フォロワー

2022-12-31

読んだ本(2022-#72):ファスト&スロー(下)

[No.3157] 

#72「ファスト&スロー(下)」ダニエル・カーネマン著 [訳] 村井章子

積読になっていた名著、7年越しで読了です。(上)もかなり刺激的でした。ですが、ウイットに富んだ言い回しと、拙者にも理解しやすい例示と解説は、読んでいるだけで少し偉くなったような気持ちにもさせてくれました。

人間の意思決定に影響を与えるシステム1とシステム2。

システム1の担当は直感や感情、システム2の担当は熟慮です。気まぐれなシステム1と、怠け者のシステム2。

辻褄合わせに走ってしまうシステム1。

カーネマン曰く「私たちが頻繁に誤りを犯すのは、システム2の知識や能力不足」とのこと。これらの思考の特徴や特性の組み合わせで、私たちが意思決定しておる、うっかりも、勘違いも、思い込みも、錯覚も起こしがちです。

経済学における意志決定の定義は、「経済合理的である」という前提の時代に勉強をしましたが、拙者は当初から、「経済合理的な」ホモエコノミクスなんて実在しないし、実在しないものをモデルとして論じる経済学に興味が持てなくなりました。

ダニエル・カーネマン達が牽引して発達した行動経済学は、人間の心理的な側面にフォーカスすることで、経済活動を考えていると思います。

拙者、マーケティングや広告制作を経験しました。学校では行動経済学的な意見は、近代経済学を知らないやつ、的な見方をされた印象を受けましたが、ビジネスの場では、行動経済学的なアプローチこそが議論の焦点であったので、勉強とビジネスの大きなギャップを感じたことを思い出します。

村井章子さんの訳です。道徳感情論大暴落1929もそうでしたが、村井さんの訳は読みやすくて好きです。


2022年の読んだ本、これにて72冊目です。これまでの人生で最も多く読んだ年になりました。2023年は、もっと面白い本をいろいろ読んでみて、興味や関心を広げたり、少しは知識や知恵を強化したいものです。

2022-12-30

懸垂式モノレールと海

[No.3156]
拙者、海を見ながら育ったからだと思いますが、心のスタミナが減り気味になると、無性に海を見たくなります。
来ては引く波をただ見たり、打ち寄せる波の音を聞いていたり、行き交う船を見ていたり、特に目的や見方があるわけではないのですが、海が見たいな、と思うばかりか、声に出ます。
行ってきたら、と家族にも言われたので、ついでに前から気になっていた懸垂式モノレールも楽しむことにしました。

ぶら下がりのモノレールは、渋滞する道路の上空間、信号機でクルマも止まっている交差点の上を、スイスイとぶらーんと進む快適な移動でした。

快晴の夕方、穏やかな海を観光客で賑わう狭いホームから、20分くらいただ眺めていました。
線路のすぐ隣が道路で、道路の向こうはすぐ海というロケーション、いいですね。

いろんな海がありますけど、青い空と青い海、気分が晴れやかになります。海も空も、どこまでも広がっているので、気持ちも大きく、ゆとりを感じられるような気がします。


コロナ禍もあり、生活圏で過ごすことが多く、混雑や遠出を避けていましたけど、たまには生活圏を離れて、視点も気分も変えることができるからいいな、と思いました。




2022-12-29

スポーツは人生を豊かにしてくれる

[No.3155]

今年の打ち納めでした。

今年はストロークやボレーの足の運びやリズムを、自分なりのステップワークで意識して実践出来る事が増えました。

ゲームになると、少し止まってしまうので、2023年の強化ポイントです。

少しずつでも、成長や改善がある事が、単純に嬉しいですし、スポーツはいいなと思います。人生を豊かに過ごす、が拙者のライフワークの一つでもあるのですけど、スポーツは確実に人生を豊かにしてくれる要素の一つだと思います。

テニスを楽しめること、つまり健康であること、テニススクールに通えること、いいコーチに教えてもらうこと、レッスンを一緒に楽しめる方々と知り合ったことなどに、感謝しないといけません。

2022-12-27

SOXAI Ring

[No.3154]
心と体を健康に過ごす、このことの重要性を日々痛感します。コロナ禍であること、拙者自身が年齢を重ねていること、まだまだ元気でバリバリあれもこれも頑張らないといけませんし。

