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2024-03-31

人生の先輩であり、友達でもあり、ありがたや

[No.3410]

年配のおじいさんやおばあさんと話すのは、拙者は子供の頃から機会が多かったですし、今でも好きです。

7年くらい前にひょんな事からお知り合いになり、最初は妻とチビ子が御宅にお邪魔していて、何かをきっかけに拙者も訪問するようになりました。

海外で生まれ、戦後に引き揚げてからのいろんな出来事もお聞きしたし、戦前の海外での英語教育についても聞いたし、引き上げ後の疎開先が、まさかの拙者の実家の近くだったことも、何かの御縁。

久しぶりにお会いできました。今年の冬は寒かったことや、最近のお互いの近況を話して。チビ子の成長や日々の頑張りを、本当に褒めてくれるのは、きっとチビ子も嬉しいはず。

お邪魔する時は、いつも美味しいお菓子を用意してくれています。こうやって、知り合えて、いつも優しく思っていてくれると知り、とても嬉しい気持ちになれました。

何かを達成する、成果を評価されるのも嬉しいですけど、素晴らしい出会いや優しい人とのお付き合いは、間違いなく幸福なんだと思います。

2024-03-29

読んだ本(2024-#20): 新釈 走れメロス 他四篇

[No.3409]

#20「新釈 走れメロス 他四篇」森見登美彦

京都の無為な日々を阿呆に過ごす大学生を取り上げた森見登美彦作品。馴染みの地名が出てくることも好きな作家さんの理由の一つですが、今回の作品は、山月記、藪の中、走れメロス、桜の森の満開の下、百物語を、森見風の舞台設定で書かれております。まさに新釈。

それも、登場人物の面々が、それぞれの短編で主人公となる短編の繋がりと、短編それぞれの特徴がものすごいハーモニーになっています。

走れメロスのキーワードは、桃色のブリーフです。

2024-03-24

Fedelini alla Boscaiola(木こりのパスタ)の週末

[No.3408] 

レシピはもう憶えています。玉ねぎとニンニクとアンチョビペーストがあるので、スーパーでバジル、ツナ缶、オリーブ、トマト缶、シメジとエリンギを買いました。

フェデリーニ(細麺)が合うと思います。拙者のことを昔から知る友人は驚くかもしれません。チーズ嫌いの拙者ですが、このトマトソースには、溶けるチーズが欠かせません。塩味とソースのコクには不可欠です。トマトソースを作る途中で、妻にチーズを入れてもらっています、拙者、チーズに触りたくないので。

今日はパスタを作って食べた、と実家の父に話すと、すごいびっくりされるし、すごいな、と言ってもらいます。拙者も、自分で作って家族に食べてもらうようになって15年くらいですが、まあまあ喜んでもらえるので、男性の友人にもパスタ作ってみるのをススめているのですが、あまり興味を持ってもらっていません。

なんだか面倒だったり、難しいと思っているみたいですが、作ってみたらなんとかなるから、作ってみたらいいのに、と本当に思います。

2024-03-22

外出先から会議に参加:TELECUBE

[No.3407]

外出の予定があるので、その日時では会議に参加できません、という状況ではなくなりました。

外出の予定があるものの、日時をスライドせずに結論を決めたい会議があったので、PCを持ち出して、会議用の個室ブースから会議参加することに決定しました。

予約もWebからできますが、予約時間になるまでブースのドアが開かないので、本当にブースに入れるのかドキドキしましたが、時間になれば「入室」ボタンがスマホの画面に出てきて、無事入室。

WiFiが途切れてしまったので、自分のスマホのテザリングでトラブルを回避。想定通り、結論を決めることができました。外出しての用事もコンプリートしましたから、効率的な時間の使い方ができた、と満足度も高かったです。

自分は、聞いて発言するだけの会議であれば、スマホだけでもいいので、これは便利です。驚いたのは、予想よりも利用されている方が多く、混み合っていたことであります。

2024-03-20

読んだ本(2024-#19):Variety

 [No.3406]

#19「Variety」奥田 英朗

著者があとがきで書かれていますけど、いろんな出版社や雑誌に掲載された短編を、このままではもったいないと寄せ集めて一冊の本になったそうです。本のタイトルそのままですけど、情景や、主題となるテーマなどが多様です。

大手広告代理店から独立して起業した主人公、大手に勤めていた時には気に留めていなかった大手の恩恵、知らないわけではなかったけど、実感してみると、大手の力は強く、以前お世話になっていたクライアントをいただくなんてもっての他、と気がつきます。

