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2024-11-20

読んだ本(2024-#95):名探偵ホームズ 踊る人形

[No.3583]

#95「名探偵ホームズ 踊る人形」千葉 茂樹訳、ヨシタケシンスケ絵

アニメや映画で名探偵ホームズ物を観るのは好きでしたが、名探偵ホームズの本を読むことは、これまでほとんどありませんでした。ホームズが若干の嫌味を含みながら、断定的にちょっと偉そうに話す様子が、文字からは読み取れなかった拙者の理解力の不足が原因だと思います。

ホームズがロバート・ダウニーJr、ワトソンがジュード・ロウ演じる映画は2作とも、とても楽しみました。

原作者コナン・ドイルが描いていたホームズ像、性格や話し方って、どんなのだったんだろうか、と思います。

腰が低くて丁寧、という感じではなく、自分に肯定的な真の強さがあるだろうとは思います。拙者は、この訳者の描くホームズ像はいい感じです。ロバート・ダウニーJr.のホームズ役もいいと思います。

ヨシタケシンスケさんの絵、いつも和みます。つい手に取ってしまう装丁、読み始めるとホームズの言い方に引き込まれて立ち読み、はい購入、となった本です。チビ子を本屋さんをぶらぶらと楽しんでいる時に見つけた一冊であります。

訳者によって、伝わるない内容、理解のしやすさが変わります。原作よりもわかりやすくなることもあれば、原作よりも薄まることもあるし。

アダム・スミスの道徳感情論、J.K.ガルブレイスの大暴落1929、ダニエル・カーネマンのファスト&スローもそんなに簡単な内容ではないと思いますが、拙者にとっても読みやすいし、好きな理由は村井章子[訳]であることが主な理由だと思います。


村井章子さんのインタビュー記事がありましたので、ご参考前に。

ゲスト対談:長く読まれる翻訳とは(翻訳家:村井章子さん)

2024-11-19

モネ 睡蓮を存分に鑑賞する

[No.3582]

新婚旅行でパリのルーブル、オルセー、オランジェリー、フィレンツェのウフィツィ、アカデミア等の美術館を満喫できたのは、とてもいい思い出であり、再訪したいと思う場所でもあります。

オランジェリー美術館では、大迫力の大きな睡蓮を楽しみまして、今回チビ子も連れて鑑賞に出掛けました。

モネさん、睡蓮もですし、自分の庭が大好きだったことも分かります。拙者、油絵など描いたこともないので驚くのですが、近くで見ると絵の具のボコボコばかりが目立つのですが、少し離れてみると陰影や色の重なりなどがその絵の具の重なり無しでは実現しないことに気が付きます。

今回は、睡蓮の作品の中でも、水面に空と雲が映っている作品に見とれました。チビ子がこの作品をモチーフにしたしおりをグッズで見つけてくれて、早速愛用しています。

館外には、ロダンの地獄の門のブロンズ像です。石膏の原型は、オルセー美術館で見たことがあり、懐かしく嬉しく眺めました。石膏の白い地獄の門と、ブロンズの地獄の門は、見た印象が違います。青空を背景に地獄の門が見えるこの構図、拙者は気に入っています。

素晴らしい作品を、直に観る、感じることができる機会は、とても有意義だな、とあらためて思います。

2024-11-18

読んだ本(2024-#94):潮騒はるか

[No.3581]

#94「潮騒はるか」葉室 麟

同僚に勧められて貸していただいたことに感謝です。葉室麟作品を読んでみて、よかったです。

辛夷の花を読み、蜩ノ記を観て、おもかげ橋を読んでこの「潮騒はるか」であります。お勧めの順番で読んでみまして、正しく生きる、思いやりを持つ、潔く行動する、命の儚さを常に感じる、そんな生き様を難しいだろうけど、美しいと感じます。

地位や権威を持った場合でも、礼儀正しく生きること、謙虚であることはだいじですけど、実際はなかなか難しいのかもしれません。

Think Civility を読んだ時にも、組織の中で成果を出せるように、つぶされないように、手柄を盗られないように、そんな役回りが来ないようにを日頃考えますが、自分が礼儀正しくあることが何より大事、という基本を思い出させてくれました。

時代小説を読む、もしかしたら拙者にとっては初めてのことかもしれません。半沢直樹とか、サラリーマン小説を読むのと同じように、またそれ以上に組織の中での振る舞い、を学ぶことができます。そんなことは、葉室麟作品を読むのまでは、思いもしませんでした。

2024-11-17

読んだ本(2024-&93):複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits

[No. 3580]

#93「複利で伸びる1つの習慣」ジェームズ・クリアー

海外の人のおススメ本として見かけることが多かったので、読んでみました。日本語タイトルよりも、オリジナルタイトルの方が適格だと思いますが、ビジネスマンに読んでほしいという気持ちが、複利で伸びる、というタイトルになったのかもしれません。

拙者の共感する教訓の多くが、結び付けられているようにも感じていて、読後はポジティブな気持ちになれています。

野村ノートを読んだ時に知りました。まず自分を顧みて、心を変えることが成長の始まり、だと自分で気づいた記憶があります。

  • 心が変われば態度が変わる。
  • 態度が変われば行動が変わる。
  • 行動が変われば習慣が変わる。
  • 習慣が変われば人格が変わる。
  • 人格が変われば、運命が変わる。
  • 運命が変われば、人生が変わる。

