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2024-10-17

読んだ本(2024-#86):デトロイト美術館の奇跡

 [No.3560]

#86「デトロイト美術館の奇跡」原田 マハ

久しぶりの原田マハ作品です。実在の話をベースに、様々な実在の方や状況から、登場人物を描いた、と仰っています。

デトロイト市の財政破綻をきっかけに、デトロイト市立美術館の収蔵品が売却されそうになったのは事実だそうです。

美術館を訪れるのを日常として楽しむ人、愛する家族と訪れることを喜びとする人、収蔵品を大事に取り扱う人、美術館を大事と思い守ろうとする人、など美術館には、いろんな人が関わっていたり、想いがあったりするのだ、と気づきます。

拙者は、美的感覚が優れているとは思いませんし、いろんな詳しい事も知らない事は多いですが、美術館で絵画、彫刻などを観るのはとても好きです。なんとなくじーっと見て何かを感じる事もあるし、一瞥終わる前に圧倒される作品もあります。

画家の知り合いの方も、わからないでもいいし、どう感じてもいい。でも、すごい作品はやっぱりすごいと感じることが多い、と仰っていたので、気軽にじーっと観てみる、でいいんだろうと思っています。

新婚旅行で行った、パリのルーブル美術館、オルセー美術館、ロダン美術館、フィレンツェのウフィッツィ美術館やアカデミア美術館、また行きたいです。チビ子も一緒に家族で再訪したいです。行ったことないけど、ロンドンの大英美術館、ニューヨークのゲッゲンハイム美術館にも行って観たいです。デトロイト美術館にも行かねば。


2024-10-15

読んだ本(2024-#85):銀座「四宝堂」文房具店Ⅳ

 [No.3559]

#85「銀座「四宝堂」文房具店Ⅳ」上田 健次

銀座の老舗文房具で、3世代くらいのお付き合い、ご近所の面々、お店の思い出を大事にしているお客さんとの温かい繋がりの物語の数々。

とチビ子のオススメをきっかけに読んでいて、続編が読みたいな、と思っていましたが、先日チビ子と本屋をぶらぶらしていた時に発見。どうやら2日前に発行されていた、というナイスなタイミング。

相手を気遣える関係、数年ぶりの再会、初めてのお客さん、それぞれの優しい気持ちでもてなす、四宝堂。


銀座の文房具屋に、給料日の度に行って、でも買わずに眺めるだけだったり、お気に入りのノートやメモパッド、普段使いのボールペンやシャーペンをこだわりで見つける楽しさ、を拙者も大事にしていました。

文房具には、物語があるような気がします。アイデアを下書きするシャーペン、論理をメモしてみる万年筆、ここぞの署名で使うボールペン、いつも3種類のペンをペンケースに入れるようになったのも、銀座の文房具屋さんに通い始めてからです。

モデルとなった建物があるらしいので、今度機会があれば行ってみたいです。このⅣの続きが早く読みたいです。あのドライブがどうなるのか。

2024-10-14

秋の空

 [No.3558]

チビ子と出かけた帰り道、空を見上げて撮った写真です。チビ子も拙者も、スマホで空を撮ることが結構あるのですが、構図や色合いを見せ合います。

空の青さが夏とは違うね、と話しました。午後4時頃の北方向の空です。明るい青ではなく、紺に向かっているような青です。蒸し暑さはなく、夕方は日陰では肌が少し冷えるような、そんな季節です。

冷房も暖房もいらない季節が好きなので、今はいい季節です。

帰り道で、近所の神社からお囃子が聞こえてきたので、参拝しました。露店も出ていてにぎやかでしたが、チビ子は昨年喜んだベビーカステラの露店がなくて、ガッカリでした。

気温の変化が上下することも原因と思いますが、最近疲れを感じます。仕事から帰宅するとヘトヘトです。今取り組んでいる仕事が考えること多いし、メンバーの担当の振り分けとか、他部署や上司への説明など、あれこれあるのは、これまでの業務経験と今の興味関心が結びついていて頑張り甲斐はあります。決して嫌ではありません。でも夕方になると、気合が入らないし、甘いものが欲しくなるし、帰宅して夕食後は猛烈に眠たいです。

帰宅時間が遅いわけではありません。おそらく、濃密に考えて疲れていると捉えています。任せてもらえる仕事があることを喜び、心と体の健康を大事にして、頑張ります。

今、少し海が足りない気がします。多分、海が必要な気がします

2024-10-13

観た映画(2024-#10):サマーウォーズ

[No.3557] 

