一人称ではなく三人称で書かれています。行軍の中で書き続けたモチベーションとは何だったろうかと考えたら、割とシンプルな仮説が持てました。

自分の行軍の功績を残したかった、ということに尽きると思います。武功を手土産にローマに凱旋しようとしてと思われます。当時の様子、特に元老院の威光や勢力が分からないのですが、武功をアピールすることでのし上がろうとしている感じはあります。

アウレリウスの自省録を知った時は、五賢帝の一人であるアウレリウス自身も、平和を望み、自己の悩みと政治や統治という社会的身分としての役割に挟まれて、思索する様子が親近感を憶えました。ガリア戦記を読むと、とにかく軍営の移動、捕虜の受け渡し、占領地での収奪や焼き討ちなど、当時の戦争でよくあったこととは言え、領地を広げることに対して、自己的な欲求の強さばかりを感じます。

この発想は、大英帝国と呼ばれたイギリスやスペインの植民地政策と同じように思います。自国の繁栄のために他国を攻める、という発想は、資源の入手、歴史や宗教的な意義などを背景になかば正当化される場面がありますが、現代では単なる独裁者として映るのだと思います。

共和制ローマ後期の様子を知ることができる、という意味では古典として有意義ですが、アウレリウスの「自省録」を知った時ほどのインパクトは、拙者にありませんでした。

2024-11-04

社交としてのテニスの有効性

[No.3571]

もう27年以上テニススクールに通っています。今通っているテニススクールは8校目です。いろんなコーチがいました。拙者自身は、コーチの好き嫌いはありません。コーチによってアドバイスも違うことはありますが、どのコーチからも学びはありましたし、何よりテニスが好きなコーチばかりでしたから、一緒にテニスをするのが楽しいです。

中級とか中上級のクラスなので、長くテニスを楽しんでいる、仕事していても隙を見つけてはテニスをしたい、というテニス好きな方が多いです。

クラスで馴染みの方もいますし、体験で初めて参加した人、振替で他のクラスの方が来るなど、初めて会う方と一緒にテニスすることも多いです。

どんな職業なのか、テニス歴はどのくらいか、などは知らなくても、話しかけたり、ナイスプレーに声をかけたり、ドンマイです、と励ませば、いいコミュニケ‐ションで楽しい時間が過ごせます。

拙者も大人の社交、テニスを通じていろんな人とコミュニケーションができるようになったな、と思うのです。昨日は、振替で初めて参加したクラスがあったのですが、若手もベテランとも、女性とも男性とも楽しくテニスをプレーできました。

試合に勝ち進む強さは持っていませんが、テニスを楽しむという点においてはスキルが持てたな、と思います。いろんな人とラリーを続けられますし、拙者よりもビギナーな人に合わせてラリーをつなげることは得意です。

本当は勝ち進む強さも身に着けたいですが、何よりテニスが楽しいですし、そんな楽しみがあるから仕事も頑張れますし、テニスを楽しむ、は本当にいい趣味だと思います。

自分が楽しく過ごせる趣味が複数個あるといいと思います。

・体を動かす

・心を落ち着かせて、自分と向き合う

・自分の成長を感じられる

・誰かの、何かの役に立つ

・いろんな人に知り合う

・異なる文化、歴史などに触れる

こんなことを、少しでも多く自分に取り込めることができたら、きっと豊かで楽しい人生になるんだろうと思うと、楽しくなります。

2024-11-03

秋の青空の下をバス停まで

 [No.3571]
妻は用事で出かけていて、友達待ち合わせに向かうチビ子と、バス停まで一緒に歩きました。
お気に入りの服を着て、髪型もいろいろ気にして準備して、久しぶりの再会を楽しみにしている様子を見て、こちらも嬉しくなりました。

拙者は、チビ子を見送った後は、お気に入りのコーヒーショップに行って、朝ごはんを食べながら、コーヒー飲みながら読書を楽しむ、といういい時間を過ごしました。

PCから懐かしい写真を見つけました。チビ子が3歳の頃だと思います。この頃は、出かける準備、ご飯食べさせて、歯磨きして、トイレ行かせて着替えさせて。着替えの予備、飲み物、おやつとかお出かけセットを用意して、家族そろって出かけて、疲れてご機嫌悪くなったら、あやしたり、抱っこしたり、ずーっと手をつないで歩いていたような気がします。

写真は、別に機嫌が悪くなったわけではなく、かくれんぼで見つかったことを残念がっている、そんな瞬間だったと思います。

これからは、チビ子と一緒に出掛けないことも増えていきますが、どんな面白いことがあったか、いいことがあったかを教えてもらうのを楽しみにします。


2024-11-01

駅に向かう途中の公園のベンチで報告データを入力し送る

[No.3570]

先日の仕事は、外出して現場のサポートをする、でした。

ラップトップPCを持ち出していましたので、訪問先のWi-Fiを利用させていただければ、インターネット接続も、VPNで社内イントラにリモート接続もできる、便利な時代になってます。

複数のファイルを参照して、報告メモを送ろうと思ったのですが、訪問先を退出する必要があり、駅に向かう途中の公園のベンチに座りました。

ラップトップPCを取り出して起動、自分のスマホをティザリングしてインターネット接続し、VPNでMS-Formsを立ち上げて報告メモを入力し、送信。ここまでで5分強。

覗き見防止シールも貼っていますから、天気のいい日は外で仕事するのもいいな、と本気で感じました。メンバーが近くにいるのも仕事しやすいですが、ちょっと考え込んでみたい時は、籠るような場所がいいですし、時々は環境変えた方がいい気もしますし。