なかなかエアロバイクを漕いでも体重は減りませんし、肩、腰、肘の痛みを覚えることも増えています。それでもご飯は美味しいので、そんなに減らせませんし。

最近プランクを毎晩しています。youtube で見つけた、3分間で9個くらいのメニューを少しずつやるのです。
インストラクターの方の声がけも優しいし、今1週間くらい続けています。

自分の活動、精神的な緊張やリラックス、睡眠の質が分かるといいな、と思い見つけたのがSOXAI Ringです。

クラウドファンドの製品を先行購入するのは初めてですが、サイジングキットで指のサイズも測定して、注文済み。
さあ届くのも楽しみですが、エアロバイクやプランクも頑張って、食べ過ぎずに、睡眠時間をきちんととる、を楽しんで頑張り、ガッツ出せるようにします。

2022-12-25

オムライスを洋風な味付け

[No.3153]

チビ子のリクエストで、味付けは洋風にね、と言われました。

チャーハンも、オムライスも塩味が大事ですが、醤油を味付けに使うと、同じような味わいを感じるらしく、洋風に、です。

コンソメパウダー、塩、ケチャップだけで味付けしましたが、ライスの炒めもバターを多めで、いい洋風の味付けになりました。

拙者、自分の作ったメニューを食べたいな、と思いますし、チビ子も妻も美味しいと行ってくれるので、そこそこ美味しいのだと思っていますが、今回のように少し味付けを変えようとするだけでも、結構変化が出ますし、調理も面白くなります。

写真の右上は、妻作のカブとベーコンのスープ。いい我が家ごはんになりました。

30分電車の中で会話しただけで14年続く嬉しいご縁(グローバル編)

[No.3152]

14年前のことですが、カナダのバンクーバーから関西に旅行にこられていたAさん、妻と京都から大阪のJR車内で30分話しただけなんです。

その1年後、チビ子が生まれた後、来日中に我が家に会いに来てくれて、チビ子を抱っこしてくれて、カラフルで可愛いカスタマイズのぬいぐるみ(我が家では、カナダちゃんと呼びます)もプレゼントしていただいて、毎年クリスマスカードを送ってくれています。

今まで、拙者はお会いしたことはなかったですが、昨日スマホアプリWhatsappのビデオ通話で、初めて会ってお話しできました。

英語での会話ですが、こちらの言うことをしっかり聞き取ってくれます。まあご存知の方もいらっしゃいますが、妻は英語べらべらで語彙も多いのは、羨ましい限り。
電車内で30分話しただけのきっかけで、今でもこんなに優しく接してくれる、嬉しいご縁でございます。カナダに会いに行きたい、家族で遊びに行きたいです。多分行くだろうな、きっと。楽しみ、楽しみ。

2022-12-24

夢で母と会って話した(5回目)6年ぶり

[No.3151]

チビ子と妻が先に起きていて、拙者は長めに寝させてもらい、朝ごはんが出来た、と起こしてもらいました。うがいをして、ダイニングに行くとエッグマフィンを作ってくれていて、ケチャップとマヨネーズをソースにしているお気に入りなので、ガブっと食べました。

チビ子と食べながら話していて、今日夢見たで、と話しました。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

飛行機に乗って、沖縄に行ってたんだよね。バスに乗って移動して。街の中で山車みたいなものがたくさんあって、いろんな人が踊っていて。

踊りの練習をいつもしている人だけでなく、通りすがりの人も入って上手に踊るし、楽しんでいるんだけど、その中に入って踊るのは恥ずかしくて。

石敷きの綺麗な道路をバスに乗って、空港から移動しているんだけど、誰かのお葬式か何かに出席するという目的だったんだけど、今沖縄に住んでいる友達や知人はいないし。

「あんたが制服とかスーツは嫌だって言うから、知らんよ」と言われて、、、

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


ここまで話して気がつきました、夢の中でバスに一緒に乗っていたのは、母だったことに。

拙者のことを、あのトーンで「あんた」と呼ぶのは、母だけです。

嗚呼、母と夢で会えるなら、もっといろんな事を話したかったし、聞いてみたかったなぁ。

夢で母と会うのは6年ぶり、5回目です。

1回目2回目3回目4回目に続く、6年ぶりの5回目です。

久しぶりに拙者の傍に来てくれたのか、実家のブロック塀を作り直して、明るくなって父が喜んでくれているのを、母も喜んでくれているのかわかりませんが、こうやって母を感じることができたのは、嬉しいプレゼントです。今日はクリスマスイヴ。