リビングに寝転んで、スマホをテレビに接続して映画を観るのは、我が家のお気に入りの過ごし方の一つです。

難しいのは、家族揃って観て、チビ子が楽しめる映画を見つけること、決めることです。

チビ子がこわい映画はダメなのですが、こわいのは以下のような要素です。

・バイオレンス、人が大怪我したり、命を落とす

・騙し騙される

・大きな災害や事故

・得体の知れない存在による恐怖

つまり、映画の対策が含んでいそうな要素の、ほとんどがこわいになる可能性があります。ですので、拙者は、チビ子にも楽しんでもらえそうな映画、というアンテナをいつも張り巡らせており、映画を観たがった時に、候補作を持っておくのです。

今日は、いろんな時に話題になるからハリーポッターも見た方がいいんじゃないか、となっていたのですが、こわくなったので別の映画を観ることになりまして、拙者のオススメがサマーウォーズでした。

これまでに3回くらい見ていますが、何度でも観たくなる映画です。チビ子もSNSを見たりしますし、アカウントの意味もわかっていますから、この映画も楽しめたようです。

次に映画を観たい、と言われたら何をオススメしようか。もうハリーポッターみても大丈夫だと思うし、ナルニア国物語もいいと思うんですけどね。

読んだ本(2024-#84):ブルータスの心臓

 [No.3556]

#84「ブルータスの心臓」東野 圭吾

完全犯罪がどのように実現されようとしているか、企画者と実行者が分離しているように見えるし、実はそんな伏線があったのか、と読み進めて終盤になると、怒涛の勢いで明らかになります。

それぞれの登場人物が持つ背景や過去の事情、小説なのでデフォルメされた設定もありますけど、拙者も年齢を重ねて感じるのですが、人にはそれぞれいろんな事情があるもんだよな、と思うのでそんなに大袈裟な設定ではないとも思いました。

いろんな幼少期を過ごし、大学生になって上京し、都会で踏ん張って奮闘し、でも前の世代から東京で生活する同年代のようにはなかなか振る舞えない、余裕もない。当たり前なのですが、劣等感として感じていた時期、拙者にもありました。

あまり書くとネタバレになるので書きませんけど、何かの劣等感を克服するには、正々堂々と克服するのが最適です。誰かの威光を借りる、嘘をつく、暴力やお金で解決する、はどこかでの綻ぶもんだな、が読後の感想の一つです。

劣等感、別にあってもいいじゃないか、とも最近思います。なにくそってガッツ出るきっかけになりますし。

2024-10-12

羊肉の煮込みとクスクス

[No.3555]

楽しい人と食事してお酒を飲んで話すのは大好きですが、お酒が好きかと聞かれれば、そんなに好きではないかもしれない、と最近思います。

量は飲めるタイプだと思いますが、お酒を飲む事自体には、あまり関心がないんだと思います。晩酌もしませんし。

そんな拙者も、お気に入りのビストロでランチとなれば、スパークリングワインを飲むのが楽しみです。我が家のことを憶えてくれているお店のご主人、チビ子の成長も驚いて、喜んでくれて嬉しい限り。

羊肉の煮込み、ホロホロになるほど柔らかいですし、ちょっとスパイシーなソースでいただくクスクスも大好物です。

つぶやきと叫びが国境を越えていると思うと面白い

[No.3554]
最近のアクセス記録なのですが、シンガポール、アメリカ、イスラエル、フランス、ドイツ、スイス、オランダから拙BLOGを見ていただいております。

誰が見てくれているだろう、どんな経緯で見てくれることになったんだろう、その人はパスタ好きかな、テニスするのかな、見てどんなことを感じているのだろう、といろいろ考えます。

2005年4月20日にYahoo ジオシティーズで始めて、2008年1月2日以降は、このBloggerでつぶやき叫んでおります。

喜怒哀楽は剥き出し、特に意味もなく、何かの役に立つとも思えず。遠く離れた友人知人への近況報告と、自分の作文能力向上のトレーニングとしてつぶやき叫んでいます。
最近では、読書メモ、作った料理メニューの思い出、テニス上達のメモにもなっていますが、誰かの役に立つとは思っていません。自分の作文能力が向上したかもわかりません。