ビジネスマンとしていろんな経験をしてきましたが、結果的に転職したキャリアも、自分でいい選択だっとと思えています。終身雇用、退職金、企業年金、福利厚生などは、実はあまり自分のキャリアを考える上では、ほとんどウェイトをかけていませんでした。自分の専門性や興味関心を評価してくれる場所で成果を出したい、とただ思ってきましたし、思っています。

奥田英朗作品、やはり好きです。この短編集の中にはそんなに気にいらないものもありますけど、主人公の情景描写、受け入れるしかない無常は受け入れるものの、決して諦めるわけではない感じ、が拙者のお気に入りポイントの一つであります。

まだまだ読んでいない奥田英朗作品がありますので、どんどん読んでみます。

2024-03-19

夢で夢が叶う:ピート・サンプラスとテニスをする

 [No.3405]

今朝見て憶えている夢は、とてもリアリティがあり、嬉しい夢でもありました。

ピート・サンプラス選手は、最も憧れるテニス選手です。速くてコントロールされたサービス、打ち負けないストローク、バンクハンドは片手、これでもかとネットに詰めるスタイル、14個のグランドスラムタイトル。サービスのイメージは、ずーっとこのまねっこに努めています。

夢の中では、我が家のインドアテニスコートにサンプラスさんがいらっしゃいまして、いつの間にかサービスを打ってくれていました。センターを高速のトップスピンでエースも取られるし、フォアサイドに来た速いサービスを、拙者がリターンもできていました。

直接話して、引退後の様子を英語で会話したりして、肩にタッチされたりととても嬉しい夢でした。表情はとても穏やか、体の分厚い感じがしました。もっといろいろ話してみたかったのに、一緒にボールを拾おうとコートを歩いている間に、夢から醒めました。

この夢は、きっと拙者への誰かからのご褒美なんだ、と思って嬉しいです。他人は、妄想と呼ぶのかもしれません。

2024-03-14

夕焼けの時間

[No.3404]

都会では、場所によっては夕焼けがビルの向こうに消えていくこともあると思います。そんな場合は、ビルに遮られて、一気に夕方暗くなったり、夕焼け色を楽しめないだろうな、と思います。

先日、西の空を見ると山に入っていく夕日を、仕事帰りに眺めていました。春が近づいていて、日の入りが遅くなっていることも感じることが出来て、リラックスできるし、ポジティブな気持ちになれました。

下の写真は、拙者の実家から見える海に沈む夕日です。実家で生活していた頃には、当たり前に見ていた夕日も、都会の生活では、お目にかかることが出来ないので、拙者の中では夕日インフレが起こることもあります。

西の空の向こうには、ご先祖さまやお世話になった方がいらっしゃると聞いていますので、夕日を眺めると、そんなみなさんへの報告が出来るような気がしますし、こちらを見てもらえている感じもするので、拙者は夕日を眺めるのが好きです。

2024-03-12

読んだ本(2024-#18):フィッシュストーリー

[No.3403]
#18「フィッシュストーリー」伊坂 幸太郎

ちょっと超能力のある人、爽やかな人柄の泥棒、愛想のないぶっきらぼうな凶暴な犯罪者などが、ごく自然に登場することが多いな、と感じる伊坂幸太郎作品は多いと思います。

伊坂幸太郎作品が好きになり始めたのは、映画「フィッシュストーリー」を観てからだと思うのですが、肝心な映画「フィッシュストーリー」を観てのつぶやきと叫びが、このBLOGにはないことに気が付きました。あれ?

以下4つの短編です。
  • 動物園のエンジン
  • サクリファイス
  • フィッシュストーリー
  • ポテチ

わりとあっけない表現で、関係者の人生が終わったり、残酷なシーンが発生するのも、日常に突然、非日常の出来事が発生してしまうもの、という著者の思いかな、と最近感じます。日常は儚く、急になくなったり変わったりすることもある、という無常にも似た感じです。

伊坂幸太郎作品、他の作品の登場人物が、不意に別の作品に登場したり、関係していたりするので油断できない楽しさもあります。
「サクリファイス」で彼が彼女に作用したことが、「フィッシュストーリー」での彼女に作用したわけです。いろんな断片的な出来事や人との関わりが、予期せぬ将来での出来事につながっていることを、面白いと感じますし、因果応報とか人生万事塞翁が馬とも言えると思います。