写真はhttp://tabinori.net/bus/okinawa1.html より。琉球バス交通の99系統宜野湾行きノンステップ車内。那覇空港から県庁北口に向かっているとのこと。

2022-12-22

体を動かし汗をかき、メンバーと会話するだけでも

[No.3150]

テニスを始めて25年が経過しましたが、今が一番楽しいし、上手くなっている気がします。

動体視力や持久力、筋力やパワーはもう衰退局面に入っているとは思いますが、予測で準備を遅らせないことで、十分なテイクバックや、打点が遅れないようにできますので、強いボールも打てると感じるからです。

年齢を重ねても成長も進化もできるが心情なので、エアロバイクをこいだり、プランクをしています。

腹筋を割るのも、体重も落とすのもなかなか難しそうですが、スポーツを楽しむ人生であり続けたいので、やっぱり体を鍛えたり、練習もします。

もうテニススクールのコーチも、拙者よりも年下の方も多いですが、さすがコーチですから学びは多いです。

最近の課題は、もっぱら足を止めずにボレーをしたり、足運びを意識したストロークです。足運びがうまくできると、予測した後の動きもスムーズで早いことを実感できています。

クラスで一緒になるメンバー、顔見知りの人、初めての人、男性、女性といろいろですが、誰と打ち合うのも楽しいですし、相手に合わせて打つこともできるし、相手の方が楽しそうな様子を見るのも嬉しいです。

仕事の頑張り甲斐にもなるし、体を動かして身体も心もスッキリと爽快になるし、打つ感触も楽しいし、コーチやメンバーとの会話も楽しい。テニスを楽しむ人は、他のスポーツを楽しむ人と比べて、健康で長寿である、という研究結果もあるらしい。

うん、確信します、テニスは素晴らしい。


2022-12-20

愚図な教え子をお許しください

[No.3149]

夏に実家に帰省した折、長年の想いを行動に移しました。中学時代にお世話になった先生に、線香をあげに行こうと。

急にお邪魔したにも関わらず、奥様と娘さんにお会いでき、先生の昔の話とか、拙者がお世話になった頃の思い出話で楽しく過ごしました。

翌月に法要がある事をお聞きしたにも関わらず、お供えの花を送りそびれておりました。このまま年を越すのもいやですし、先生にも失礼なので、遅ればせながらお供えの花を送り、娘さんにお会いできたお礼と、お花が遅れたお詫びの手紙を書きました。

先生と今話すことができるのであれば、先生のおかげで英語に興味を持てたし、仕事で英語を使っているのも先生のおかげです、とはまず伝えると思います。でも今でも英語に苦労していますけど、とも話すと思います。

季節は、夏を終え、秋を過ぎて冬です。ようやくお供えの花を送りますが、愚図な教え子をお許しください。

2022-12-19

読んだ本(2022-#71): ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜

[No.3148]

#71「ビブリア古書堂の事件手帖7 〜栞子さんと果てない舞台〜」三上 延

とうとう最終巻。シェイクスピアの原本を巡る、古書店、登場人物の家族関係の全貌がようやく分かり始めて、失踪した母と対決することになった栞子さん、です。

仲良しの友人や知人関係と思っていたのに、まさか祖父祖母の時代に、そんな経緯があったとか、いろいろな伏線が回収されていきます。

結末をつぶやくのはひかえます。とにかく読み終えて、楽しめたな、という思いと、終わってさみしい気持ちです。

Webで調べてみますと、こんな情報がありました。


「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ。昨年刊行された第7巻で本編は完結したが、「その後」を描く新刊が発売される。第1巻の副題〈栞子さんと奇妙な客人たち〉をもじってつけられた副題が表すように、今作の主人公は扉子。栞子と大輔の間に生まれた、6歳になる女の子だ。


おおお、その後の話もあるみたいです。

2022-12-18

Fedelini alla Boscaiola(木こりのパスタ)再び

[No.3147]

タマネギ炒めて、ニンニクも入れて。エリンギ、シメジ、マイタケをごっそり入れて、シーチキンを加えて炒めます。最後にトマト缶詰を入れて煮込みます。塩味はアンチョビとチーズですね。

拙者はチーズ嫌いなのでチーズに触れず、妻に入れてもらいます。トマトソースにチーズは必須ですね、チーズ嫌いでも分かります。

叔父さんに作ってもらって、マネで作り始めた「木こりのパスタ」、免疫力もアップしそうでおすすめします。今回は、前回よりも盛り付けが割といい感じ。
さあ明日から、また頑張りましょう。