それでもよければ、また見に来てください。コメントいただけるのであれば、ぜひコメントお願いします。
最初にBLOGを紹介したのは、当時の同僚5人、高校からの友人2人、大学からの友人5人、大学院からの友人2人、社会人になって仲良くなった人々20人くらいだと思います。匿名ですし、大勢の方に見てもらう、が目的でもないです。
時々、チビ子も見ているみたいです。また父ちゃんそんな事書いてる、とか思っているかもしれません。

でもこうやってアクセス記録を見ると、いろんな国から見ていただいています。国境を越えて見ていただいているとも言えますし、しょうもない事が国境を越えてしまっている、とも言えますね。
みなさんの心も体も健やかでありますように。

2024-10-11

読んだ本(2024-#83):おもかげ橋

 [No.3553]

#83「おもかげ橋」葉室 麟

学生時代に思いを馳せたものの、その想いを相手に伝えることなく十数年が経過。都会に出て、いろんな挫折を得て、実現できたこともあるけど、不本意な処遇や、他人のミスで責任を取らされるようなこともあったけど、何とか過ごしている日々。

そんな日々で、十数年前に思いを馳せた相手に出会ったとしたら、その思いを伝えた方がいいのか、伝えずに今の生活を大事にした方がいいのか。

都会に出た理由が、実はある者に謀られた結果だとしたら、その無情な取り扱いに、抵抗するのかm、受け入れるのか。

江戸時代末期を舞台にした物語ですが、現代にもとても共感できる内容です。辛夷の花を読み、蜩ノ記を観ましたが、自分で「正しさ」を考え続け、精神的に強いばかりではないけど、自分の弱さにも向き合いながら「正しく」生きる、美しさ、豊かさの一端を感じます。

拙者には、葉室作品に登場する主人公のような潔さと強さは持ち合わせていません。でも、家族を始め、守りたい大事な人達を守ったり、助けることができる人間になりたい、とやっぱり思います。

2024-10-10

読んだ本(2024-#82):新・世界の七不思議

[No.3552]

#82「新・世界の七不思議」鯨 統一郎

根拠のないことを軽んじるつもりはありませんが、根拠のないことを根拠があるように話すのは、嘘かもしれないから、本当にそうだろうか、と疑問を持つ性格です、拙者。

学校の教科書に書いてあるとか、周囲の大人がそう言うからとかでも、小学生の頃から疑問を持つ性向のある拙者にとっては、鯨 統一郎の歴史や考古学的な考察には、引き込まれます。

アトランティス大陸、ストーンヘンジ、ピラミッド、ノアの箱舟、始皇帝、ナスカの地上絵、モアイ像の謎について、歴史の教科書には出てこない説ですが、聞いていて拙者には納得性のある説が展開されます。

アトランティスとは、アトラス+ソクラテスをベースにした造語であるという説、そして誰による造語か、という考察は納得性があります。

ストーンヘンジ、ヘンジとはヒンジ(蝶番)とされており、では何と何をつないだ蝶番なのか?鳥居との関連も納得性がありました。

邪馬台国はどこですか?新・日本の七不思議 に続いて読みましたが、このシリーズまた読みたいです。

1968年に発生した3億円事件も未解決、ましてや文字のない時代の史実なんて、確かめる術はないので、いずれも想像の域を脱し得ないのだと思います。実は大したことではない事が理由であったり、思いもしなかったことが本当の理由だったりするのでは、と想像するだけで面白いです。

2024-10-09

FOX UMBRELLAS

[No.3551]

最近は雨降りの日が多いです。雨の日は好きではないですが、拙者は傘をさすのは好き、という矛盾した好き嫌いを抱えていることを自覚しています。
高校生の時から、ビニール傘ではなく、お気に入りの傘を3,000円で買って使っていました。

社会人になってから、転職を機に奮発した買った傘を、今も大事に使っています。

バーニーズ・ニューヨークでメンズの物をチラチラ見ていた時に、ものすごくカッコいい傘を見つけたのです。閉じているのもカッコいいし、持つといい質感の重さですし、傘を広げるとパリッとした張りです。
Fox Umbrellas、というイギリスの製品だと知りました。

しかしお値段は、拙者のお気に入りの3倍以上。イギリスの職人による手作り、とはいえセレブな傘であります。

拙者の傘をトヨタマークⅡとすると、Foxはポルシェか、フェラーリか。

傘専門店の店員さん曰く、Foxの傘は素晴らしいですが、日頃の使いやすさ、壊れにくさは日本の傘がいいですよ、とのこと。

いつか、パリッとしたスーツを着て、Foxが似合うビジネスマンを引き続き目指そうと思います。

2024-10-07

読んだ本(2024-#81):警視庁 地下割烹

[No. 3550]