ヒンズー教の教えである、心理学者・哲学者であるウィリアム・ジェイムズの著作にある、と諸説あるようですが、心が変われば人生が変わるとは、なんとも心強い励ましです。

悪いものを自分から遠ざけること、やりたいことを自分に近づけておくこと、いい事を習慣化し、よくないことを習慣的にしないようにするだけでも、効果があります。

Hidden Potential にも通じることもありました。挑戦や訓練をゲームのように楽しむこと。レコーディングダイエットみたいな側面でも、共通することも書かれていました。

アメリカのコミック「ディルバート」の作者、スコット・アダムスの言葉がビジネスマンのキャリアを考えるうえでも秀逸です。

「誰でも、努力すればトップの25パーセントに入れる分野が、少なくとも数個はあるはずだ。ぼくの場合、たいていの人よりも絵がうまいけど、画家にはなれない。そして、鳴かず飛ばずのコメディアンと大して変わらないけど、普通の人よりはおもしろい。成功の秘訣は、絵がうまくてジョークが書ける人が少ないということだ。この二つを組み合わせたら、ぼくの仕事が珍しいものになる。そこにビジネスの経験を加えたとたんに、社に勤めたことのない漫画家には理解できない話のネタが出てきたんだ」

レコーディング、野村ノートの言葉、Hidden Potentialを読んでいた拙者には、これ知っているという事も多かったですが、モチベーションを高い保ち続けるコツとゴルディロックスの原理の関連が興味深かったです。

2024-11-16

チキンとムキエビとオイルサーディンのフィットチーネ(自画自賛)

[No.3579]

今日のランチで作ったのですが、塩加減、茹で加減、素材の美味しさがとてもよかったです。炒めた具材の味見をした時にも、すでにかなり美味しいと思っていました。

チビ子も絶賛。ムキエビが美味しく、チキンをしっかり炒めたこと、オイルサーディンが美味しかった、が勝因と思われます。

盛り付けを少なくすると、もっといい盛り付けにできそうなんですけど、見栄えがイマイチでも、モグモグと楽しく美味しい方がいい、ということで。


2024-11-15

必要なものだけで無駄がなく美しい

[No.3578]

先日美術館に行って、美しい作品を快晴の秋空も楽しみました。拙者、決して美的センスがあるとは思っていませんが、美しいと感嘆することを喜びと感じることが、少しずつできるようになってきているように思います。

ピカソの線画を見つけて驚きました。線だけで、柔らかさ、細さ、伸びやかさ、しなりの強さ、美しさなどのすべてを表現しているようで、何もつき足す必要もない気がします。

描かれていませんが、表情すら見えてくる感じます。矛盾すら感じるのですが、表現しないこと見えてくるものもあるし、伝えたいメッセージがあるのであれば、なるべくシンプルに伝えた方がいい、と思います。

この線画、いったんどのくらいの時間で描いたのですかね。

一度、ピカソが粘土の塊をチョップみたいに叩いて、押さえて、くぼませてみたいな、ドーン、ドーン、ドーンとしている間に、アッと言う間もなく鳥の陶器の水差しを作っている動画を観たことがあります。最初から完成図が見えているようでした。無駄なチョップもなく、押え直すこともなく、踊りにも見えました。

ピカソを比較にするのは僭越至極でございますが、思考や拙者のパフォーマンスに少しでも取り入れたいと思い続けております。

2024-11-13

キーパーソンを集めた会議

[No.3577]

取り組みを推進するために、グループ内の様々なビジネスやサービスのキーパーソンに集まっていただいてキックオフミーティングを開催しました。

テクノロジーに精通していないオーディエンスへの説明とは分かっていながら、実際に作成した説明資料下書きには、EDRとかCNAPPとか当たり前に書かれていたので、中学2年とかおかぁんが読んでわかるように書き直し、説明の例も実際の拙者の失敗談を盛り込みました。

ソーシャルエンジニアリングの説明をしても、聞いている人は、まあ自分が騙されることはない、と思って聞いていますから、我が事と捉えてもらうためには、人から聞いた話ではなく、自分で痛い思いをした話の方がインプレッション強いと思いまして。私の失敗談を披露しました。


以前からよく知っていただいている方から、よかった、と言っていただいて一安心。ようやくキックオフが終わりました。


聞いた方の記憶や印象に残るように、理解できるように、興味を持てるように話す、という基本的なビジネススキルを、いつも気にして仕事をしていきたい、とあらためて思いました。


他の気づきは、ビジネスの現場でも、相関関係と因果関係が混在したまま議論されたり、結論されたりしていることが散見される、です。例えば、売り上げを増やすために行ったお客様アンケートで、もう少し低価格がいい、という声が回答をグルーピングした結果、一番多い回答グループだったので、値下げを検討する、など。
プロジェクト名の略称から、バスのミニカーを掲載。プロジェクトメンバーにも1台ずつ進呈しています。このミニカーを2か月の間で5台購入した個人は拙者だけかもしれません。ようやくバスが公道を走り始める、そんな感じです。次は、目的地に向かって高速道路に乗り入れることを目指します。

2024-11-12

読んだ本(2024-#92):就職氷河期世代

[No.3576]