読んだ本(2022-#70): ビブリア古書堂の事件手帖6 〜栞子さんと巡るさだめ〜

[No.3146]

#70「ビブリア古書堂の事件手帖6 〜栞子さんと巡るさだめ〜」三上 延

もう完全のこの本の世界に惹き込まれています。先月下旬から読み始めて、これが6冊目です。

最終巻をひかえて、登場人物の相関や経緯がいろいろ明らかになっています。まさかのことも判明しますが、主人公の一人、五浦大輔と栞子さんの関係も気になります。

著者である三上氏が、古書の内容や歴史的経緯を調べて著作することの難しさを公言していたようで、このシリーズは7巻で終わりです。つまり残るは1つということ。

おそらく一気に読んでしまいますな。


2022-12-17

朝の散歩で野球小僧だった自分を思い出す

[No.3145]

久しぶりの朝散歩。途中の公園をのんびり歩きました。

宿木を発見です。

野球小僧だった拙者、最後にバッターボックスに立ったのは、もう15年前になります。今でも野球やってみたくなります。こんな整備されたグラウンドで練習出来る子供達が羨ましいです。

お気に入りのコーヒーショップに開店一番乗り。ラテバレンシアで読書。さあいい週末にしましょう。



2022-12-16

読んだ本(2022-#69):ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜

[No.3144]

「ビブリア古書堂の事件手帖5 〜栞子さんと繋がりの時〜」三上 延

まとまって1時間ちょっとあれば、ついついグイーッと読み終えてしまいます。このシリーズ、チビ子のオススメがきっかけでしたが、拙者も惹き込まれています。

古本屋さんで、こんなドキドキの刑事事件にも発展しそうな出来事が起こったり、民事の時効を超えた損害に関する調査をするようなことが起こっているとしたら、うかうか古本屋さんも入れないように気もします。

主人公の栞子さんと、古書店員の五浦大輔の関係にも進展あり、また登場人物の相関もいろいろ見えてきて、ますます惹き込まれるように読むのであります。


2022-12-15

ふたご座流星群を楽しむ(4年ぶり)

[No.3143]

4 年ぶりにふたご座流星群を見ることが出来るチャンス到来でした。

前回のことは、チビ子あまり憶えていないようです。まあそれはしょうがないです。

12月14日の午後10時が、ふたご座流星群の見頃だと夕方に知りました。防寒バッチリにして、家族で近所の良さそうなスポットに行って、南東の空を見上げていました。
幸い雲も少なく、都会の空でもこんなにくっきりとオリオン座が見えるんだな、たくさん星も見えるね、と話しながら首が痛くなるほど見上げる家族。
娘と妻は流星を見れずも、寒いし家に帰りました。自宅マンションの棟の内側、中庭に面した階段踊り場の方が、先ほどのスポットよりもよく見える事を発見!
再度家族そろって見上げて数分で、視野の下部からさらに南東方向にかすかな光の流れを見る事ができました。家族そろって流星を見た、とようやく帰宅しました。
日常では、残念ながら星空をじっくり眺める時間がないです。でも少しでも視点を変えて、凝視して、でもリラックスするだけでも、気分も変わるし、何かに気付けるのだろうな、という発見も嬉しかったです。
星空の解説図は、こちら→ https://www.asahi.com/articles/photo/AS20221212000053.html

2022-12-12

観た映画(2022-#10):シン・ウルトラマン

[No.3142]

幼少期に夕方の再放送で何度となく観たウルトラマンを、大人になって映画で観たら、どんな思いを抱くか、自分でも想像できなかったです。

映画の面白さや良さは、いろんな要素で構成されると思うのですが、拙者の場合、映画の世界にどのくらい自分が埋没できるか、という要素も大事だなと感じています。

未知の生命体が、二足歩行どころか飛ぶし、地中から出てくる禍威獣を自衛隊が駆除することもあれば、国際機関の管理下になったり、アメリカ軍からの装備を借りたり、現実ではなかなかありえないはずなのに、内閣や省庁のある意味において非生産的な縦割りな感じの対応も、拙者は現実感もあって、とても楽しんで観れました。

子供時代にウルトラマンに夢中になった方は、きっと楽しめると思います。

2022-12-11

読んだ本(2022-#68):ビブリア古書堂の事件手帖4 ~栞子さんと二つの顔~

[No.3141]