映画「フィッシュストーリー」を先に観て、伊坂幸太郎作品にハマった拙者ですが、実際に短編「フィッシュストーリー」を読み終えて感じたのは、短編「フィッシュストーリー」の方が面白い、と感じました。

2024-03-11

読んだ本(2024-#17):自分の運命に盾を突け

[No.3402]

#17「自分の運命に盾を突け」岡本 太郎

拙者が「岡本太郎 三部作」と勝手に読んでいる1冊です。雑誌の連載悩み相談に答えたものが書籍化されたものです。

三部作の2作目ですが、拙者は最後に読みました。1作目は「自分の中に毒を持て」、3作目は「自分の中に孤独を抱け」でしたが、今回の本にも心が動かされます。

岡本太郎氏は自分の作品を売ったことがない、売ろうと思って作品を作ったことはない、と言い切っています。買おうとする人に好かれる作品を作るのではなく、自分が作りたい作品を作る。誰かに売って、誰かの家に置かれるよりも、公共の場において、いろんな人に見てもらう方がいいに決まっている、と。

岡本太郎氏の作品が、いろんな公共の場にあるのはそんな理由もあったのか、と分かりました。また作品のエネルギーは、誰かに家の中に置かれていてはもったいない感じもします。

社会的な地位や、金銭的な成果や報酬は重要ですが、それらに執着しすぎたり、最重要と捉えてしまうと、自分らしく生きる、豊かに生きるから乖離してしまうことも実感を持てます。

自分で選択したものの、生きる、食べるもままならない、となるのは豊かではないですし、バランスのとり方が難しい気はします。

摩擦をおそれて、自分の意見を言わず、ただ周囲に協調するだけでは、自分らしさなんてなくなります。

失敗したっていいじゃないか、またやってみればいいし。自分の意見をいう事も大事だし、相手の言い分に耳を傾けることも大事でしょ、と言っていただいているようで、厳しいタイトルとは裏腹に、岡本太郎氏の優しさや温かさも感じるのです。

この本を、中学生や高校生で読んだら、自分だけでは消化しきれないと思います。岡本太郎は勉強しなくてもいいって言っているわけではないですが、学校制度や社会の評価制度の問題や課題をエネルギッシュに批判していますから、学校で勉強しなくてもいいって勘違いしてしまう可能性もあります。

学生を経て、社会で奮闘するサラリーマンこそ、この岡本太郎氏の言葉を真正面から受け止めて、悩んで実践するところに、人生の豊かさやあらゆる意味での自己実現があるように思うのです。再度行ってみようと思います、岡本太郎氏のアトリエに。

2024-03-10

4時間のテニスを寒風の中で楽しむ

[No.3401]

仕事の同僚から、 チャットで英語のメッセージがありました。知り合いが確保した公営コートで4時間テニスができる、と。

都会にあるコートで、割安に4時間もテニスを満喫しました。風が強くてボールも流されたりしますし、気温が低いとボールが弾かないので、力んでしまいそうになりますが、フットワーク、とショット前のステップワークを気を付けてやれば、体もあったまるし、ショットもいい感じになってよかったです。

知り合いの方たちとは、別の会社の方で、テニス以外には何も関連がないのですが、優しく受け入れていただけますし、どんなお仕事をされているかも知りませんけど、ただテニスが楽しい、というだけで楽しめる人々がいることを、とても嬉しく思うのであります。

2024-03-08

読んだ本(2024-#16):カフーを待ちわびて

 

[No.3400]

#16「カフーを待ちわびて」原田 マハ

原田マハ作品も大好きな本の一つです。この作品が小説家デビュー作だそうです。素晴らしい作家さんに対して大変恐縮ですが、拙者がとても読み心地がいいと感じる作家のお一人です。まあ、拙者の読み心地なんて、他のみなさんにはどうでもいいことですが、読み心地の良さは、とても大事です。

沖縄の島で雑貨商を営み、裏手に霊能のある血縁のないおばあと近くに住み、幼いころに母が出ていったまま、カフーという名前の犬と同居です。雑貨商を営む主人公。おばあの言葉を受けて、参拝した神社の絵馬に、嫁に来ないか、と書いたわけですが、突然手紙を受け取ります。お嫁さんにしてください、と。


