#95「名探偵ホームズ 踊る人形」千葉 茂樹訳、ヨシタケシンスケ絵
アニメや映画で名探偵ホームズ物を観るのは好きでしたが、名探偵ホームズの本を読むことは、これまでほとんどありませんでした。ホームズが若干の嫌味を含みながら、断定的にちょっと偉そうに話す様子が、文字からは読み取れなかった拙者の理解力の不足が原因だと思います。
ホームズがロバート・ダウニーJr、ワトソンがジュード・ロウ演じる映画は2作とも、とても楽しみました。
原作者コナン・ドイルが描いていたホームズ像、性格や話し方って、どんなのだったんだろうか、と思います。
腰が低くて丁寧、という感じではなく、自分に肯定的な真の強さがあるだろうとは思います。拙者は、この訳者の描くホームズ像はいい感じです。ロバート・ダウニーJr.のホームズ役もいいと思います。
ヨシタケシンスケさんの絵、いつも和みます。つい手に取ってしまう装丁、読み始めるとホームズの言い方に引き込まれて立ち読み、はい購入、となった本です。チビ子を本屋さんをぶらぶらと楽しんでいる時に見つけた一冊であります。
訳者によって、伝わるない内容、理解のしやすさが変わります。原作よりもわかりやすくなることもあれば、原作よりも薄まることもあるし。
アダム・スミスの道徳感情論、J.K.ガルブレイスの大暴落1929、ダニエル・カーネマンのファスト&スローもそんなに簡単な内容ではないと思いますが、拙者にとっても読みやすいし、好きな理由は村井章子[訳]であることが主な理由だと思います。
村井章子さんのインタビュー記事がありましたので、ご参考前に。