#81「警視庁 地下割烹」田中 啓文

経緯は聞いていませんが、チビ子からのおススメ本です。はっきり言いまして、この表紙を見ても、拙者だったら手に取らないような気がします。

チビ子が、どこかで書評を見たり、学校の図書室で紹介されていたりもあると思いますが、本屋をブラブラしていると面白い本が視界に入ってくる、眼に入ってくる、と言っています。

警視庁の地下にある割烹課、警視兆、と言われましても、単にふざけたネーミングにしか思えません。調理師の面々が、警視庁の表組織では解決できない事件を、調理師の知識や飲食店への潜入捜査で、、、というエピソード。

ありえない状況設定なので、気持ちが入りにくかったのですが、60ページくらい読んだ時には、フグ料理を食べた大物政治家の毒殺事件にはまっていました。電車での移動時間、ランチの後の休憩時間など10分ちょっとの時間でもスマホを見るよりも、本を読む方が楽しいと感じるようになりました。

これで2024年は81冊を読み終えました。たくさん読んだらいいってわけでもないですが、どんどん読むのを楽しもうと思います。何冊くらい読み終えるか、どんなに面白い、興味深い本に出会えるか。

2024-10-06

チキンとムキエビとソーセージとホウレン草のフィットチーネ

[No.3549]

パスタ好きなチビ子は、週末メニューのリクエストにパスタが多いです。炭水化物が多めになるので、タンパク質を食べさせたいので、タンパク質多めのパスタメニューを今週は選びました。

必要な食材を思い出しながら買い物するのも、ムキエビの背腸を取るのも、チキンの皮を取るのも、フィットチーネの茹でも、最後の塩加減も慣れてきました。

自分で作ったメニューが美味しくて、家族もモグモグと美味しいと食べてくれるのは、とてもい嬉しいですし、費用対効果も高く、よいです。料理をあまりしないメンズ諸君には、パスタを作ってみる、をお勧めします。


2024-10-05

観た映画(2024-#9):ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男

[No.3548]
気になっていた映画を、ようやく観れました。
ボルグ対マッケンローのウィンブルドンを見た記憶があります。ボルグの連覇とマッケンローの初優勝の両方を見ました。

冷静で落ち着いた印象のボルグと、感情的で感覚的なマッケンローというイメージでしたが、映画によるとボルグもキャリアの初期は、自分のミスや誤判定に対しては、怒りを抑えられないことも多かったみたいです。フェデラーもそうみたいです。

チャンピオンとしてのプレッシャーや、周囲の視線や期待が辛いものになっていたようです。実際、25歳で引退していま
す。

ボルグとマッケンローを演じた俳優のお二人、テニスもうまいし、二人のスィングとかによく似ていると思います。

2024-10-04

ハンバーグを大根おろしで

[No.3547]

幸い?しょうがない? か分かりませんが、今仕事が忙しいです。あれこれ考えて指示出したり、アイデアをまとめたり、議論したりです。今までのいろんな経験が関連しているので、任せてもらえる仕事があるのは、嬉しいことだ、と思うようにしていますし、思っています。

帰宅するとヘトヘトになっている日もあります。手洗いとうがいして、着替えて家族の顔を見ると安心するので、リビングにゴロンとしてそのまま寝たくなります。

睡眠時間を取るように気を付けるようになりましたし、無呼吸症候群の予防装置も使って以前の睡眠よりも改善できているとは思いますが。疲れるのでパワーが出るメニューを食べよう、となりました。

帰宅もチビ子が空腹を我慢できなくなるほど遅くならないと判断したので、今晩は俺がハンバーグ作る、と宣言。

牛と豚の挽き肉、シイタケ、ニンジンを買って帰り、帰宅後にササっと刻んで、炒めて、混ぜて、捏ねて、焼きました。我が家は大根おろしがお気に入りです。

拙者は白米を控えめにしたいところですが、ハンバーグにご飯は合うし、まだ早い時間だからいいじゃねーか、と通常の1杯をいただきました。

キッチンダイニングとリビングに、肉を焼いたにおいが充満しました。レンジ付近、床も拭きましたが、においがなくなりません。空気の入れ替えしましたが、美味しい物は、そりゃにおいも残るでしょ、ということにしています。