「就職氷河期世代」近藤 絢子

拙者、学生時代に統計学に興味を持っていたので、都道府県別の人口、婚姻率、出生率などをデータで扱っていました。コーホート計算で、都道府県別に5年ごとの人口推計を行い、結論としては、2020年頃には、本州の先端地域であり人口集積地域から離れた青森県、高知県、島根県、鳥取県での人口減少が顕著であることを結論として持ちました。

拙者自身も、卒業し、就職し、転職し、結婚し、チビ子が生まれて経験するうちに、結婚や子育ての社会的意義、経済的なインパクト、転職における労働市場の流動性、大企業のよしあし、中小企業のよしあしを体験的に理解したことも増えてきました。

人口動態現象を、数量データで捕捉することは意義がありますが、限界もあります。例えば婚姻は、日本においては成人の専ら自由意思で結婚することができますが、結婚したいと思わない人もいます。結婚したいと思わない理由は、統計データを基にした推察では、経済的事由が主たる理由と語られることも多いと感じますが、拙者の見立ては違います。

結婚したいと思える相手に出会えていない、が主たる理由と思うのです。お金がたまったから結婚する、という人よりも、結婚したいと思う人がいるから結婚する、と考え行動する人の方が多いと思うからです。

このギャップは、経済学における行動経済学の登場を待つような気持ちです。経済学も勉強しましたが、歴史の学問、過去の分析に意義は感じますが、将来の予測や特定の顧客の購入額増加を導き出すことはできません。欲しくなったらちょっと高くても衝動的に買うし、ブランドブティックで素晴らしいホスピタリティを感じたら、高価なブランド品を買って大事に使い満足度も高いですし。

学校卒業時に、正規雇用でない率はバブル前とバブル後で10%差がありました。最初の就職が非正規の場合、最初の就職が大手企業の場合と中小企業の場合の差の捉え方は、著者と拙者で異なりました。

最初はなるべく大きくない組織で、上流から下流まで、仕入れから製造と販売とアフターサービスまで、の多くを経験した方が転職時の競争力としては高まると思います。

大きな企業では、若手は特定の領域のことを専門的に、そして上手にこなしがちなので、知識や経験の幅が広がらず、5年経過しても転職時の競争力が高まっていない、となりがちだと思うのです。

今でも人口統計にはとても興味があります。見えてくることは多いです。しかし、当時の指導教官に指導されたことを思い出しますが、見えていることがすべてではない、ということです、婚姻を収入の多寡を主たる要因として分析すると、結婚という感情を動機とする側面を無視してしまいます。

人口減少する国が栄えたことはないそうです。いい事ばかりではなく、いろいろありますけど拙者は結婚も子育ても、自分の人生にとってなくてはならないと言えます。結婚したいと思える相手に出会えて(友達が紹介してくれました。ありがとう)、チビ子が生まれて元気です。

人口動態を、経済的指標だけでない分析で研究してみたいな。地域創生やまちおこし、過疎地域の少子高齢化に歯止めをかけたり、田舎生活を楽しめる都会の人々を増やせるといいな、と思うのでありました。

2024-11-10

Fedelini alla Boscaiola(木こりのパスタ)またまた

 [No.3575]

食べたいから作ってほしい、といリクエストされて、作って食べてもらったら、美味しいと喜んでもらえるのは、ただそれだけで嬉しいです。

週末にキッチンで何かを作るのは、いい気分転換になりますし、家事の手伝いになるし、割といいです。決して奥さん孝行を狙うつもりはなく、楽しいからやるだけですけども。


チビ子に何食べたいと聞くと、かなりの確率でパスタ、と答えます。父ちゃんとしてはうれしいことですが、チビ子は拙者のパスタを喜んでくれます。

炭水化物だけが多くならないように、タンパク質も摂れるパスタを食べさせようとします。ペペロンチーノとか九条ネギとカニとカラスミのアーリオオーリオが、チビ子は一番好きなことは知っていますけど、今回は免疫力アップを狙い、キノコたくさんのパスタ。

茹でも塩音加減もいい感じ。自分で作ったメニューが美味しい、家族も喜んでくれる、財布にも優しいし、楽しさ効率がいい、と思います。

2024-11-09

読んだ本(2024-#90+#91):オリンピックの身代金(上)(下)

 [No.3574]

#90+#91「オリンピックの身代金(上)(下)」奥田 英朗

1964年の東京オリンピック開催準備のこと、父にもいろいろ聞いたことがあります。1945年終戦の19年後に、敗戦国がアジアで初めてオリンピックを開催するのは、今でもミラクルだと感じます。東京タワーの建設途中には、父も東京で仕事していたことがあるらしく。復興の高揚感はすごかったらしく、でも終戦から取り残された問題などを覆い隠すような実態、やっぱりあったみたいです。

秋田の農村から上京した東京大学の大学院生、官僚の家に生まれた都会育ちのテレビ局員、同じ年齢であっても、世間で受ける処遇や生活ぶりには、天と地ほどの差があります。

高校への就学機会もなかなかない地方の農村、出稼ぎで都会に出て、田舎の実家に仕送りをするものの、そんな生活に疲れたり、都会の風に吹かれて田舎の実家と疎遠になる、ということもあったみたいです。