#68「ビブリア古書堂の事件手帖4 〜栞子さんと二つの顔〜」

三上 延


すっかりと我が家全員でハマっております。離婚後に離れて音信不通だった栞子さんの母親も登場。

ますます栞子さんの推理は周囲に期待されるし、登場人物のつながりも付き合いもいろいろ結びついています。

古書の内容、所有者の趣味や嗜好、確かにいろいろあるだろうと思います。その組み合わせで推理が説かれるのを読むのは、快感でもあります。

もう最終巻7が我が家にありますので、どんどん読んでいきます。

2022-12-10

ゴホゴホが続くのが嫌ですけど

[No.3140]

5年ぶりくらいに、扁桃腺の腫れから、咳喘息の症状になってしまいました。

テニスも休み、喋るとゴホゴホで嫌になります。まあ健康に留意せよとのメッセージとして受け取り、仕事してますけど、安静にして、睡眠もきちんととるようにしてます。気温も下がり、季節の変わり目ですので、みなさんも体調お気をつけください。

エビとチキンとホウレンソウ、ニンニクも効いてパワー充填しました。

2022-12-09

読んだ本(2022-#67):菜根譚

[No.3139]

#67「菜根譚」守屋 洋

プロジェクトメンバーに教えてもらった本です。

中国の古典の中では新しく、400年前の洪応明の著とされています。道徳である儒教が滅び、官僚の中でも道教や仏教に救いを求めるような時代に、科挙を通過した役人だったのにやめて、早くに道教や仏教の研究をした方だそうです。

書かれている内容は、短い漢文の詩と訳と著者の意見やコメントが、前編225と後編135と合わせて360編の処世訓の総まとめです。

高尚な精神世界の言葉ではなく、日常の生活、仕事、家族や人間関係のレベルで納得の、思い当たる節の多い教えです。

近くばかりでなく遠くを見る、急ぐばかりでなく落ち着いてみる、名誉ばかりを気にせずに自分の信じる努力を続ける、など、バランス感覚、いろんな側面や視点を持つことなどが大事だと説いているように感じます。

一喜一憂して心が落ち着かないということがないように、大局的に、落ち着いて、慌てずに、という事だと理解しますが、そんなのんびりしたおじいちゃんのような気持ちでは仕事も、生活もできないだろうな、が正直な感想です。

ただ学びもありました。一つの事象には見える表と、見えない裏もあるということ。禍福はあざなえる縄の如し、でもないですが、人生いろいろ、調子にのらず、諦めずに、コツコツと頑張れ、というメッセージは強く感じました。

手元に置いておいて、またちょこちょこ読むと思います。

2022-12-07

青い空に励まされる事を知る

[No.3138]

この季節になると日暮れは早まるし、曇りや雨だと気温も下がるし、気分も下がる気がします。

その事を実感したのは、世界一周出張ツアーで、ドイツからサンフランシスコに移動した時です。11月にマンチェスターやデュッセルドルフに行くと、日照時間は短いし、曇りと雨が続くし、少し気分が高揚する海外出張でも、あまり気分が盛り上がらなかった印象です。

実際、拙者の場合、海外出張に行くのは8月下旬であることが多かったので、ヨーロッパは爽やかで過ごしやすい季節の印象です。暑くはないし、寒くもないし。


写真は、今朝、自宅のドアを出て見上げた空です。スマホのカメラでは青色のグラデーションが割れてしまうほど、滑らかで多色の青、見ていて気分がいいです。

空気はピリッと冷たいですけど、やはり空の青さを感じると、気分が上がるし、少し安心するような気がします。

海を見るのも落ち着くんですよね。海と空の青を同時に楽しめると最高です。実家から眺めると、いつも楽しめますけど。うーん、これこれ。実家の我が部屋から眺める日本海です。

2022-12-06

読んだ本(2022-#66): ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆

[No. 3137]

#65「ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆」三上 延

チビ子が読み終えたら拙者が読み、拙者が読み終えたら妻が読む、そんなリレー形式でこのシリーズは我が家で読まれています。

古本の内容、その本に関わる人々の背景や関連から、いろんな事件や感情のわだかまりを解決していく主人公。

拙者の古書店との付き合いは、学生時代のテキストを購入したり、図書館で借りた専門書のうち、自分で蔵書したい物を買ったりでした。大学のそばの古本屋ではなく、東京神田の神保町や、大阪梅田のカッパ横丁に初めて行った時は、専門店の充実ぶりに驚きました。