小さいハンバーグを作って焼いておいたので、チビ子のお弁当に入ったと思います。お弁当食べて元気出るといいなぁ。

2024-10-03

友人と話すことで気づく

[No.3546]

何かの機会に会おうとする、SNSで近況をチョコチョコ知らせている、知っている、急に電話しても昨日もあったような感じで話せる、メールもチャットもしないけど、いつも気遣っている、相手の状況や今の健康に思いを馳せる、そんな関係が友人なんだな、と思っています。

最近、急に電話で話したり、久しぶりに会って飲んだり、友人と話す機会がありました。同じような年齢ということもありますが、今悩んでいる事、葛藤している事、今後考えている事など、共感できることが多いです。

家族へのサポートや将来への不安などにも共感できること多いのですが、もっと共感できるのは、何の為に、何を目的として生きるってことなんだろう、が共感できることに根幹にあることに気が付きました。

五木寛之「人生の目的」を読んで、そんなことを考え始めて約20年です。その間にライフステージに変化もあり、転職もあり、いろんな出会いや別れがありました。何があろうとも生き続けるし、時間は流れるし、朝は夜になるし、冬から春になるし、止まることを許してもらえません。そもそも、人生とは、生きるとは、変化することを前提に何とかする、の繰り返しだと、拙者はあらためて気づいたのです。

安定を目指すのではなく、変化に何とか対応することで、何としても自分の人生を行く抜く、楽しむ、と今は捉えています。

会社や仕事での悩み、不満や不安も、少し俯瞰すればそんなに落ち込んだり、傷ついたりしなくてもいい術を、拙者も身につけた気がします。

今のところの拙者が捉えている人生の目的とは、自分の周囲に笑顔を増やすこと、です。

2024-10-01

読んだ本(2024-#80):御社のチャラ男

[No. 3545]

#80「御社のチャラ男」絲山秋子

拙者のサラリーマン、ビジネスマン経験もベテランの領域です。いろんな上司、同僚や部下もいましたし、他部署と一緒に奮闘して成果が出てこともあったし、喧嘩してしまったこともあるし。お客様にお詫びしたことも、仕入れ先に頼み込んだ事もいろんな経験があります。

いろんな人がいるもんだ、と思います。この人、どんな仕事しているんだろう、と素直に疑問が強烈な人もいました。大手企業に勤めているAさん、中小企業に勤めているBさん、同じような仕事をしているけど、圧倒的にBさんの方がパフォーマンスもいいのに、待遇は圧倒的にAさんが恵まれている、なんてことも多く、若い拙者はなんだこれ、と思う事もしばしばでした。

実際の会社や社会では、同一労働同一賃金ということはなく、もうかっている会社は給料が多いし、ケチな会社は待遇も渋いことが多い、という方が一般的なことだと32歳くらいで気が付きました。もっといい仕事や会社を見つけて転職する、が拙者の基本的な考えになりました。

チャラ男、と呼ばれる部長は、噂によると社長の肝いりで引き抜かれてきたのですが、仕事もせず、言い訳も多く、部下に面倒を任せたり、自分は責任逃れをする、と評判の部長です。

直属の部下、他部署の先輩社員、不倫関係にあった女性社員、社長などのそれぞれの立場や関係性から、チャラ男のことが述べられています。もちろんチャラ男も述べています。

社内における印象や実際って、こうゆうことなのかな、と思いました。無気力な若手社員にも、最近パフォーマンスが今一つで怒りっぽいベテラン社員にも、それぞれいろんな事情もあるんです。将来への不安、親の介護、自分の健康不安、子供の受験、いろんな困難を感じたり、抱えたりしながら、仕事もしているのだと思うのです。

最近、メンバーと話すときにも言ったのですが、拙者は、仕事の相手に怒りを感じることがなくなった、またはそんなに怒らなくなっています。この人も誰かに子供だし、家族もいるし、何か困っていることもあるんだろうな、と思いを馳せると、怒りの感情よりも相手を理解しようと思う気持ちになれます。

評価とは別に、その人の仕事っぷりや印象は、「チャラ」さが大きな影響がありますし、「チャラ」とは、妬みの気持ちが含まれている気がしました。他人と比べて楽そうでいい、とか、ラッキーが羨ましい、とかですね。「チャラ」いと呼ばれるのも嫌ですが、言うのも、人に対して思うのもやめておいた方がいいな、と思いました。