東京オリンピックの特需、国を挙げて開催準備を突き進める中では、工事下請けの過酷な状況があったことも容易に想像できます。東京やオリンピックに集中する予算や注目も、一点豪華主義の歪みを間違いなく生んだと思います。

秋田の田舎から、東京大学に進学し、大学院でマルクス経済学を学ぶ島崎。東京で働く兄が飯場で急逝したと連絡がありました。病死だからと念を押され、下請けの飯場事情を知ろうと、1ヶ月半ほど飯場生活を始めます。賭場やヒロポンのことを知る中で、兄の逝去の実態を知ったあたりから、プロレタリアートの地位向上や社会格差への戦いの気持ちが出てきたように読みました。

社会制度や実在する階級の問題、やるせない不平等感などをどう受け止めたらいいのか、拙者には分かりませんが、ただ不満を言うだけでなく、自分にできるベストは尽くしたいと思います。戦って勝てそうではない相手、誰を相手に戦えばいいのかもわからない戦いもあるような気がします。

暴力やテロを肯定することはできませんが、そんな戦いに挑む気持ちは、持っていたいと思います。

戦いを挑もうと犯罪行為に起こす者、やるせない不平等感の中で足搔くことさえ諦めた者、社会体制の維持のために戦う者、国威高揚に好意的な者と否定的な者などの、いろんな立場からの登場人物の立場にもなりながら、一気読みでした。

そういうことだからしょうがない、を拙者の人生では安易に受け入れたくないと思っています。犯罪行為になることなく戦い勝つ、じゃないといけません、やっぱり。

2024-11-07

日常生活に東京タワーがある

[No.3573]

久しぶりに近くまで出かけたので、雨が降る夕方でしたが東京タワーを見上げていました。暖かい印象、無駄がないのに柔らかな造形美がとても好きです。


都会に美しく、そして暖かく灯る優しさ、の象徴にのように拙者が東京タワーを見ているんだと思います。


毎日でなくてもいいので、時々見ていいなぁ、と思えたら十分です。



2024-11-05

読んだ本(2024-#89):新訳 ガリア戦記

[No. 3572]

#89「新訳 ガリア戦記」ユリウス・カエサル

聞いたことがあるけど、読んだことはない著名な本を読んでみようシリーズであります。古典として有名すぎるほどに有名なガリア戦記、まずはカエサル自身が書いたガリア地域(今のフランス、ドイツ、オーストリア、ベルギー、ポーランド、イギリスなどのローマから見てアルプス山脈の向こう地域)を、戦争で行軍していく日記ですね。

「カエサルは」と書き出す、一人称ではなく三人称で書かれています。行軍の中で書き続けたモチベーションとは何だったろうかと考えたら、割とシンプルな仮説が持てました。

自分の行軍の功績を残したかった、ということに尽きると思います。武功を手土産にローマに凱旋しようとしてと思われます。当時の様子、特に元老院の威光や勢力が分からないのですが、武功をアピールすることでのし上がろうとしている感じはあります。

アウレリウスの自省録を知った時は、五賢帝の一人であるアウレリウス自身も、平和を望み、自己の悩みと政治や統治という社会的身分としての役割に挟まれて、思索する様子が親近感を憶えました。ガリア戦記を読むと、とにかく軍営の移動、捕虜の受け渡し、占領地での収奪や焼き討ちなど、当時の戦争でよくあったこととは言え、領地を広げることに対して、自己的な欲求の強さばかりを感じます。

この発想は、大英帝国と呼ばれたイギリスやスペインの植民地政策と同じように思います。自国の繁栄のために他国を攻める、という発想は、資源の入手、歴史や宗教的な意義などを背景になかば正当化される場面がありますが、現代では単なる独裁者として映るのだと思います。

共和制ローマ後期の様子を知ることができる、という意味では古典として有意義ですが、アウレリウスの「自省録」を知った時ほどのインパクトは、拙者にありませんでした。

2024-11-04

社交としてのテニスの有効性

[No.3571]

もう27年以上テニススクールに通っています。今通っているテニススクールは8校目です。いろんなコーチがいました。拙者自身は、コーチの好き嫌いはありません。コーチによってアドバイスも違うことはありますが、どのコーチからも学びはありましたし、何よりテニスが好きなコーチばかりでしたから、一緒にテニスをするのが楽しいです。

中級とか中上級のクラスなので、長くテニスを楽しんでいる、仕事していても隙を見つけてはテニスをしたい、というテニス好きな方が多いです。

クラスで馴染みの方もいますし、体験で初めて参加した人、振替で他のクラスの方が来るなど、初めて会う方と一緒にテニスすることも多いです。

どんな職業なのか、テニス歴はどのくらいか、などは知らなくても、話しかけたり、ナイスプレーに声をかけたり、ドンマイです、と励ませば、いいコミュニケ‐ションで楽しい時間が過ごせます。

拙者も大人の社交、テニスを通じていろんな人とコミュニケーションができるようになったな、と思うのです。昨日は、振替で初めて参加したクラスがあったのですが、若手もベテランとも、女性とも男性とも楽しくテニスをプレーできました。

試合に勝ち進む強さは持っていませんが、テニスを楽しむという点においてはスキルが持てたな、と思います。いろんな人とラリーを続けられますし、拙者よりもビギナーな人に合わせてラリーをつなげることは得意です。