その女性がやってきます。雑貨商の手伝いをしてくれたり、おばあとも仲良くなったり。

島は観光資源も多くなく、今後の発展を目指したリゾート開発と立ち退きの問題を抱えています。仲のいい友達同士でも、賛成派と反対派に分かれたり、いつまでも仲のいい友達同士ではいられない難しさも、いろいろ感じさせてくれます。

砂浜と海の景色、おばあとの生活だけでも、拙者の幼少期を思い出させてくれますので、どんどん作品に引き込まれます。

女性がなぜ島にやってきたのかを読んで、若いのに苦労したんだろうな、こんなドラマみたいな出来事はないような気もするし、大なり小なり、みんなこんな事情も抱えている、とも言えるな、と思いました。いろんな事情はありますが、子供の為に、親が何をしてあげられるか、子供に笑顔を多くさせてあげたいな、と父ちゃんとして思いました。

ちなみに、カフーとは、島の言葉で「果報」で、良い知らせの意味もあるのです。この小説の結末のその後がとても気になるのですが、きっとあーなっているだろうな、と「幸多かれ」と主人公に伝えたいです。

2024-03-07

盛り付けは重要な技術であることが明確になりました

 

[No.3399]

サクラエビとホタルイカを入手したので、アーリオオーリオのパスタをササっと作り、妻とチビ子も美味しいと喜んでくれたのですが、写真で撮ると、焼きそばに見えます。

シソも散らして、色味もいいはずなのに、盛りも多いし雑なので、パスタには見えませんね。今後は、美味しそうに見えるように盛り付ける、も取り組みのテーマにしていこうと思います。

ちなみに、妻もチビ子も美味しいと喜んでくれたし、また食べたいと言ってくれたので、まあよし、ですけども。

2024-03-06

読んだ本(2024-#15):噂の女

[No.3398]

#15「噂の女」奥田 英朗

久しぶりの奥田英朗作品、一気読みでした。

高校時代は地味で目立たなかった女性が、色香の豊潤な20代女性となり、自動車販売会社で働いたり、歓楽街で店を開いたり、建設会社の社長や代議士などのパトロンを得て、いろんな噂を纏いながら、のし上がるストーリーです。

人の噂には、確かに事実も含まれてはいるでしょうが、羨望や妬み、それぞれの人の事情に起因する印象などが複雑に絡んでいるな、と思います。

この噂の女こと、糸井美幸が主人公ですが、主人公の言葉や立場で語られることなく、周囲の噂や評価だけで物語は進んでいきます。この糸井美幸ののし上がるストーリーを、サクセスストーリーと読むのか、殺人容疑の話と読むのか、富豪の相続トラブルと読むのか、義賊物と読むのか、いろんな読み方がありそうです。

正直な感想ですが、奥田作品は好きですが、この本よりも、これとか、あれとか、が好きなのでおススメです。

2024-03-05

ブラッサイア(Brassaia)続報

[No.3397]

続々と新しい芽が出てきて、育ってくれています。瑞々しい緑、ピカピカに光っているのを見ると、命の輝きを感じます。

我が家で言っているのは、決して新しい芽には触らない、です。ただ見守る、が大事なことだと思っていまして、触ると芽がダメになってしまうような気がします。

これまで、触ってしまうと育たなくて黒くなってしますことが、何度か起こってしまったと認識しています。

新しい葉が育つと、古い葉が落ちていきますし、古い葉が落ちると、新しい芽が出てきて、葉が育ちます。

寒くてもいけないし、日光が強すぎてもいけないので、結構いろいろ気を揉むこともあり、我が家でブラッサイアは、気になる存在、愛でる対象なのであります。


2024-03-04

読んだ本(2024-#14):傷つきやすくなった世界で

[No.3396]

#14「傷つきやすくなった世界で」石田 衣良

R25連載されていたエッセイのまとめ、2007年頃の連載です。今から15年以上前のエッセイですが、今読むと著者の洞察に見えた憂いや、社会への愛情に気が付きます。

直木賞受賞の作家さんに失礼かもしれませんが、文章が読んでいて、論理構成や流れ、語彙や韻などがとても拙者にとって心地がいいです。

2007年当時の生き辛さ、社会の格差、日本人の同調性や同質性への脅迫などは、今のインスタ疲れ、映え疲れもお見通しの指摘です。

R25に連載していることもあって、20代、30代の若者に、リラックスと嫌みのないアドバイスとそっと背中を押してあげているような愛を存分に感じます。

40代、50代、60代が読んでも、感じるものはあると思います。周囲に合わせる、流されるばかりでなく、自分の考えを持ち表明できることは、ビジネスでもプライベートでも、やはり大事だと気づかせてくれます。