ブック●フも品揃えはいいですけど、やはり古書の専門店、なかなかのこだわりの品揃えですので、専門分野の名著は古書の専門店ですね。

拙者の場合、強烈な古書の思い出があります。大学院進学をひかえて、指導教授からこの本を今後よく読んでおくように指定された本がありました。当時はネットで書籍を購入するなんてことはなく、出版後20年を経過した専門書は、大学の先生のお付き合いのある書店にはもうない、とのこと。

拙者の通っていた大学のそばには、専門の古書店もなく、大学院に進学してから図書館で借りるか、コピーするか、でも本当は進学前に読んでおきたい、でした。

ある日、友人が急にやってきてドライブに誘われました。特に目的地を定めずに3時間くらい車で移動して、晩ごはんを食べて帰ろうとなりました。国立大学の近くを通るので、ちょっとだけ古書店を覗いて見ました。もう閉店間際でしたが、ダメもとで店主に聞いてみたのです。

ハリー・ブレーヴァーマンの「労働と独占資本」はありませんか、と。

まさかあるとは思いませんでしたが、2,000円くらいでゲットしました。ドライブに誘ってくれた友人のおかげで、念願の本を入手し、大学院時代の大事な研究に活用できました。今でも手元にありますし、時々開いて読んでみます。当時はなんとなく感じていた企業内労働ですが、サラリーマンを長年経験し、実態を肌で感じてきているので、今ようやくブレーヴァーマンの考察が、身をもって認識できています。

古書で広がる可能性、意外な出会いが広げてくれる関心領域、またゆっくりと古書店に行ってみたいと感じています。

このシリーズは7巻まであります。きっと全部読むと思います。

2022-12-04

観た映画(2022-#9):紅の豚

[No.3136]

今年は、紅の豚が公開されて30年だそうです。

この映画、好きなんです。かっこいい大人の男ってこんな感じかもなと思うし、素敵な女性に好かれるのも羨ましいし。

PCにあったデータでササっと見ました。古くてつまらないということは全然なく、絵も綺麗だし、シーンや風景もいつ見てもやさしい、心地よく。

チビ子とも一緒に、家族で見ることができる作品と思いますので、チビ子の時間がある時に、リビングでゴロゴロして映画大会の候補の一つにしようと思います。

主人公ポルコ・ロッソの操縦する飛行艇サボイアS.21F、格好いいので大好きです。

トミカのシリーズで販売されると聞いて楽しみにしていたのですが、発売すぐに売り切れみたいなようでした。

このトミカ、子供よりもきっと大人が買うのだと思うのですが、サボイアS.21Fって、すごい人気があるのだろうと思います。

2022-12-03

読んだ本(2022-#65): ビブリア古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~

[No. 3135]

#65「ビブリエ古書堂の事件手帖2 ~栞子さんと謎めく日常~」三上 延

この本には、きっとハマってしまったと思います。チビ子のオススメで読んでみた1に続き、一気読みです。

図書館で借りてきた2、3、4が我が家にありますが、3をチビ子が読み終え次第に、拙者が3を読むと思います。

古書堂に来る本の依頼から、依頼主の事情や、本がここに至るまでの経緯などを、古書の中身や時代背景、関係者の相関などから推理が展開されます。

古書堂の主、栞子さんの本の虫具合にも驚きますけど、2になると、栞子さんのパーソナルな事情や、搭乗人物のこれまでの事情なども少しずつ明らかになり、ますます場面に感情移入しそうです。

若年層向けのライトノベル、という位置付けなのかもしれませんが、若年層が手に取りやすいように、カバーで雰囲気を伝えている、ということなんだと思います。拙者のようなおっさんも、とても面白く読んで、楽しんでおります。



2022-12-02

あきらめない、が当たり前の強さ

[No.3134]

判が笛を吹くまでインプレ―、あきらめずに最後まで追いかけろ、とは少年サッカーで叩き込まれたものです。

あきらめずに追いかけて脚を出した選手、パスが来ると信じてゴール前で待っていた味方選手のことを考えると、勝手に熱くなっております。

ネガティブな下馬評や周囲の手のひらを反すような声に惑わされることなく、スペインに逆転勝ちした森安ジャパン。困難も気概があれば何とかなる、熱い気持ちがなければ何事も成しえない、という私の仮説を後押ししてくれているようで、元気が出ました。決勝トーナメントでも、皆さんの試合を楽しみにしています。