本当は勝ち進む強さも身に着けたいですが、何よりテニスが楽しいですし、そんな楽しみがあるから仕事も頑張れますし、テニスを楽しむ、は本当にいい趣味だと思います。

自分が楽しく過ごせる趣味が複数個あるといいと思います。

・体を動かす

・心を落ち着かせて、自分と向き合う

・自分の成長を感じられる

・誰かの、何かの役に立つ

・いろんな人に知り合う

・異なる文化、歴史などに触れる

こんなことを、少しでも多く自分に取り込めることができたら、きっと豊かで楽しい人生になるんだろうと思うと、楽しくなります。

2024-11-03

秋の青空の下をバス停まで

 [No.3571]
妻は用事で出かけていて、友達待ち合わせに向かうチビ子と、バス停まで一緒に歩きました。
お気に入りの服を着て、髪型もいろいろ気にして準備して、久しぶりの再会を楽しみにしている様子を見て、こちらも嬉しくなりました。

拙者は、チビ子を見送った後は、お気に入りのコーヒーショップに行って、朝ごはんを食べながら、コーヒー飲みながら読書を楽しむ、といういい時間を過ごしました。

PCから懐かしい写真を見つけました。チビ子が3歳の頃だと思います。この頃は、出かける準備、ご飯食べさせて、歯磨きして、トイレ行かせて着替えさせて。着替えの予備、飲み物、おやつとかお出かけセットを用意して、家族そろって出かけて、疲れてご機嫌悪くなったら、あやしたり、抱っこしたり、ずーっと手をつないで歩いていたような気がします。

写真は、別に機嫌が悪くなったわけではなく、かくれんぼで見つかったことを残念がっている、そんな瞬間だったと思います。

これからは、チビ子と一緒に出掛けないことも増えていきますが、どんな面白いことがあったか、いいことがあったかを教えてもらうのを楽しみにします。


2024-11-01

駅に向かう途中の公園のベンチで報告データを入力し送る

[No.3570]

先日の仕事は、外出して現場のサポートをする、でした。

ラップトップPCを持ち出していましたので、訪問先のWi-Fiを利用させていただければ、インターネット接続も、VPNで社内イントラにリモート接続もできる、便利な時代になってます。

複数のファイルを参照して、報告メモを送ろうと思ったのですが、訪問先を退出する必要があり、駅に向かう途中の公園のベンチに座りました。

ラップトップPCを取り出して起動、自分のスマホをティザリングしてインターネット接続し、VPNでMS-Formsを立ち上げて報告メモを入力し、送信。ここまでで5分強。

覗き見防止シールも貼っていますから、天気のいい日は外で仕事するのもいいな、と本気で感じました。メンバーが近くにいるのも仕事しやすいですが、ちょっと考え込んでみたい時は、籠るような場所がいいですし、時々は環境変えた方がいい気もしますし。

2024-10-31

読んだ本(2024-88):舟を編む

[No.3569]

#88「舟を編む」三浦 しをん

この作品、チビ子が大好きです。単行本はすでに30回以上読んでいると思います。大げさな話ではなく、猛烈な回数読んでいます。セリフや情景描写の記憶も強いです。

拙者は、映画版を先に見ており、ドラマ版も観ていますが、原作を読んだことがありませんでした。やっぱり読まなければダメでしょう、と言われてたの読んでみました。


はい、原作はいいですね、やっぱり。


原作の主人公と配偶者との関係、映画では宮崎あおいさんと松田龍平さんで爽やかになっていましたし、ドラマ版では女性の辞書編集部員を主人公に見立てた面白いドラマになっていましたが、主人公の編集部員の特徴、辞書編集という特殊な仕事事情などは、文字だけで読んで想像する、もいいと思いました。でも、映画版もドラマ版も好きな作品です。

2024-10-30

欅の漆拭丸盆

[No.3568]

拙者、中学生のころから、おかぁんには茶飲みじじい、と呼ばれることがありました。その頃は、単身赴任の父、進学した姉とは離れて生活しており、母と二人の生活でした。

部活から帰宅後、仕事を終えて急いで夕食を作ってくれて、台所で洗い物をしている母に、よくお茶飲みたい、とリクエストしていました。麦茶を飲むこともありましたし、おかぁんに日本茶を淹れてもらうことも多かったです。

あんたは茶飲みじじいかね、と言われましたが、お茶は日本茶、紅茶、コーヒーは全部好きです。ほうじ茶、煎茶、抹茶、紅茶を淹れてもらったましたね。コーヒーはまだ飲みませんでしたが、伯父や従兄に淹れてあげたりはしてました。

おかぁんは、生け花もお茶も好きでしたから、花器やお茶道具も好きで持ってました。そんな影響もあっては、つい最近お気に入りの茶舗で丸盆を入手しました。

欅(けやき)でしっかり重く頑丈です。日常使いしながら、お茶生活を楽しみたいと思います。お気に入りの阿闍梨餅を置いて撮ってみた写真です。秋の季節、お気に入りのお茶を飲みながらであれば、おかぁんとどんな話をするかなぁ、と思いました。チビ子の成長を喜んだり、学校や部活の様子を喜んで聞いてくれるだろうな、と思います。