表立って反対せずにリーダーの言うとおりに進めることはスムーズですが、本当に解決すべき課題を解決できるのか、メンバーは真剣に考えて、必要に応じては反対を表明したり、他のいいアイデアを出さなければならないのです。

反論せずに進めてくれるメンバーをいいメンバー、何か反対するメンバーを悪いメンバーとラベル付けているビジネスの現場も、残念ながらあるように感じます。

実際に、リーダーの立場になると、ことあるごとに突っかかれているように感じてしまう事もあるでしょうが、拙者はやはり特に若手に分かりやすく話す、意見やアイデアを言ってもらえるように気遣いや配慮をするのは、ベテランやリーダーの重要な役目だと思います。

同調ばかりでは、大きな変化や改善、イノベーションなんて起こりませんから、成長も鈍化するし、進歩もなくなるのです。摩擦や衝突は心地いいものではないかもしれませんが、目指すものを実現するための仕事の場では、忌憚なく、意見を言い合いたいです。

反対されたり、賛同されなかったりしてもいいじゃないですか。石田さんは作品の最初のページに、次のような言葉を自筆で書いてくれています。

その傷が、きっと君の誇りになる。

失敗しなければ成功はないし、傷ついた事がなければ、人に優しくもできないかもしれませんね。拙者のつたないビジネスマン人生も、失敗があるからこそうまくいった事もあるし、転職の採用インタビューでは、失敗の経験ははっきり言ってとてもいいネタになります。

この本を読んで、自分の意見を持つことの重要性を再認識しますし、自分の意見を持つためには、自分で考え抜くことが必要だと気づくので、やはり自分の哲学や考えるスタイル、習慣をつけなければ、いい大人、おもろい人生にはならない気もします。

2024-03-02

オイルサーディンのパスタ

[No.3395]

週末にランチを作ることもあるのですが、本日のチビ子のリクエストは、パスタではなく、オイルサーディンのパスタ、でした。

イワシのオイル漬けを食べたい、と子供が感じるものだろうか、と疑問はあるものの、好きであることは間違いないみたいです。

サクラエビを入れようかと思いましたが、合わないだろうと言われてしまいました。オイルサーディンが独自に味わいがあるわけではないし、色味も味気ないのでなかなか作る方としては、難しいと感じます。以前買っていたオイルサーディンは塩分を感じたのですが、今回買ったのはあまり塩味がなく。

ソーセージを薄切りにして和えることで、塩分も色味もよくなった気がします。

まあそんなに特別なことでもないのですが、家でパスタを作って、自分でも美味しいなと思いますし、家族も美味しいと喜んでくれるのは、とてもシンプルですが嬉しいな、と思えた土曜日でした。 

2024-03-01

読んだ本(2024-#13):砂漠


 [No.3394]

#13「砂漠」伊坂 幸太郎

大学入学時からの友人達が、卒業後の社会(=砂漠)に出る前の東堂、西嶋、南、北村の4名が、東西南北のメンバーとして鳥井が誘って麻雀卓を囲み、一見無為な時間を過ごす大学生の話なので、拙者の大学時代のことを猛烈に思い出しました。

まだ携帯電話を持っていない大学生でしたけど、小さい大学でしたから、講義室の移動や食堂でしょっちゅう会ったり、休講になったら(自主的に休講にしたこともありましたが)、アパートに行って急にドライブに誘われたり、が日常でした。

お互いの考えがぶつかることもあったし、お互いに励ましたり、飲み明かしたり、就職に向けて、社会に出ていく期待や不安の入り混じった日々でした。卒業後も、毎年年末にいつもの街に集まって、一晩飲み明かし、大晦日に解散する例の集まりを思い出します。

毎年、同じ学生時代の出来事を話して笑い、エピソードの詳細をいじって盛り上がる。お互いの場所、仕事、今抱えている問題や悩みはいろいろあるけど、あの学生時代の無為な時間を、名残惜しい気持ちで少しでも取り返したい、そんな気持ちを感じながら毎年楽しく過ごしました。そのうちの一人を、急に見送ってしまったのはとても残念です。


伊坂氏も、もしかしたら拙者と同じような無為な大学時代を、とても大事に思い出しているのかな、と思いました。