[No.3609]
#2「夏のカレー」現代の短編小説ベストセレクション2024
三浦しをん、荻原浩、原田ひ香さんというお気に入り作家の他にも、すぐれた短編をまとめて読める、と手に取ってすぐにレジに並んで購入しました。
短編なので、シュールな気分、少し物悲しい結末になることも多くなるのかな、と印象を受けました。
短編では、背景や経緯を最小限に削ぎ落して書くのか、わずかな情報から想像を膨らませるのは、わびしさやさみしさの方が相性がいいのかもしれません。
表題にある「夏のカレー」、学生時代、社会人になってから家族が増えてきた今読むと、いろいろ思い出します。いろんな人と出会い、離れたり、それっきりだったり、再会したりするのですが、それも含めて御縁かと思いました。
大人になってからは、友達がなかなか増えるものではない、が実感です。仕事の仲間と友達は違いますし、仕事や利害関係のない付き合いも、テニススクールくらいです。稀に仕事で知り合った中にも、友達だと思える数人がいるのはラッキーです。
短編のハッピーエンド作品集、あれば読んでみたいです。