2024-10-29

観た映画(2024-#11):グレーテスト・ショーマン

[No.3567]

ミュージカル映画だとは思っていませんでした。多くの受賞がありましたが、タイミングが合わず見ていなかったのですが、この週末にようやく観れました。

父を幼い頃になくした主人公は、寮生活のできる鉄道会社で働くようになり、いろいろあって興行の世界で頭角を表すのですが、その後のサクセスストーリーが、ミュージカルゆえにとてもリズミカルです。

P・T・バーナムという実在の興行ビジネスの成功者がモデルです。ビジネスの成功を重ねると、驕るような振る舞いが目立ってきた時、いろんな綻びが出てくる、そんな教訓も含まれているような気がします。

常に礼儀正しく、周囲に敬意を持ち、慢心なくコツコツと努力する、疲れたら休む、妬まず、毎日を楽しむ、やっぱりそんな気持ちが大事だな、と思います。

お金と時間は、どのくらい持っているかも大事ですけど、いつ、どう使うかの方が、もっと大事だと感じます。

それにしてもヒュー・ジャックマン、かっこいいです。

2024-10-28

責任は、取るのではなく、果たすもの

[No.3566]

Role and responsibilityと英語では記載しますが、日本語では「役割と責任」と表記する機会は少ないように思います。

責任を英語にすると、responsibilityなのですが、日本の「責任」という言葉にはずっと違和感を覚えていました。特に、責任をとる、という言い方です。

組織の不祥事の解決手段として、誰かが責任をとって辞める、ということはよく起こります。誰かが辞めても解決はしないし、回復もしないのに、責任をとる、でなんとなく終わり、もよくあることです。武士の時代の切腹が、未だに精神的な底流にあるような気もします。

蜩ノ記などの葉室麟作品を観たり、読んだりして、なんとなく分かってきたことがあります。責任はとれない、ということです。責任とは、何かを成し遂げることを保証する、とも読めます。つまり100%を保証する、という意味であり、論理的には不可能です。不可能なことをする、という意味になるので、責任をとる、とは言えないし、嘘にもなります。

何かを成し遂げるためにあらゆる努力をして何とか成し遂げようとする役割に邁進する、ということで、役割を果たす、と記載する方が適切だと気付いたのです、今頃ですが。

英語での表現、Role and responsibilityというように、役割=責任と捉える方が適切だと思います。

結果責任という言葉には、歪さを覚えます。上から責任を与えられた者が、上に代わって実現できなかったことを詫びる、上に代わって果たせなかった事実に関して身を引く、が結果責任です。家臣に切腹させる、が最たる例のように思えます。

拙者、責任はとれませんが、責任を果たす人間になろうと思います。

2024-10-26

天下一品 鶏唐揚げ定食

[No.3565]

午前中の用事が済んだら、一人でランチの土曜日でした。不意に食べたくなる、ちょっとガッツが欲しくなる時に天下一品に行っている気がします。

胃にはダメージあるんじゃない?という周囲の声はあるのですけど、前の会社でも食堂に行かずに、10分弱歩いて月に一回くらい行ってました。

天下一品といえば、拙者にとっては友人Tを思い出します。もう電話で話したり、会ったりできないのですが、そもそもそんなにメールも電話もしなかったので、まだ少しは話せたり、会えたりできると勘違いしているのかもしれません。

友人Tがクルマで長いドライブして、拙者の家に遊びにきてくれたことがあるのです。妻やチビ子にも会ってくれた写真がパソコンにあるのを見つけました。チビ子をかわいいと言ってくれて、会えたことを喜んでくれました。

午前中の用事とは、チビ子の学校行事の参観です。おかぁんや義理の母にも見てもらいたかったなぁ、と思いました。最近、嬉しいことがあると、ちょっと時間が経ってから、ブランコの振り幅のように、同じくらい残念な寂しい気持ちになるのです。友人Tにも、写真送って、こんなにおおきくなったで、と見せたいな。

そんな寂しい気持ちを、天下一品鶏唐揚げ定食で乗り切りました。だいぶ満たされたので、晩御飯を食べずに寝ます。エネルギーは十分だと思うので。

2024-10-22

読んだ本(202-4-#87):あきらめません!

[No. 3564]

#87「あきらめません!」垣谷 美雨

都会生活と比較した田舎生活の不便さ、人からの干渉の多さ、変化の無さ、保守さ、介護や男尊女卑の残っているような風潮。

定年退職のタイミングで、夫の実家の田舎生活を始めてみたら、舅と姑との付き合い、年老いた夫に愛想を尽かして家を出る妻、夫の学校の恩師、夫の同級生に出会い、幼稚園に入れない子供、危ない箇所に取り付けてもらえないカーブミラーなどの問題、さあ郁子はどうする。

旧態依然のまま、変化をせずとも経過する日々をよしとするのは、この小説の中の地方都市だけではないと感じました。

今、仕事で、これまで言われてきたけど解決に進んでいない事を何とかする、が一つのチャレンジであります。問題点を指摘するのは割と簡単、解決策を考えるのはちょっと大変、解決してみせるのは、もっと大変です。

でも、大変だからこそ、その仕事をやり遂げるから給料をもらえているのです。指摘するだけで給料が貰えるわけではないし、とメンバーを鼓舞する拙者です。

少しずつでも、きっと仲間や応援してくれる人々が増えるはず、と思っています。

設定はあるあるだけど、爽快な話でした。垣谷作品を初めて読みました、他の作品も読んでみようと思います。

2024-10-21

望遠鏡と顕微鏡の両方で見る

[No.3563]

上司と話していて気が付いたので自分用にメモです。

現地・現物での確認はもちろん大事ですが、結論を出す前に、俯瞰してみることも大事だな、と思いました。

望遠鏡も顕微鏡も持っておいて、必要に応じて使い分けるイメージです。自分自身で確認することも大事ですし、実際の大きさの違いを認識した上で、それぞれをしっかり見る、という姿勢を仕事での判断にも盛り込みたいものです。


月の表面を見たり、微生物を観察したり、どちらもできると面白いですし、いいアイデアや解決策も出てくるような期待も高まります(wikipediaから月面とボルボックスの写真)。



2024-10-20

美味しいムキエビ

[No.3562]

パスタにも焼きそばにもいい具材なので、我が家では、ムキエビの登場回数は割と多めだと思います。

ムキエビの背腸を取って調理に使い始めたのは、近所のスーパーで買って美味しかったからです。歯ごたえがプリっとしていて、海鮮の美味しさが溢れるようでした。

ある日、違うスーパーで買ったムキエビを焼きそばに使ってみたら、歯応えも風味もまったく良くなくて、残念でした。

スーパーの魚売り場の方に教えてもらったのは、ムキエビは基本的にパナメイエビで同じだけど、冷凍からの解凍プロセスの違いで、歯応えが変わる、ということ。

拙者なりに、美味しいムキエビの特徴をつかんできました。週末に近所の有名な魚屋さんに行った時、きれいなムキエビを買いまして、パスタに使ったのですが、ゴムのような歯応えで風味もなし。おかしい、美味しくない。

悔しかったので、いつものスーパーでムキエビを購入し、焼きそばを作りました。いつもの美味しいムキエビで、家族全員で納得。やはりいつものスーパーのムキエビが美味しいです。透明感がある感じですね。

2024-10-19

GIANT ATX 2019


[No.3561]

大事に乗っているマイバイクなのです。前輪にサスペンションがあって、タイヤが太いので、歩道の凸凹も安心に乗れます。

週末にブラブラしたり、テニススクールに出掛けるくらいで出番は少ないですが、乗るのはいつも楽しいです。

久しぶりにGIANTのショップに予約して、無料のメインテナンスをお願いしました。これで2回目かな?ブレーキの調整してくれて、ギアの確認も大丈夫。ショップで購入すると、毎年のメインテナンスが無料なのです。今回も丁寧に仕上げていただきました。

ATXは毎年カラーリングが変わるのですけど、拙者は2019年が好きなのでラッキーです。

2024-10-17

読んだ本(2024-#86):デトロイト美術館の奇跡

 [No.3560]

#86「デトロイト美術館の奇跡」原田 マハ

久しぶりの原田マハ作品です。実在の話をベースに、様々な実在の方や状況から、登場人物を描いた、と仰っています。

デトロイト市の財政破綻をきっかけに、デトロイト市立美術館の収蔵品が売却されそうになったのは事実だそうです。

美術館を訪れるのを日常として楽しむ人、愛する家族と訪れることを喜びとする人、収蔵品を大事に取り扱う人、美術館を大事と思い守ろうとする人、など美術館には、いろんな人が関わっていたり、想いがあったりするのだ、と気づきます。

拙者は、美的感覚が優れているとは思いませんし、いろんな詳しい事も知らない事は多いですが、美術館で絵画、彫刻などを観るのはとても好きです。なんとなくじーっと見て何かを感じる事もあるし、一瞥終わる前に圧倒される作品もあります。

画家の知り合いの方も、わからないでもいいし、どう感じてもいい。でも、すごい作品はやっぱりすごいと感じることが多い、と仰っていたので、気軽にじーっと観てみる、でいいんだろうと思っています。

新婚旅行で行った、パリのルーブル美術館、オルセー美術館、ロダン美術館、フィレンツェのウフィッツィ美術館やアカデミア美術館、また行きたいです。チビ子も一緒に家族で再訪したいです。行ったことないけど、ロンドンの大英美術館、ニューヨークのゲッゲンハイム美術館にも行って観たいです。デトロイト美術館にも行かねば。


2024-10-15

読んだ本(2024-#85):銀座「四宝堂」文房具店Ⅳ

 [No.3559]

#85「銀座「四宝堂」文房具店Ⅳ」上田 健次

銀座の老舗文房具で、3世代くらいのお付き合い、ご近所の面々、お店の思い出を大事にしているお客さんとの温かい繋がりの物語の数々。

とチビ子のオススメをきっかけに読んでいて、続編が読みたいな、と思っていましたが、先日チビ子と本屋をぶらぶらしていた時に発見。どうやら2日前に発行されていた、というナイスなタイミング。

相手を気遣える関係、数年ぶりの再会、初めてのお客さん、それぞれの優しい気持ちでもてなす、四宝堂。


銀座の文房具屋に、給料日の度に行って、でも買わずに眺めるだけだったり、お気に入りのノートやメモパッド、普段使いのボールペンやシャーペンをこだわりで見つける楽しさ、を拙者も大事にしていました。

文房具には、物語があるような気がします。アイデアを下書きするシャーペン、論理をメモしてみる万年筆、ここぞの署名で使うボールペン、いつも3種類のペンをペンケースに入れるようになったのも、銀座の文房具屋さんに通い始めてからです。

モデルとなった建物があるらしいので、今度機会があれば行ってみたいです。このⅣの続きが早く読みたいです。あのドライブがどうなるのか。

2024-10-14

秋の空

 [No.3558]

チビ子と出かけた帰り道、空を見上げて撮った写真です。チビ子も拙者も、スマホで空を撮ることが結構あるのですが、構図や色合いを見せ合います。

空の青さが夏とは違うね、と話しました。午後4時頃の北方向の空です。明るい青ではなく、紺に向かっているような青です。蒸し暑さはなく、夕方は日陰では肌が少し冷えるような、そんな季節です。

冷房も暖房もいらない季節が好きなので、今はいい季節です。

帰り道で、近所の神社からお囃子が聞こえてきたので、参拝しました。露店も出ていてにぎやかでしたが、チビ子は昨年喜んだベビーカステラの露店がなくて、ガッカリでした。

気温の変化が上下することも原因と思いますが、最近疲れを感じます。仕事から帰宅するとヘトヘトです。今取り組んでいる仕事が考えること多いし、メンバーの担当の振り分けとか、他部署や上司への説明など、あれこれあるのは、これまでの業務経験と今の興味関心が結びついていて頑張り甲斐はあります。決して嫌ではありません。でも夕方になると、気合が入らないし、甘いものが欲しくなるし、帰宅して夕食後は猛烈に眠たいです。

帰宅時間が遅いわけではありません。おそらく、濃密に考えて疲れていると捉えています。任せてもらえる仕事があることを喜び、心と体の健康を大事にして、頑張ります。

今、少し海が足りない気がします。多分、海が必要な気がします

2024-10-13

観た映画(2024-#10):サマーウォーズ

[No.3557] 

リビングに寝転んで、スマホをテレビに接続して映画を観るのは、我が家のお気に入りの過ごし方の一つです。

難しいのは、家族揃って観て、チビ子が楽しめる映画を見つけること、決めることです。

チビ子がこわい映画はダメなのですが、こわいのは以下のような要素です。

・バイオレンス、人が大怪我したり、命を落とす

・騙し騙される

・大きな災害や事故

・得体の知れない存在による恐怖

つまり、映画の対策が含んでいそうな要素の、ほとんどがこわいになる可能性があります。ですので、拙者は、チビ子にも楽しんでもらえそうな映画、というアンテナをいつも張り巡らせており、映画を観たがった時に、候補作を持っておくのです。

今日は、いろんな時に話題になるからハリーポッターも見た方がいいんじゃないか、となっていたのですが、こわくなったので別の映画を観ることになりまして、拙者のオススメがサマーウォーズでした。

これまでに3回くらい見ていますが、何度でも観たくなる映画です。チビ子もSNSを見たりしますし、アカウントの意味もわかっていますから、この映画も楽しめたようです。

次に映画を観たい、と言われたら何をオススメしようか。もうハリーポッターみても大丈夫だと思うし、ナルニア国物語もいいと思うんですけどね。

読んだ本(2024-#84):ブルータスの心臓

 [No.3556]

#84「ブルータスの心臓」東野 圭吾

完全犯罪がどのように実現されようとしているか、企画者と実行者が分離しているように見えるし、実はそんな伏線があったのか、と読み進めて終盤になると、怒涛の勢いで明らかになります。

それぞれの登場人物が持つ背景や過去の事情、小説なのでデフォルメされた設定もありますけど、拙者も年齢を重ねて感じるのですが、人にはそれぞれいろんな事情があるもんだよな、と思うのでそんなに大袈裟な設定ではないとも思いました。

いろんな幼少期を過ごし、大学生になって上京し、都会で踏ん張って奮闘し、でも前の世代から東京で生活する同年代のようにはなかなか振る舞えない、余裕もない。当たり前なのですが、劣等感として感じていた時期、拙者にもありました。

あまり書くとネタバレになるので書きませんけど、何かの劣等感を克服するには、正々堂々と克服するのが最適です。誰かの威光を借りる、嘘をつく、暴力やお金で解決する、はどこかでの綻ぶもんだな、が読後の感想の一つです。

劣等感、別にあってもいいじゃないか、とも最近思います。なにくそってガッツ出るきっかけになりますし。

2024-10-12

羊肉の煮込みとクスクス

[No.3555]

楽しい人と食事してお酒を飲んで話すのは大好きですが、お酒が好きかと聞かれれば、そんなに好きではないかもしれない、と最近思います。

量は飲めるタイプだと思いますが、お酒を飲む事自体には、あまり関心がないんだと思います。晩酌もしませんし。

そんな拙者も、お気に入りのビストロでランチとなれば、スパークリングワインを飲むのが楽しみです。我が家のことを憶えてくれているお店のご主人、チビ子の成長も驚いて、喜んでくれて嬉しい限り。

羊肉の煮込み、ホロホロになるほど柔らかいですし、ちょっとスパイシーなソースでいただくクスクスも大好物です。